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August 16, 2010

レハール・フェスティバル「チャールダーシュの女王」(その1)

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お待たせしました。やっと本場物のオペレッタ鑑賞記をお届けすることができるようになりました。

毎年、ザルツカンマーグートの中心地、バードイシュルで行われているレハール・フェスティバルですが、今年はカールマンの「チャールダーシュの女王」が登場しました。しかもフェリ・バチには、フォルクスオーパーでご活躍の歌役者Kurt Schreibmayerさんが出演するとあっては、行く以外考えられません。

今回の「チャールダーシュの女王」ですが、演出はWolfgang Doschさんでした。主なキャストですが、レオポルト・マリア リッペルト公爵役(Leopold Maria, Fürst von und zu Lippert Weylersheim)がGerhard Balluchさん、リッペルト公爵夫人アンヒルテ役(Anhilte, seine Frau)がHelga Papouschekさん、エドウィン役(Edwin Ronald, beider Sohn)がMatjaz Stopinsekさん、スタージ役(Komtesse Stasi)がYvonne Elisabeth Friedliさん、ボニ役さん、(Graf Boni Kancsianu)がRoman Martinさん、シルヴァ役(Sylva Varescu)がMiriam Portmannさん、フェリ・バチ役(Feri Bacsi)がKurt Schreibmayerさん、ローンスドルフ男爵役(Oberleutnant von Rohnstorff)がBenjamin Plautzさん、オルフェウムの給仕長ミクサ役(Miksa)がBardo Bayvertianさんという面々でした。なお、指揮はMarius Burkertさん とLaszló Gyükérさんのダブルキャストです。

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さて、バードイシュルの場合、劇場の関係で、舞台が狭いのが特徴です。その分、舞台袖やオーケストラピット前にある花道を有効に使うことが、盛り上げるポイントのようです heart04

舞台装置は比較的シンプルなものでしたが、雰囲気は良く出ていました。とくに一幕のオルフェウム劇場については、この劇場の規模を考えると、十分です。途中、回り舞台を使って、劇場客席側と楽屋の転換を図っていました。

二幕については、絵画の吊るし物でリッペルト公爵邸の雰囲気を出そうとしていましたが、ちょっと無理があるように感じがしましたね。あまりゴージャスな邸宅の雰囲気が出ていませんでした。逆にもっとシンプルにし、照明で工夫する方が良かったような気がします。

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三幕については、通常はウィーンのグランドホテルになるのですが、今回はウィーンの駅(ブダペスト方面の列車が発着するという想定の駅)になっていました。また、衣装についても、今回は当時の雰囲気が出ているような服装でした。さて、オーケストラですが、音は良く出ていましたが、若干、ミスタッチが目立ったのが残念ですね。しかし、全体的には良いハーモニーを醸し出していましたので、まずは合格点と言って良いでしょう。

演出そのものは、三幕以外はオーソドックスなものでした。ただし、大人向けなのか、一幕は男女の絡みが多いなど、結構、お色気ムード満点でしたね。

今回、シルヴァ役のMiriam Portmannさんは、ふくよかな女性なのですが、歌唱力は抜群でした。正に「歌姫」という押しの強さが光りましたね。冒頭のさよなら公演アンコールも見事な歌いぶりでした。また、一幕では、着替えながら歌うシーンなどがあるが、見事に対応していました。シルヴァ役には、このくらいの歌唱力は必要ですね。

相手役であるエドウィン役のMatjaz Stopinsekさんもなかなか声が出ていましたが、歌では正直、Miriam Portmannさんの方が上回っていました。なお、演出の関係かもしれませんが、エドウィン役のMatjaz Stopinsekさんは、優柔不断なお坊ちゃんという感じはしませんでした(恐らく、役の設定が違うのでしょう)。

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今回、大活躍だったのがボニ役のRoman Martinさんであす。とにかくブダペスト・オペレッタ劇場のように、舞台を所狭しと走り回り、歌います。しかも、若いだけあって息が切れることがありません。途中、バレエ団と一緒に踊るシーンがありますが、ダンスも上手で、なかなか見事な歌役者ぶりでした。レハールフェスティバルには、今回が初登場らしいのですが、今後が期待できますね。当然、お客さまからも拍手喝采を浴びていました。

<後半は明日に続きます happy01

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オペレッタ |

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Comments

Feriさん、ご無沙汰しています。やっと里帰りされましたね。
Boni役のRoman Martinさんは、Badenで活躍しているBuffoです。Badenでは、Wiener Blut(ウィーン気質)のJosef、Zarewitsch(ロシアの皇太子)のIwan、他にStolzのFrühjahrsparade(春のパレード)、RaymondのSaison in Salzburg(ザルツブルグのシーズン)とMaske in Blau(青い仮面)で、舞台に接しています。歌も良く演技にも切れがあり、特に他の演者との絡みが素晴らしく、オペレッタのBuffoとして注目株です。当然、Badenでも大人気でした。
Badenの引越し公演がオペレッタだった2002年には来日もしており、Gräfin Mariza(マリツァ伯爵令嬢)のKoloman Zsupánを歌っています。
今年の夏、Badenのメンバーに名前が無いと思っていたら、Bad Ischlに遠征(?)していたのですね。12月からBadenでの珍しいDer Zigeunerprimas(ジプシー楽団のリーダー)には出演予定です。
また、来シーズン(2010/11)はVolksoperにも登場するようです。

Posted by: Steppke | August 18, 2010 at 02:57 AM

Steppkeさま、コメント、および情報提供、ありがとうございます。
今回、レハールフェスティバルの「チャールダーシュの女王」ですが、キャスティングが良かったと思います。Roman Martinさんはウィーン生まれなのに、フォルクスオーパーから声が掛からなかったのは意外な感じがしますね。

Posted by: Feri | August 18, 2010 at 03:29 AM

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