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April 28, 2010

フォルクスオーパーの新シーズンを分析する<その2>

Lustige_witwe_2010

今日は昨日に引き続き「フォルクスオーパーの2010/2011シーズンの話題」、後編です。

○メリーウィドウ
新演出となる「メリーウィドウ」ですが、現在の公演から上演時間が30分延長され、3時間(休憩1回を含む)に「戻り」ました。これは大いに期待できるところです。というのは、現在の演出ではお芝居を短縮してしまっているため、わかりにくいところがあるからです。

演出と脚本はMarco Arturo Marelliさんに決まりました。最近、彼がフォルクスオーパーで演出を手がけた作品は「魔弾の射手」(Der Freischütz)、「フィガロの結婚」などです。

ちなみに「魔弾の射手」はFeriも観ました。その時の感想は、“演出は衣装も含めて比較的オーソドックスなものでしたが、舞台装置は、最近流行の抽象的なものでした”。オペレッタの演出記録が見あたらないのですが、恐らく舞台装置は簡素なもの(まぁ、今も十分簡素ですが coldsweats01 )になると思います。

ちょっと気になっているのは、「魔弾の射手」では、一部で映像を使った妙な演出があったところです。ところで、フォルクスオーパーのWebサイトには新「メリーウィドウ」の写真が早々と1枚掲載されています。これを見ると、何となく雰囲気がわかるような気もしますね。微妙なところ confident

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さて、指揮はHenrik Nánásiさんが予定されています。この人は「小鳥売り」や「ラ・ボエーム」などを振っている方ですね。ただ、「メリーウィドウ」を振っているのを観たことはありません(初めてかもしれません)。「小鳥売り」の新聞評では結構、叩かれていましたね bearing

ハンナ役ですが、Alexandra ReinprechtさんとCaroline Melzerさんが予定されています。Caroline Melzerさんは、ごく最近もハンナ役に起用されており、なかなか良い味を出していたので、新バージョンでも大いに期待が持てます。写真は4月にハンナ役を演じたAlexandra Reinprechtさんです。お隣はご存知、Morten Frank Larsenさん。

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一方、Alexandra Reinprechtさんですが、直近では、今年のメルビッシュに出演します(「ロシアの皇太子」のソーニャ役です)。フォルクスオーパーでは、以前、「マルタ」(レディ・ハリエット・ダーラム役)に出演していたので、こちらも期待が持てます(Feriは2006年5月にレディ・ハリエット・ダーラム役に出演していたAlexandra Reinprechtさんを観ています)。余談ですが、彼女は、今年のオペラ座舞踏会では和服で出演しているようです(マダム・バタフライ)。

一方、ヴェランシェンヌ役にはAndrea BognerさんとMara Mastalirさんが起用される予定です。いずれもフォルクスオーパーではおなじみの歌役者さんですが、ダンスが飛び抜けてうまいタイプではないと思うので、3幕の演出が変わる可能性が高いと思われます。
何しろ、最近は、Martina DorakさんかRenée Schüttengruberさんが、バレエ団メンバー顔負けの見事なカンカンを披露していましたからねぇ。ちょっと気になる人選です think

ダニロ役はDaniel SchmutzhardさんとMarco Di Sapiaさんの起用が予定されています。
Daniel Schmutzhardさんは、最近ではフォルクスオーパーの「ラ・ボエーム」でマルチェロ役として登場しています。また、オペレッタでは「こうもり」のファルケ役としては結構出演していますね。

一方のMarco Di Sapiaさんも「こうもり」のファルケ役で出演しています。Feriが、フォルクスオーパーでのオペレッタ観賞100回を迎えた「こうもり」でもファルケ役として出演していました。発声がしっかりしているので、歌の面は大丈夫だと思います。ただ、どちらもダニロのイメージに合うかどうかという点については、演出が変わることもあり、観てみないと何とも言えませんね。

カミュ・ド・ロシュ役はVincent SchirrmacherさんとMehrzad Montazeriさんです。いずれもフォルクスオーパーではおなじみ歌役者さんですね。Mehrzad Montazeriさんは、すでに今までの演出でもカミュ・ド・ロシュを演じています。ただ、Feri個人としてはイメージが今ひとつ合わなかったような印象を持っています。

一方、Vincent Schirrmacherさんは、「微笑みの国」のスーホン皇太子役、「ラ・ボエーム」のロドルフォ役などで起用されています。さて、どんなイメージのカミュ・ド・ロシュになるでしょうかね。

ツェータ男爵役については、Kurt SchreibmayerさんとAndreas Daumさんが起用される予定です。Kurt Schreibmayerさんは今さら紹介することはないと思いますが、フォルクスオーパーを代表する歌役者さんですね。最近は脇役が多くなってしまいましたが…

しかし、FeriはKurt Schreibmayerさんがツェータ男爵を演じるところを観たことはありません。「メリーウィドウ」のKurt Schreibmayerさんと言えば、ダニロがはまり役でしたからね。時代は変わったものです。

一方、Andreas Daumさんは、今までフォルクスオーパーで見かけたことはありません。ドイツのだルムシュタット市劇場で活躍していたようですね。来シーズンはフォルクスオーパーでは、「魔笛」、「ジャンニ・スキッキ」、「リゴレット」などにも出演する予定です。ところで、最近はツェータ男爵役が多かったSándor Némethさんがここでも、登場しないことです。

ニグシュ役は満を持してRobert Meyerさんが登場します。かつて、珍演出で評価が低迷したときもRobert Meyerさんが起用されたことがありますので、今度はどのようなニグシュを見せてくれるか楽しみです。

という訳で、出演者も一新されますが、どんな「メリーウィドウ」になるか期待と不安が入り交じった1年になりそうです。

気になるのは2012年の来日公演です。最近の傾向から考えて「こうもり」は間違いないでしょう。となるともう一本のオペレッタは新演出の「メリーウィドウ」の可能性が高いですね。

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○スペシャル「Lehár, Straus & Stolz」にキルヒシュラーガーさんが登場
何となくガッカリ…という感じのプログラムなのですが、出演者はなかなか良いですね。現在発表されている出演者は、Martina Dorakさん、Elisabeth Flechlさん、 Jörg Schneiderさん、 Sándor Némethさん(ここでお会いできる訳ですね)、KS Sebastian Reinthallerさん、 KS Angelika Kirchschlagerさん(何と、フォルクスオーパーお久しぶりの登場です)、 Eva Maria Maroldさん、Gäste mitwirkenさんなどとなっています。また、指揮はAlfred Eschwéさんが担当します。そして、司会はおなじみのクリストフさん(Christoph Wagner)が務めるようです。出演者が良いので、オペレッタファンのFeriとしては、一度は観なくては…

○Peter Minichスペシャル
チェックが漏れていたのですが、名歌役者Peter Minichさんのスペシャルが6月10日と14日に行われます。もしかすると引退記念のスペシャルという可能性もあるので、オペレッタファンは必見ですね。なお、レハールのオペレッタ「Eva」をモチーフにした内容になるようです。

○「外套/ギャンニ・スキッキ」の演出は親分

2011年2月26日にプルミエが行われる「外套/ギャンニ・スキッキ」の演出は、フォルクスオーパーの親分、ロベルト・マイヤーさんが担当するようです。気合いが入っていますねぇ。

色々と見てくると「ロベルト・マイヤー色」がずいぶん前面に出てきたような気がしますが、ファンの期待に応えるシーズンであって欲しいと思います。

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