夏祭りを楽しもう
今日はオーストリアの地方で行われている「夏祭りの話題」をお届けしましょう。
この時期、週末を中心に各地で夏祭りが行われています。いわゆる古くから伝わるお祭りから、消防署祭り、飛行人祭り(フリューゲルフェスト)などなど千差万別です。
いずれも残り少ない夏を惜しんで、楽しみましょう…という雰囲気ですね。こちらでは8月も第三週を迎えると、秋の気配が感じられますから。
当ブログでも、夏の様々なお祭りを紹介してきましたが、今日は地元の小学生の皆さんが、登場したお祭りをご紹介しましょう。
先日、ザルツブルク州のある村で開催された「サムソンの行列」というお祭りを見に行きました。「サムソンの行列」ですが、昔、サムソンという巨人兵(「大魔神」みたいなものですね。
ただし、こちらの方が優しそうな感じがしますが)が活躍して、街を救ったという故事にちなんで行われているもので、ルンガウという地域に多いようです。各町や村ごとに趣向を凝らしたサムソンがおり、それぞれ、「オラが街のサムソンが一番」といった感じで盛り上がります。
で、今回はサムソンの行列(行列そのものは15時から開始されますが、お祭り自体は午前中から始まっています)が始まる前も様々なイベントが行われます。当然、民族音楽の演奏が行われ、冒頭の写真のようにそれに合わせて地元の皆さんがダンスを披露していました(プロではありません。地元の方。まるでプロモーションビデオ見たいですね)。
今回、珍しかったのは、地元の小学生と思われるグループによる歌と踊りの披露が行われたことです。
会場には特設のステージが設けられていたのですが、開始時間前になるとご家族がたくさん集まってきました。子供の晴れ姿を見たい…と考えるのはいずこも同じですね。私が座っていたところの周りも、身動きがとれないほどの混雑となりました。
ちなみに隣には孫が出演していると思われる女性がやってきましたが…後ろには子供の姿を撮影しようとするお父様の姿が…日本と違うのは罵声が飛び交うようなことがないことでしょうかね(前は座れ! そこのヤツ邪魔…といった罵声はオーストリアの田舎には似合いません )。
さて、三枚目の写真が演奏会が始まる前の記念写真撮影風景です。日本の皆さまは、これを見ると“サウンド・オブ・ミュージックとそっくり!”と感じるかもしれません。
確かに、ギターを抱えたディアンドル姿の先生と子供たち。サウンド・オブ・ミュージックのワインシーンを思い出します。が、よく考えると、サウンド・オブ・ミュージックは、オーストリアを舞台にしたお話。つまり、こちらが題材を提供した側…ということになります。ですから、「ドレミの歌」は当たり前ですが、ありません 。主に地元に伝わる民族音楽と舞踊が披露されました。
演奏が始まる前、司会を担当する子供さんが曲名などを紹介するのですが、周りの大人が一斉に“シーッ”。こういったところが、ほのぼのとしていてferiは好きです 。演奏と踊りは30分ほどでしたが、ご家族だけからではなく、集まった多くの人たちからもブラヴァの声が上がっていました。今では、オペレッタやオペラにはまっているferiですが、私のオーストリア音楽の原点は、意外とこういったところにあるのです
。
今回は、せっかくなので踊りの場面を動画でお目にかけましょう。
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