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October 14, 2010

番外編 シュタットオペレッタ・ドレスデン「かの地から来た従兄弟」(その1)

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最近、「オペレッタの話題」がご無沙汰ですが、如何せん、ホームグラウンドのフォルクスオーパーで上演していないのですから、話になりません。もちろん、新作ミュージカル「ハロー、ドーリ-!」はすばらしい出来で、大満足なのですが、オペレッタも観たい sad

という訳で、ドレスデンへ遠征してきました。今では、恐らく最もオペレッタの上演回数が多いと思われる劇場がシュタットオペレッタ・ドレスデンです。

今回の演目は、ベルリンオペレッタの代表、キュネッケの「かの地から来た従兄弟」です。地元ドイツでベルリン・オペレッタ…これは非常にそそられますね。

しかも、以前、Feriはフォルクスオーパー版を数回観ていますから、良い意味での比較も出来ます。

結論を先にご紹介すると、「やはり、餅は餅屋。ベルリン・オペレッタはうまい」というのがFeriの印象です。レハールやカールマンの場合、どうしても演奏の部分ではウィーンにはかなわないのですが、キュネッケの曲は見事に演奏しきっていました happy01

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当日の指揮はWolfram Tetznerさんでした。主なキャストは、ユーリア役がPeggy Steinerさん(ゲスト出演、Fritz Steinerさんのお孫さん)、ハイヒェン役がOlvia Delauréさん、ヨーゼフ役がHans-Jürgen Wieseさん、ヴェルヘルミーネ(ヨーゼフの奥さん)役がSilke Födeさん、もう一人の後見人エゴン役がFrank Ernstさん、謎の若者1アウグスト役がMichael Heimさん(オーストリアのご出身、2003年からゲストとしてシュタットオペレッタ・ドレスデンに出演)、謎の若者2ローデリッヒ役がMarcus Günzelさん、召使いのカール役がFlorian Maserさん、ハンス役がDietrich Seydlitzさんという面々でした。

それでは、フォルクスオーパー版との違いも交えて、当日の舞台をご紹介しましょう heart04

大砲で屋根をぶち破る、ユーリアがヒョウ柄の衣装で踊る回るという突拍子もないオープニングだったフォルクスオーパー版とは打って変わって、ドレスデン版は、「現代」という時代設定で始まりました。

バス停にユーリアとハイヒェンが駆け込んできますが、タッチの差でバスは出てしまいます。次のバスが来るまで、時間があるので、二人はバス停にある婚礼衣装屋さんの看板を見ながら、結婚への憧れを話しています(余談ですが、この看板の会社は実在のお店で、プログラムにも広告が載っていました)。そこへ、「謎の男」(実は後から出てくるアウグスト)が、笛で音楽を奏でながら、二人をおとぎの国に誘います。

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ここで序曲が演奏され、「おとぎの国」にある「ユーリアの家」に場面が転換します。フォルクスオーパー版よりも、自然な流れで良かったですね。

一幕はユーリアの家が舞台ですが、家と言ってもフォルクスオーパー版と異なり、舞台上に建物はなく、家の中という想定です。ユーリアの後見人のヨーゼフとヴィルヘルミーネが食事をしながら、ユーリアを待っているのはオリジナル通りです。

この時、ハイヒェンが二人を牽制するように歌いますが、ドレスデン版では過激なアクロバットを披露しながら歌うのです。ブタペスト・オペレッタ劇場も真っ青の見事な演技です。ハイヒェン役のOlvia Delauréさんは、身のこなしも軽い上に、歌も比較的うまい、見事なスプレッド役です。

気になってバイオグラフィーを見たら、ビックリ仰天。Ragazziという event サーカスで4年間、アクロバットの技を磨いていました。オペレッタのソプラノ歌手がサーカスで、技を磨くというのはたいしたものです delicious (ちなみにフォルクスオーパー版では、ヨハンナ・アローズさんが演じていることが多かったですが、彼女はボクシングスタイルでした)。

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第一幕の見所、ユーリアのアリア「輝ける月」(StrahlenderMond)は、天井からぶら下がった「月」に座って歌う展開でした。ユーリア役のPeggy Steinerさんは歌、演技とも見事でした。

例によってエゴンはパッとしないボンボンの兄ちゃんというイメージでしたね。ところで、エゴンが、ユーリアが成人したことを告げたあと、ユーリアとハイヒェンは、ドレス姿から、何と水着姿に変身し、歌って踊ります。男性のお客さまはご機嫌。さすがドイツらしいサービスです lovely

そして、謎の若者が登場する場面へと移ります。フォルクスオーパー版では、ユーリアの家を旅籠にするための仕掛けがありましたが、ドレスデン版では、そういった小細工はなし。お芝居だけで対応します。

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この後は、食事が出る、寝室が出るところなどは、オリジナルどおりです。謎の若者1役のMichael Heimさんが歌う「おやすみなさい、愛しの乙女よ」(Gute Nacht .lebes Madel)はなかなか良かったですね。なお、フォルクスオーパー版では、ベッドに入る前あった「謎の若者」の入浴のシーンはなし。フォルクスオーパー版に比べて第一幕は、ものすごく早く展開します。このまま暗転で第二幕へ入ります。

第二幕の冒頭は、例によってハイヒェンが「謎の若者」の素性を探るシーンです。ただ、朝食シーンはなく、お互いの掛け合いで話が進んでいました。謎の若者1が似せローデリッヒを名乗ったところから、ユーリアは婚約者が戻ってきたと大はしゃぎ。

そこへヨーゼフとヴィルヘルミーネをはじめとするメンバーが集まり、合唱でお開きとなります。不思議なことに、幕の切り方は、フォルクスオーパー版と同じでしたが、何と、ここまでの時間がわずか50分 sign03 。さすがに突っ走っている感じがします。ちなみにフォルクスオーパー版の場合、1幕だけで50分ですから、20分弱、短縮しています。

notes 長くなったので、明日に続きます notes

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