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October 11, 2010

選挙運動も色々 そして、その結果は‥

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F-1日本グランプリは、オーストリアのレッドブル・レーシングチームが、ワン、ツーフィニッシュを果たしましたね。

一方、こちらでは、10月10日、ウィーン市議会(ウィーン市は特別州なので、実際には州議会)議員選挙が行われました。首都ウィーンの議会議員選挙ですから、各党とも選挙運動に力を入れていました。今日は、「選挙運動にまつわるお話」をお届けしましょう。

まず、こちらの議会議員選挙は比例代表制なので、日本のように各議員の個人ポスターはありません。とにかく政党のPR一本槍です。選挙運動中、町中に政党の看板があふれていますが、写真はおおむね各政党のウィーン責任者(日本の市議会議員団議長や地区代表ですね)になっていました。

比例代表選挙の場合、本来の趣旨は、各政党の公約を基準に投票をする訳ですから、公約(マニフェスト)をいかに有権者に浸透させるかがポイントになります。

が、実際に市内を歩いていると、各政党とも、もっと生々しい選挙運動を展開中です。代表的なものは、政党グッズを街頭で配布するものです。特に各種イベント会場など、人が集まるところには、必ず政党のデポが出て、盛んにグッズを配布しています。先日、延長改行した地下鉄U2の新駅やイベント会場などは、絶好のターゲットになっていました。

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配布しているのは、政党名やスローガンの入ったボールペンやちょっとしたお菓子が一般的ですが、使い捨てライターを配布している党もありました
また、
ホイプル市長が率いるオーストリア社会民主党(Sozialdemokratische Partei Österreichs,略称:SPÖ)と、オーストリア国民党(Österreichische Volkspartei 略称:ÖVP)という二大政党がグッズを精力的に配布していました(潤沢な資金があるのでしょうね)。

一方、環境保護政党である、緑の党-緑のオルタナティヴ(Die Grünen - Die Grüne Alternative)は、先日、シュヴァーデンプラッツで、何と 地下鉄の切符を無料配布していたそうです(Feriは、無料配布の直前にデポ前を通りました)。当たり前ですが、これには長蛇の列が出来たそうです。地下鉄の利用は地球に優しい…という訳でしょうか。

また、最近、注目を集めているのが、極右政党のオーストリア自由党(Freiheitliche Partei Österreichs、略称:FPÖ)自由党です。同党は選挙の度に「外国人問題」や「移住者問題」を選挙争点に掲げ、有権者に“オーストリア国民ファースト”を訴えているのですが、今回は“ウィンナーブルートを守れ”と訴えていました。自由党は主に若者にターゲットを絞っているようで、若者がたくさん集まるディスコを党首が訪問し、過激な主張を繰り返していたようです。今回ではありませんが、以前、インターネット上で「外国人の排斥を助長するようなオンラインゲーム」を配信し、物議をかもしだしたことがあります。

そういえば、先日、ドイツで政権与党のキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)が、徴兵制の廃止に合意しましたが、これを受けて、こちらでも“オーストリアも徴兵制廃止を考えても良いのではないかな”といった党首談話を出している党もありました。これらは、選挙を意識したリップサービスですね(党首談話だと、拘束力がありませんから)

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ただ、グッズを配布すれば、確かに人は集まりますが、必ずしもグッズをもらった人が、その政党に投票する訳ではないので、この当たり、費用対効果はどのように考えているのでしょうかね。実際、皆さん、支持政党に関係なく、グッズを配っていると、すぐに集まって来ますから… なお、選挙権が16歳からというのも、選挙運動の展開方法を左右しているような気もします。

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日本では、買収になりそうな運度を展開しているところが、オーストリアらしいところでしょうかね。

という訳で、各政党がしのぎを削ったウィーン市議会議員選挙の結果が出ました。SPÖ、ÖVP、 Grüneともに議席を減らしました 。注目されていた現市長を擁するSPÖは過半数に手が届きませんでした(7議席減の48議席)。

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一方、大躍進 したのは自由党(FPÖ)で、15議席増の28議席を獲得し、市議会第二党になりました(いわゆる一人勝ち状態ですね)。ちなみに新聞には「ウィーンを襲ったブルーハリケーン」という見出しが躍っています(ブルーは自由党のシンボルカラー)。

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