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May 10, 2010

AUSTRIA TABAK…その実態は!!

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今日はオーストリアの「 タバコ産業のお話」です。

世界的に禁煙の流れが加速する中、ヨーロッパのタバコメーカーも大変なようです。1784年に、その前身が創業を開始したオーストリアタバコ会社(Austria Tabak GmbH)もその一つかもしれません。

オーストリアでもかつての日本と同じようにタバコの製造は専売制をとっていたようですが、EU加盟後の規制緩和などにより、2001年に民営化され、イギリスの老舗タバコメーカーであるギャラハー・グループに株式が売却されました。

さらに驚くことに、2007年4月、日本のJT(日本たばこ産業株式会社)の海外事業子会社であるJTI(日本たばこインターナショナル)がギャラハーを買収した結果、ギャラハー傘下だったオーストリアタバコは、JTI傘下になってしまったのです

オーストリアの皆さん、オーストリアタバコは今や事実上の日系企業なのですよ(JITさんのWebサイトを見るとオーストリアタバコ会社のところにはA member of the JTI groupと表示されています)。ご存知ですか? 

日本ではタバコ事業のイメージが良くないためか、JTさんも積極的にPRしていませんが、JTIは1999年にレイノルズ・タバコ・カンパニーの子会社であるRJRインターナショナルを買収して設立した会社だそうです。ギャラハーの買収により、JTを含めたタバコの販売シェアは、世界第3位になり、第2位のブリティッシュ・アメリカン・タバコに肉薄しているとか…

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実は、なぜこんなことを調べだしたかというと、先日、はっぱさんに古戦場にご案内頂いた帰り、ハインブルク(Hainburg)の街を通過中、車窓から「JTI」という看板が目に入ったのです( 右の写真が、事業所前に掲げられたJTIの看板です)。実際、事業所の中にはオーストリアの国旗と共に日の丸(ただし、オーストリア風に縦長のデザイン)も掲げられていました。

仕事柄、企業の経営に関わっているため、この看板を見た瞬間に“JTの海外事業部門がオーストリアにも進出している”とピンと来たので、後日、調べてみた…という訳です。

恐らく、ハインブルクにオーストリアタバコの事業所があるのでしょう。今までもオーストリア国内で活躍する日系企業は沢山見てきましたが、ハインブルクのような小さな街で、JTIの看板を見たときには、正直我が目を疑いました。なお、JTが海外のタバコ会社を買収している理由は、国内の売上減少をカバーするためではないか…と一部ではささやかれています

EU統合の結果、オーストリア企業の多くが、他国の企業傘下に入り、事実上の外資系企業になっていますが、まさか日系企業になっているところがあるとは…しかもオーストリア伝統のタバコ産業が…さすがのFeriも、これだけは想像できませんでした

陰の声:“JITさんが経営に関与しているのだったら、日本の もオーストリア国内で売ってくれないかなぁ”‥なお、Feriは「完全無煙化」しています


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Comments

2011年5月6日、JT(日本たばこ産業)が、この記事で紹介したハインブルグ工場の閉鎖を発表しました。同工場では、現在、年間約100億本のたばこが生産されているそうです。生産終了は、2011年末から12年初めが予定されています。

例によって人件費などが安いポーランドやルーマニアなどの工場に製造を移管し、生産の合理化を図るのが目的とか。同工場の閉鎖に伴い、ウィーンの一部間接部門を含め、約320人の社員が削減されるそうです。
ハインブルクで見つけた「JT」のロゴも、見納めになってしまいそうです。

Posted by: Feri | May 06, 2011 09:11

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