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May 28, 2010

1年間、さようなら「メリーウィドウ」 

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2010/11シーズンのプログラムで公表されたように、来シーズンは「メリーウィドウ」が新演出になります。

しかも、今後、1年間、」フォルクスオーパーでは「メリーウィドウ」は上演されません。本来ならば6月4日の現演出の最終公演を観たかったのですが、残念ながら、思いを叶えることは出来ませんでした。という訳で、Feriが現演出で最後の「メリーウィドウ」を見たのは、4月8日の公演でした。

当初、4月上旬に上演される「メリーウィドウ」のキャスティングを見て、狂喜してしまいました heart04 。というのは、現時点で考えられる最高のキャスティングだったからです。そこで、2回(好きだねぇ coldsweats01 )観る予定を立てて、チケットを手配しました。

ところが、その後、ひょんなことからアンナン・ネトレプコさんが出演する4月5日の国立歌劇場「ラ・ボエーム」のチケットが確保できてしまいました。当ブログと関係するブログを両方、ご愛読の方はもうおわかりですね。5日の「メリーウィドウ」のチケットがはっぱさんに回ったという裏話です。

さて、当日の指揮は巨匠Rudolf Biblさん。これだけで言うことなし。そして、出演者は、ベランシェンヌ役がMartina Dorakさん、ハンナ役がCaroline Melzerさん(後に2011年の新演出版でもハンナ役を担当することが判明しました)、ゼータ男爵役はFeriお気に入りの歌役者Sándor Némethさん、ダニロ役は現在最も適役と思われるMorten Frank Larsenさん、ニグシュ役はGerhard Ernstさん、カミュ・ド・ロシュ役はSebastian Reinthallerさんでした。

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Rudolf Biblさんが振ると同じオーケストラでも、ここまで notes 響が違うかと思うほど、見事な演奏でした。オーケストラものびのびと演奏しているようで、本当にすばらしいメロディーを披露してくれました。さらに、毎回書いていますが、Rudolf Biblさんは、舞台とのコンビネーションが抜群です heart02

はっぱさんもご自身のブログで指摘していたようにハンナ役のCaroline Melzerさんは、歌、お芝居とも非常に良い出来でした。ただ、背が高いのにはビックリしましたが、お相手のダニロ役Morten Frank Larsenさんも体格が良いので、バランスはとれていましたね(新演出のお相手ダニロ役は背が高いのでしょうかね。ちょっと心配 confident )。この仕上がりならば、新演出でのハンナ役も大いに期待できます。やっと、期待が持てるハンナ役の歌手が見つかったかな…という感じです。

一方、ダニロ役のMorten Frank Larsenさんも、当然文句なし。すばらしい歌声で大満足でした。彼は体が大きいこともあり、張り切りすぎると、逆に目立ちすぎる傾向があるのですが、この公演では、適度にセーブしていて、バランスがとれていました。でも、来シーズンはダニロ役としては起用されないのですよね。残念です。

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カミュ・ド・ロシュ役のSebastian Reinthallerさんも見事な歌いぶりでした。カミュ・ド・ロシュ役は脇役ではありますが、ヴェランシェンヌとの関係もあり、舞台を引き締める重要な役です。しかもダニロの恋敵的な位置づけですから、「いい男」でないとね。

そういう意味で、Sebastian Reinthallerさんはお芝居もうまいですから、適役と言って良いでしょう。なお、来シーズンははVincent SchirrmacherさんとMehrzad Montazeriさんの二人が起用される予定なので、Sebastian Reinthallerさんのカミュ・ド・ロシュも、今シーズンが最後になってしまいました。

笑顔がすてきなMartina Dorakさんは踊り、歌、お芝居ともに申し分ない出来です。失礼ながら、それなりのお歳だと思うのですが、舞台の上では全くそれを感じさせない、見事な演技を魅せてくれました。とにかくフォルクスオーパーの歌役者では数少ない「歌って、踊れるソプラノ歌手」ですからねぇ。

しかし、来シーズンは、ヴェランシェンヌ役から「歌って踊れるソプラノ歌手」が外れていますので、三幕の演出が大きく変わることが予想されます。ぜひ、良い方向で変わってもらいたいものです。お願いしますよ、マイヤーさん。

