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May 07, 2010

路面電車にバックミラーを取り付け中

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今日は「路面電車の話題」をお届けします。

ウィーンの路面電車は、通常、運転士さんだけによるワンマン運転が行われています。例外は、車内で発券業務を行うリンクトラムくらいでしょうか。

日本ではワンマン運転を行う場合、乗客の安全確保のため、非常に厳しい規制があります(要するに安全対策が義務づけられている訳です)。しかし、ウィーンでは、のんびりしているお国柄であるためか、今まで、乗降用のドアに挟み込まれた場合のセンサーくらいしか設置されていませんでした。そのため、残念ですが、お客さまが扉に挟まれる事故が発生しています。

ウィーンの交通安全理事会とWiener Linienは共同で、市電の乗降時に起きる事故を調査分析し、その結果を公開しています。

これによると一日の利用者55万人中、事故に遭う人は、このうちの14%だそうです。

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その内訳は「65才以上の女性」の乗降時が、事故の65%を占めています。実際には降車時よりも、乗車時の割合の方が多く69%だそうです。この内、半数が怪我を負っているとか…

怪我の発生原因ですが、27%がドアに指や体を挟まれたことによるものでした。また、事故原因の半数はお客さま自身の過失だったそうです(最近の日本では、お客さまの過失を誘発させたとして鉄道会社側が追究されますが…)。

この調査で興味深いのは、車種別の事故比率が発表されていることです。お客さまに関係する事故比率ですが、最新の超低床式電車ULFが18%、1970年代後半から投入されているE2タイプが19%、で同10件,営業車のなかでは現役最古参のE1タイプが63%でした。

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E2とE1は在来車(高床車)で、ULFから比べると「見た目」に大きな差はありません。ところが、E2は乗降口に折りたたみ指揮のステップがあり、E1よりも段差が少ないのが特徴です。そのため、事故が少ないようです。

この結果を踏まえて、Wiener LinienではE1タイプの車両(トレーラーも含む)のドアに同じ光電式センサーを取り付ける改造工事を実施しました(ちなみに今回写真を掲載した車両がE1タイプです)。今回、それに加えて、在来車(E1とE2の両方)乗降口の状況を、運転士さんが直接確認することができるバックミラーの取り付けが始まりました。

当初は車体にバックミラー装置を取り付ける台座だけが付いていたのですが、2月上旬からは、実際にバックミラーを取り付けた電車が営業運転を始めています。それから、RingTramの車両にもバックミラーが取り付けられています。こちらは、運転士さん以外の係員が乗車しているので、扉に挟まれる事故は稀だと思うのですが…

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ところで、このバックミラー装置ですが、正面の方向幕横にミラー移動用の箱(ミラーが衝突して破損しないように、ミラーの付いたアームを電動で移動させるための装置が入っています)がついてるため、正直、非常に格好が悪いです(たんこぶが付いたような感じ )。最初からバックミラー付でデザインされているULFとは雲泥の差です。

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4月中旬の状況ですが、1.バックミラー付の車両(改造済み車両)、2.バックミラーを取り付ける台座だけ付いた車両(準備工事中の車両、最後の写真)、3.全く改造されていない車両(未改造車両)の三つが存在しますが、2が一番多いようです。車両の数が多いため、改造には時間がかかりそうです。

ただ、全く改造されていない車両はかなり減ってきていますので、鉄道ファンの皆さま、写真撮影はお早めに

そもそも、今まで扉の状況を確認するバックミラーがなかったことが意外ですね

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