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August 17, 2010

レハール・フェスティバル「チャールダーシュの女王」(その2)

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昨日に引き続き、レハール・フェスティバル「チャールダーシュの女王」の模様をお届けしましょう happy01

お芝居が上手なのは、リッペルト公爵役のGerhard Balluchさんとリッペルト公爵夫人アンヒルテ役のHelga Papouschekさんでしょう。ユーモアたっぷりなお芝居で、良い味を出していました。演出でリッペルト公爵は若い女性に目がない設定になっていたようで、自宅の婚約披露パーティで若い女性の参加者に手を出しているシーンなどが見られました(当然、奥様にたしなめられる訳ですが… wink )。

やはり歌役者として存在感抜群だったのは、フェリ・バチ役のKurt Schreibmayerさんです。正直、フォルクスオーパーの時よりも、のびのびと演技しているように感じました。ご本人も楽しんでフェリ・バチ役をやっているようです。とにかく、歌、芝居、踊り、三拍子そろっているのはたいしたものです。

今回はKurt Schreibmayerさんを引っ張り出したので、俄然、舞台が良くなった気がしますね。やはり彼はオペレッタになくてはならない名優と言っても良いでしょう。今回は、全体に歌手のレベルが高く、楽しめる内容になっていました。ただ、全体的に少人数でやっているため、出演者の皆さんも複数の役を掛け持ちで大変です。

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演出に関しては、一幕と二幕はオリジナルと一緒なのですが、三幕だけは戦争開始直前の「ウィーンの駅」に設定が変わっていました。三幕もお芝居の中身は、基本的にオリジナルとほぼ同じなのですが、駅の構内なので、雰囲気が異なりますね。また、戦地に赴くオーストリア兵がたくさん出てきます。

ただ、三幕のハイライト「ヤイ・ママン」に関しては、予想通り、花道を有効に活用して、派手にやってくれました。リフレインも一回入っており、客席からも手拍子が出るくらい、見事なできでした。だた、通常、この場面では3人ほどの楽士が登場しますが、今回はヴァイオリニスト1名でした(たまたま駅頭にいた楽士という想定)。これは、予算の都合でしょうね。実際、バレリーナにも合唱パートに加わってもらっているくらいですから…(逆に、ある意味、一体感はあります)。

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さて、三幕ですが、結局、エドウィンとシルヴァ、ボニとスタージという二組のカップルが誕生し、ハッピーエンドになるのですが(三枚目の写真がその場面)、踊り終わったところで、ローンスドルフ男爵がオーストリアの旗を振り回し、兵士を連れて駅へ乱入してきます。そして、“さぁ、今から戦争だ。恋愛はおしまい。皆、軍服に着替えて戦場へ赴くぞ”と檄を飛ばし、エドウィン、ボニも一緒に戦場に向かっていきます。

フェリ・バチは、その様子を舞台袖から、苦々しく見守るのですが、台詞はないものの、“また、戦争で、若者の幸せが崩れていく”といった表情をする場面が印象的でした(ある意味、Kurt Schreibmayerさんの演技力が一番光った場面かもしれません)。そして、フェリ・バチがシルヴァの肩を抱きながら、寂しそうに舞台置くへ去っていく…というエンディングでした。その関係で、ローンスドルフ男爵が、終始、「嫌な男」として描かれていました。

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「幸せは戦争で破壊される」という演出家のメッセージなのかもしれません。このあたりの評価は分かれるところかもしれません。個人的にはオリジナルのようなハッピーエンドのままで終わって欲しかったところです。

今回の「チャールダーシュの女王」ですが、やはり歌唱力のある歌手を起用すると、全体的なレベルが上がることがよくわかりました。今回はキャスティングが良かったため、お客さまの満足度も高いようです(なお、当日の指揮はハンガリー出身のLaszló Gyükérさんが務めました)。feriとしても、久しぶりにウキウキする「チャールダーシュの女王」を見ることができました heart04

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さて、50周年を迎える来年は、ついに「白馬亭にて」が登場します。ザルツカンマーグートで上演される「白馬亭にて」これは期待が持てそうです。また、レハールの作品では、通好みの「パガニーニ」が取り上げられました。バードイシュルでレハールフェスティバルの場合、オペレッタ好きなお客さまが多いので、50年間も続いたのでしょう。

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