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そして忘れてはいけないのが、脇を固めるベテラン陣です。Sándor NémethさんやGerhard Ernstさんがいるからこそ、すばらしい舞台になることがよくわかります。ツェータ男爵役とニグシュ役は、来シーズンもすばらしいキャスティングなので、こちらは大いに期待できそうです。

さて、Feriが観た4月8日は、お客さまも大満足の舞台だったようで、Morten Frank LarsenさんとSebastian Reinthallerさんには花束が投げ込まれていました。

これから1年間、フォルクスオーパーでは「メリーウィドウ」を観ることができないので、欲求不満がたまりそうです bearing 。これはウィーンのオペレッタファンも同じだと思います。それだけに、来シーズンの新演出の仕上がりが非常に気になります。ロベルト・マイヤーさんにとって、この演出変更が、吉と出るか、凶と出るか、神のみぞ知る…といったところでしょうか。

2011年5月21日(実際は、19日に事前公演があるので、その前にわかってしまいますが)のプルミエが今から待ち遠しいFeriでした catface

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Comments

Feriさん、こんにちは。Steppkeです。
今ミュンヘンに居ます。Garančaのカルメン、素晴らしかったですよ。今日(12日)もう一度行くので、改めて報告させて頂きます。

もう一週間も前になってしまいましたが(あっという間に過ぎますね)、VolksoperのDie lustige Witweの最終回に行って来ました。
残念ながら、特別な趣向はありませんでした。(Meyer監督の傾向から、予想はしていました)
HannaはEdith Lienbacherさん、DaniloはMorten Frank Larsenさん、ZetaはSándor Némethさん、ValencienneはRenée Schüttengruberさん、CamilleはSebastian Reinthallerさん、そしてNjegusはGerhard Ernstさんで、指揮がAlfred Eschwéさんでした。

Lienbacherさんは、Die FledermausやWiener Blutしか聴いたことが無く、見た目と同じく声の線が細い印象があったのですが、声もしっかり通って男どもを惹き付ける見事なHannaでした。
LarsenさんのDaniloも初めてでしたが、はっぱさんが惹かれるのも分かりました。ちょっと若い頃のBo Skovhusに似てますね。
SchüttengruberさんのValencienneはすごいの一言です。Martina Dorakさん(翌日のOrpheus in der Unterweltで登場)がちょっと年齢を感じさせるようになってしまった(失礼!)ので、今後大いに期待です。
寂しかったのは、Némethさんがかなり老いてしまったことです。見た目(ポパイに似ている?)や動きが老人でした。もちろん誰しも歳を取りますが、あのFeri bácsiがと、観ていてつらいものがありました。Zetaは約10年ぶりですが、その際には、太い葉巻をくわえてさっそうと歩き、バック転まで披露されたのが印象的だったので、尚更です。
Eschwéさんの指揮は安定しており、安心して聴いていられます。Biblさんの自在の境地という訳ではありませんが、舞台と共鳴するといった感じですね。

変わっていたのが、プログラムが2009/2010年版となっていたことです。
普段は初めての演目(演出)でなければAbendzettelを買うのですが、最終回ということもありプログラムにしたところ、後付がそうなっていました。手元に無いので比較できないのですが、写真あたりが違っているのでしょうか? 帰ったら見てみます。

Posted by: Steppke | June 12, 2010 at 07:15 PM

Steppkeさま、「Garančaのカルメン」がご覧になれてよかったですね。

ところで、Némethさんが来シーズン、出演が減っているのは、年齢的な問題もあるかもしれません。でも、私は、あの雰囲気が好きですが。

プログラムですが、ナイショで演出を変えてしまったため、内容(主に写真)が合わなくなったため、今シーズン、変更したようです。私もこの前買いました。

ブログへのコメントもありがたいのですが、記事と直接関係がないような場合は、Austria-fan.comの掲示板(Cafe-Austria-fan)をご利用いただければ幸いです。別にミュンヘンでもOKですから。管理人さんも掲示板の利用が少なくて、寂しいようです。

Posted by: Feri | June 12, 2010 at 07:51 PM

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