今年、日本で叙勲を受けたオーストリアの皆さま
今日は、「今年、日本で叙勲を受けたオーストリアの皆さま」をご紹介しましょう。
ちなみに11月3日に発令された「秋の外国人叙勲者の方」は合計60名でした。アメリカが一番多いのですが、今年、オーストリアは4名と多いのですよ(4名叙勲した国は、オーストリア以外ではドイツ、フランスの2国でした)。
○旭日中綬章(旧:勲三等)
・トーマス・アンギャンさん(57歳)ウィーン楽友協会総支配人 功績概要:日本・オーストリア間の音楽を通じた交流・相互理解促進に寄与
・ライナー・キュッヒルさん(60歳)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスター、ウィーン音楽大学教授 功績概要:日本・オーストリア間の文化交流・相互理解促進に寄与
・イオアン・ホレンダーさん(75歳)元ウィーン国立歌劇場総監督 功績概要:日本人演奏家の国際的地位の向上、日本・オーストリア間の文化交流・相互理解促進に寄与
○旭日小綬章(旧:勲四等)
・オットー・ビーバさん(64歳)ウィーン楽友協会蔵書庫・図書館・収集庫館長 功績概要:日本・オーストリア間の文化交流・相互理解促進に寄与
日本のクラシック音楽ファンにおなじみの皆さまが、今回、受賞したのはうれしい限りですね 。また、内閣府が発表した資料を見ると、叙勲者が音楽の分野に特化しているのは、オーストリアだけでした。写真は、ご存じ、オットー・ビーバ博士です(楽友協会資料展示室でお会いしたときのものです)。
なお、旭日章は、「社会の様々な分野における功績の内容に着目し、顕著な功績を挙げた者を表彰する場合に授与するもの」となっています。
外国人叙勲は、国賓などの来日や駐日外交官の離任に際して実施する儀礼的色彩の濃い叙勲と、我が国との友好の増進等について顕著な功労のあった外国人に対して実施する叙勲とに分けられているそうです。
いずれの場合も,外務大臣からの推薦に基づき行われています。内閣府の説明を見ると、後者については、昭和56年秋から、春秋叙勲と時期を合わせて実施しているほか、功労のある者が来日又は離日する等の機会をとらえて勲章を授与することが適当と認められる場合には、春秋叙勲の時期とは別に個別に実施しているそうです。
ところで、今回、皆さまの叙勲はどこで行われたのでしょうね。ライナー・キュッヒルさんとオットー・ビーバさんは、この時期、日本にいらっしゃったので、日本で叙勲されたのでしょうかね。
Feriは、本物の勲章は見たことがありませんが、左が旭日中綬章、右側が旭日小綬章だそうです。
余談ですが、英語では、旭日中綬章を“The Order of the Rising Sun, Gold Rays with Neck Ribbon”、旭日小綬章 を“The Order of the Rising Sun, Gold Rays with Rosette”と言うそうですね。この英訳は外国の方にも受けがよさそうな感じがします。
今回、叙勲された皆さんのますますのご活躍をお祈りいたします 。
※「人気ブログランキング」に登録しています。下記のバナーをクリックしていただくとFeriの励みになります。
Comments