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August 24, 2010

メルビッシュ「ロシアの皇太子」(その2)

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今日は、昨日に引き続き、メルビッシュの「ロシアの皇太子」後編をお届けしましょう。

さて、休憩後は、ベニスの街(オリジナルではナポリ)が舞台となります。オリジナルでは別荘という設定ですが、メルビッシュ版では「グランドホテル前の広場」になっていた。当然、広場は観光客や地元の人で賑わっているという想定です(カーニバルのような感じにしていましたね)。Feriは三幕を強化してくるだろうと思ったのですが、その通りになりました。

実際、プログラムの見開きも三幕の写真になっていました(見栄えの良いシーンが見開きになります)。

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案の定、手前の水路を使って、観光客が実際に水に入って泳ぐ演出が入っていました(正直、物語の進行と何ら関係のない「演技」なのですが、こういうところがメルビッシュらしいところです)。

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また、二幕の観閲場面で、舞台中央に巨大な「皇帝の像」が登場出現するのですが、三幕ではこれを反転させて、灯台にしていたのは良いアイデアですね。三幕では舞台左の宮殿がホテルに模様替えし、右側には立派なカフェが出現しました。多少、イタリア人をからかったような演出があるのですが、これがお客さまから大いに受けていました(当然、時事ネタ入りです。イタリア首相のお名前も… coldsweats01 )。

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また、本国からイワンを追ってマーシャがやってきます。さっそくイタリア男に言い寄られて、メロメロに。その場面を見たイワンが、俄然張り切ってマーシャの心を引き留める場面が面白かったですね。二人のデュエットに、後半は皇太子とソーニャも加わり、幸せそうなカップルが誕生します。

その後、大公がやってきて最初にソーニャに、身を引いてもらうように説得しますが、それに失敗。続いて皇太子に嘘を言って、ソーニャをあきらめさせます。

通常、三幕はナポリに皇帝危篤という知らせが来て、ソーニャが身を引く場面で幕となりますが、今回のバージョンでは、その後、本国へ戻り、戴冠式の場面が盛り込まれていました。

その関係で、ソーニャも本国へ戻り、大公に“わかれるのはかまわないが、皇太子の誤解だけは解いておきたい”と懇願し、戴冠式の直前、ソーニャは皇太子と会います。誤解が解けた皇太子は、ソーニャに後ろ髪を引かれつつも、皇帝としての立場を尊重し、戴冠式に向かいます。その模様を、ソーニャが遠くから見守る…ここで、お開きとなりました。

戴冠式の場面を加えたのは、舞台全体の見栄えを考慮したものだと思います。そのため、エンディングがドラマチックな感じに仕上がっていました。

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さて、今回のキャストですが、指揮はWolfdieter Maurerさん、大公役(Großfürst)はHarald Serafinさん、ロシアの皇太子役(Zarewitsch)はTiberius Simu さんとLucian Krasznecさん、ソーニャ役(Sonja)はAlexandra ReinprechtさんとLana Kosさん、イワン役(Iwan)はMarko Katholさん、マーシャ役(Mascha)はSieglinde Feldhoferさん、宰相役(Ministerpräsident)はFriedich-W.Schwardtmannさん、ボルドーロ役(Bordolo)はCiro DeLucaさんです。

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お好きなFeriは二回観ているのですが、ロシアの皇太子役はTiberius Simu さんとLucian Krasznecさんの両方を観ることができました。こちらは甲乙つけがたい感じがしましたね。一方、ソーニャ役は二回ともAlexandra Reinprechtさんでした。彼女がメインのようですが、歌、お芝居ともなかなかよかったですね。

今回は、全体的にキャスティングが良く、お芝居も上手だった用に思います(何しろマイクを使っているから歌唱力はあまり問われませんからね)。脇役ですが、イワン役のMarko Katholさんとマーシャ役はSieglinde Feldhoferさんが非常に良かったですね。Sieglinde Feldhoferさんはスプレッドとして大活躍でした。また、Harald Serafinさんは、ほとんどお芝居だけだったのですが、三幕だけ歌う場面がありました。

多少演技が大げさなのですが、こういったアウトドアの場合、これくらいでちょうど良いでしょう。とにかく、このお二人、設定の上では新婚さんなので、やたらにすぐ抱き合うのですよ。で、落ちは三幕で、マーシャのお腹が大きくなって登場します(本来はあり得ない設定ですが、これがオペレッタ wink )。

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ところで、feriがショックだったのは、指揮者がビーブルさんからWolfdieter Maurerさんに交代してしまったことです。もう、復帰はないのでしょうかね。一方、Serafinさんも今年で引退という話もあり、メルビッシュも曲がり角に来ているような気がする。

なお、お開きはメドレーの演奏に乗って盛大な花火大会が繰り広げられるのは、例年通りです。夏の風物詩となったメルビッシュに、今後も期待しましょう。


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オペレッタ |

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