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August 22, 2010

ケルンテン州の里風庵

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先日、「BUDDHA & BONSAI GARTEN」の話題をお伝えしましたが、いちろうさんから“BONSAIMUSEUMも是非紹介して欲しい”というリクエストを頂きました。通常、ウィーンを拠点にしているため、ケルンテン州に来ることができるのは夏期休暇中に限られます。そこで、急きょ、予定を組み直し、SeebodenにあるBONSAIMUSEUMに行って来ました。

入手してあったパンフレットに地図があったので、すぐ近くまでは簡単に行くことができたのですが、一所、途中で曲がる場所がわからず、探すのに30分ほどかかってしまいました。というのは案内板は所々にでているのですが、分家と違い「周囲への景観を配慮した慎ましい看板」(いわゆる公式看板)なので、注意していないと見落としてしまうのです。

ただ、一度、わかれば自動車で非常に簡単に行くことができます。駐車場も完備しており、非常にアクセスは良いですね。

さて、BONSAIMUSEUMUは傾斜地に設けられています。現在の入り口は、上の方なのですが、ちゃんと日本風の管理棟が設けられています。ケルンテン州なので、入手できる材料や気象条件などから、建物に関しては、どうしても純和風にするのには限界があるようです。それでも、分家とは全く違って、見事な和風の佇まいです。入場料は大人6.5ユーロ。ちょっと高そうな印象がありますが、個人博物館で、主に入場料収入で施設を維持していることを考えると、妥当な金額でしょう。

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Feriも、今回は入場料を払って、BONSAIMUSEUMUの中に入って見ましたが、場内に入ると、見事な日本庭園が広がっていました。ちなみに愛称は「里風庵」と言うそうです。

さすがにケルンテン州という土地柄、どうしても調達が難しい資材があるため、完全な日本庭園とは言えませんが、よく頑張っていることがわかります。実際、池は良く工夫されており、錦鯉が泳いでいました。

一方、メインの盆栽については、さすがに良く研究しているだけあって、見事なものが多数並んでいました。feriは盆栽はやらないのですが、今は亡き父親が好きだったので、昔の自宅には盆栽がありました。それらと比べるのは失礼かと思いますが、松などは見事な枝振りでしたね。

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興味深かったのは、旦那さま(館長さんでしょうか)と日本人の奥さまが来場したお客さまにガイディングをしながら、園内を回っていることです。確かに、基礎知識を持っているお客さまが少ないでしょうから、盆栽の由来や使っている植物の解説などをしてくれると、興味がわくことでしょう。こういった地道な努力が功を奏しているのか、最近ではリピーターのお客さまも増えているそうです。また、「」をテーマにしている点もヨーロッパの人には受け入れやすいかもしれません。

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たまたま、短い時間ですが、日本人の奥さまと話をすることができましたが、開園して7年になるそうで。自分たちの独力で庭園を広げているそうです(現在はかなり広い庭園になっているので、この努力には頭が下がります)。

今年は1日平均300人のお客さまが来場するようになったようで、経営も何とか軌道に乗ったというところでしょうか。
なお、管理棟には書が掛かっていました、さすがに奥さまが日本人だけあって、日本人のferiが見ても違和感のない見事なものが掲げられていました。

きれいに手入れされいる盆栽を見ると、ご主人がかなり入れ込んでいる(というか研究している)ことがよくわかります。正にMUSEUM(博物館)の何恥じない、見事な展示内容です。ただ、こちらの子供さんは、日本庭園にある岩などを遊び道具と勘違いしてしまうため、注意するのが大変だとか…

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このほか、管理棟に隣接して育成用の温室がありましたが、ここで生育している盆栽を販売しているようで、当日もお買い求めになったお客さまがいらっしゃいました。

庭園の整備は現在も続けられており、道路に面したところに新しいエントランスが造成中です(最後の写真が、新エントランスです)。これができると、更に雰囲気が良くなると思います。

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日本文化に惚れ込んだご主人ともども、今後のご活躍を祈念して、BONSAIMUSEUMUを後にしました。

日本人向けの施設ではありませんが、日本文化に惚れ込んでいるオーストリア人の方が、どういった発想を持っているかを知る上で、貴重な場所だと思います。ケルンテン州には日本人の観光客が少ないようですが、機会があったら、是非訪れてみてはいかがでしょうか heart04


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Comments

どうもありがとうございます。
早速の取材びっくりしました。
なかなかいいところですね。
機会を見つけていってみたいと思います。
勤めている会社の合弁会社がケルンテン州に
あって私も2回いきました。
でも、行けるのが3月の終わりころ
なんですよね。まだ寒くて時期が悪いかな(-_-;)
会社の人で頻繁に行く人もいるので
紹介してみます。

Posted by: いちろう | August 24, 2010 at 10:52 AM

いちろうさま、ケルンテン州は、大変よいところなのですが、日本の知名度は今ひとつですよね。
恐らく、来年には駐車場側から入る玄関がオープンすると思うので、これができるとイメージがアップすると思います。
3月の終わりならば、晴れていれば、結構春の気配が感じられると思います。ぜひ、お越し下さいませ。

Posted by: Feri | August 24, 2010 at 06:17 PM

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