« 早すぎた廃線 懐かしのザツルカンマーグート・ローカルバーン(上) | Main | 楽しいバイスルでお食事はいかが? »

August 14, 2010

早すぎた廃線 懐かしのザツルカンマーグート・ローカルバーン(下)

Img_5720_001

今日は、昨日に引き続き「今は亡きザルツカンマーグート・ローカルバーンのお話」です。

さて、鉄道ファンには、当時の「車両の動向」が気になりますね。まず、現役バリバリ(といっても保存鉄道ですが )の車両からご紹介しましょう。

かつてザルツカンマーグート・ローカルバーンで活躍した蒸気機関車が、CLUB760という団体によって現在も運転されているのです 。運転されているのはザルツブルク州の外れにTaurachbahn(Mauterndorf- St.Andrä間)という保存鉄道があるのですが、ここで動態保存されているクラウス・リンツ製のS12号機(1906年製造)こそ、ザルツカンマーグート・ローカルバーンで使用されていた蒸気機関車なのです。

Img_5727_001

このS12号機ですが、ザルツカンマーグート・ローカルバーンの廃止後、オーストリア内の別の狭軌鉄道に移動し、使用され、その後、博物館に保存されていました。しかし、2003年にCLUB760が同機を購入し、動態に復元したものです。

現在は、他の保存車両とともに、夏のシーズン中、CLUB760のスタッフにより、楽しいブンメルツークとして運転されています。もちろん、一般のお客さまでも列車に乗車することは可能です。

Img_1212_001

それから、ザルツカンマーグート・ローカルバーンで活躍していた内燃車両が、何とムルタールバーン(Murtalbahn、Unzmarkt -Tamsweg間)で運転されているブンメルツーク用 バー客車(愛称:MURTAL-BAR、Wr51号)に改造されて、現在も使用されています。

動力装置や運転台が付いていた部分は全面的に改造されていますが、客室部分の窓などに当時の面影が残っています。

Img_103_8355_001_3

このほか、地元ザツルカンマーグートでは、モントゼーの湖畔にザルツカンマーグート・ローカルバーン博物館(二枚目の写真)ができており、車庫の中には当時の車両が保存されています。

ただし、線路は極端に短いので、実際に運転を行うことはできません。この他にも、色々なところで車両が保存されているようです。

Img_103_8353_001_2

ところで、このザルツカンマーグート・ローカルバーンを、一部の区間で復活させようという運動があります。計画ではSt.Gilgenからバードイシュルに近いKaiserbahnhofまでの区間が候補にあがっています。

当然、観光鉄道としての復活を狙っているようですが、如何せん資金調達に苦戦しているようで、現状では、具体的な動きはみられません。ただ、粘り強いオーストリアのこと、もしかするとやがて復活…という可能性も残っています。

Strecke_002_2

考えて見ると、世界から観光客が訪れるザルツカンマーグートの中心部を走る鉄道だけに、今の時代だったら、全線は無理にしても一部区間は観光鉄道として十分にやっていけそうな気がします。実際、シャーフベルクバーンやウォルフガングゼーの連絡船(かつてはオーストリア連邦鉄道ÖBBの直営でした。安芸の宮島へ向かう国鉄宮島航路みたいですね)が、今でも立派に営業していますからね。

ところで、日本でも「今だったら、観光鉄道として生き残ることができたかもしれない」という狭軌鉄道があります。その代表は草津と軽井沢を結んでいた高原鉄道の草軽電気鉄道かもしれません。こちらは1949年に台風の被害を受けた一部路線が廃止され、その後、1962年に全廃となっています。

そういう意味では、「世の中には早すぎた廃線」というのが、国を問わずあるものなのですね。

※「人気ブログランキング」に登録しています。下記のバナーをクリックしていただくとFeriの励みになります。

Br_banner_asagao


鉄道のお話 |

« 早すぎた廃線 懐かしのザツルカンマーグート・ローカルバーン(上) | Main | 楽しいバイスルでお食事はいかが? »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 早すぎた廃線 懐かしのザツルカンマーグート・ローカルバーン(上) | Main | 楽しいバイスルでお食事はいかが? »