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October 15, 2010

番外編 シュタットオペレッタ・ドレスデン「かの地から来た従兄弟」(その2)

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今日は、昨日に引き続き「番外編 シュタットオペレッタ・ドレスデン かの地から来た従兄弟」をお送りします。

怒濤の前半戦を終え、休憩の後、第二幕の途中から再開となります。

七年間バターヴィアに住んでいたのは」(Sieben Jahre lebt ich in Batavla)を歌う場面では、バレエ団が現地バターヴィアの服装で登場して、ドレスデンらしい楽しいシーンとなりました。

その後、エコンが電報を持って現れ、若者が偽ローデリッヒであることが、ばれてしまう展開はオリジナルどおりです。

第三幕では、偽ローデリッヒが本物を殺したのではないかと皆が疑い、偽ローデリッヒにせまる場面があります。フォルクスオーパー版では、どでかいライフル銃を数人で抱えるのですが、ドレスデン版では、普通のピストルを使っていました。まぁ、こちらの方が自然ですね。

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さて、注目は、謎の若者の2、つまり「本物のローデリッヒ」が登場する場面です。ドレスデン版では、何とピンクのアメ車(オープンカー)に乗って登場します。しかも、ご丁寧にチアリーダーまで乗せています。完全にアメリカナイズされた感じで、態度もカウボーイ風のアメリカン(フォルクスオーパー版では落下傘で降下してきましたね。いずれの劇場もローデリッヒの登場には工夫しているようです)。

ちなみにフォルクスオーパー版では、ローデリッヒが、名乗るときに「独特のポーズ(型)」(観た人しかわかりませんが)をとるのですが、ドレスデンでは、独特の「型」はありませんでした coldsweats02

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このカウボーイ風ローデリッヒにハイヒェンは一目惚れ heart04 。そうすると付いてきたチアリーダーたちが、露骨に嫌な顔をするという展開が笑いを誘います。しかし、バターヴィアから、いつアメリカに行ったのでしょうね。そして、どうやって自動車をオランダ(本来の舞台設定は1920年代のオランダ)まで持ってきたのでしょうか。まぁ、今回は「おとぎの国」の話ですから、そういう大人の「つまらない突っ込み」はなし。

このカウボーイ風ローデリッヒですが、偽ローデリッヒのアウグストが、ユーリアに告白する場面でも、すぐにちょっかいを出そうとし、ハイヒェンに止められる場面が面白かったですね。最後はユーリアが、“やはりあなたが私にとってのローデリッヒよ”と言って、ハッピーエンドになります。

そして、エコンがヴィルヘルミーネから、“これからバターヴィアへ行くんだね”と言われ、ユーリアとアウグストだけを舞台前面に残し、幕が下りるようになっていました。

後半(2幕の後半プラス三幕)の時間も、何と50分足らず。そのため、余計なお芝居はカットしている感じです。とにかくテンポの良い展開でした。しかし、ストーリーがわかりにくいと言うことはありませんでした。例によってカーンコールはメドレーに乗って、出演者が順番に出てくるパターンです。会場からは自然に手拍子がわき上がり、お客さまも楽しんでいることがよくわかりました。

役柄の基本的な性格付けは、フォルクスオーパー版と同じでしたので、オリジナルの内容なのでしょうね。

舞台装置は例によってシンプルでしたが、舞台中央にブリッジがかかっており、これで歌手の動きに変化を付けていました。また、回り舞台を上手に使うことで、雰囲気を変えていました。

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さらにキャスティングも良く、メンバーの息も良く合っていました。特にユーリア役のPeggy Steinerさんとハイヒェン役のOlvia Delauréさんは、良かったですね。やはり演奏も含めてベルリン・オペレッタは手慣れているという印象で、シュタットオペレッタ・ドレスデンにはぴったりな作品だと思います。

余談ですが、シュタットオペレッタ・ドレスデンに関しても、財政的に厳しいようで、それが演目の変化にも現れています。以前はオペラは一切上演していなかったのですが、最近では「カルメン」「魔笛」などが上演されるようになりました。

また、若いお客さまを呼ぶためかミュージカルにも力を入れています(何しろオペレッタの場合、8割以上がご高齢者ですからねぇ think )。

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そういえば、都心部復帰プロジェクトも、予算の問題があるようで遅々として進んでいないようです。そうこうしているウチに、現在の劇場も老朽化が進んできたようです。今回訪問した際、劇場で、椅子の交換を行うためのファンドを募集していました。何でも一定以上の金額を募金すると椅子の後ろに募金者の名前が入るそうです。

とにかく、シュタットオペレッタ・ドレスデンも、ドイツのお客さまにとって「夢を紡ぐ劇場」なのですから、がんばってもらいたいものです。

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