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November 20, 2010

オペラ座狂想曲 オペラ鑑賞マナー

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先ほど引退したホーレンダー総裁、「最大の功績」は国立歌劇場の稼働率を高めたことだと思います

その結果、今や国立歌劇場は、「紳士淑女の社交場」から「世界の観光地」へ変貌しています。どちらが良いのかは、いろいろなご意見があると思いますが、「観光地化」すると、当然、お客さまの「質」も変わってきます。最近、Feriが気になったお客さまの行動をご紹介しましょう。

○平服のお客さまが増えました
もともと歌劇場でオペラを観るのは「非日常的な一時を楽しむ」という暗黙の了解があったためか、以前は、いわゆる庶民(古い言葉ですね)でも盛装して来場するのが当たり前でした。

もちろん、現在の国利歌劇場にはカジノと異なり、ドレスコードはありませんから、どんな格好で来場しても、チケットさえ持っていれば入れてくれます。

別に全員が盛装をしてくる必要もないとは思うのですが、お客さまの服装が、場の雰囲気を作る大きな要素になっているだけに、平土間やロジェの最前列をご利用になるお客さまには、それなりの服装でお越しいただきたいと思っています。

シーズン始めや後半のように暑くなってくると Tシャツ姿で来るお客さまを見かけることがありますが、ちょっと興ざめですね。

難しいのは、比較的小柄な日本人の場合です。気をつけないと、こちらの皆さんからは「子供さんの仮装」みたいに見えてしまう場合があるようです。いろいろな方からお話を伺うと、日本人の場合は、スーツ姿が一番無難だそうです。たしかに、そんな気はしますね。

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○ビュフェ異聞
日本では、「オペラを観に行く」ことが目的になっている方が多いようですが、こちらの場合、歌劇場は「社交の場」ともなっています。

ですから、開演前、幕間の ビュフェは、まさに社交場と化しています。そのため、お話の中身も、必ずしも上演中のオペラに関するものだけではないようです。

服装とも関係しますが、社交場なので、それなりの服装でお越しになるのでしょう。また、昔は、雰囲気を壊すことを配慮してか、軽装のお客さま(主に立ち見席のお客さま)は、メインのビュフェやバーにはいらっしゃいませんでした。

しかし、最近では軽装の若い方がメインのビュフェを利用するようになりましたね。特に東洋系のお客さまが増えてから、この傾向が顕著になったような気がします。これも時代の変化なのでしょうか

○客席でのマナー
さすがにウィーンでは、ロジェ以外では、客席までコートを持ち込むお客さまは、まだ現れていませんが、客席でのマナーにも変化があるようです(今のところ、コートや大きな荷物を持って平土間などに入ろうとすると、劇場係員から注意されますね)。

ところで、こちらの方の中には、紙袋やビニール製の買い物袋をもって劇場に来場されるお客さまもいらっしゃいます。しかし、ロジェの場合、荷物置き場がありますから、入場と同時に自分のロジェに荷物を置いてしまえば、あとはOK。さすがに紙袋を持って劇場内をうろついている人は少ないようです。こちらでは、今までプログラムが小型だったこともあり、男性はバッグすら持たない方が多かったですね。

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ところで、ご存じのように、日本も含めて歌劇場では客席内での飲食は禁止されています。最近はペットボトルが普及しているためか、日本では、客席内でこっそりと飲料を飲んでいる方を見かけますが…日本の場合、ホワイエが狭いため、休憩時間は客席の方がゆっくりできるという事情も影響しているのでしょう。

さて、先日、国立歌劇場で休憩時間、ふとミッテロジェを見ると、最前列でお食事をしている東洋系のカップルを見かけました(話していないので、どこの国の方かはわかりません)。さすがにこれには、びっくり仰天 。当然、お持ち込みです。

確かにお体の関係で、決まった時間に食事をとらなければならない方もいらっしゃいますが、そういう方ほど、ロジェで外から見えない後ろで召し上がるな、ど逆に周囲に気を遣っているようです。周囲から丸見えのミッテロジェで、堂々とお食事をされているのには、驚きました。せめて、ビュフェにでも行って召し上がってもらいたいものです。なお、公演中、咳を押さえるために飴やミントを召し上がるのはOKだとは思います。

最近多いのが、ロジェでの「上演中の私語」です。これは非常に気になります。

写真撮影
公式的には公演中の写真撮影は禁止されているのは、ご存じの通りです。また、厳密にはカーテンコールでの写真撮影も禁止です。が、ただ、日本と異なり商用目的でなければ、「大目に見てくれている」ようです。人のことは言えませんが…  これは「観光地化の効用」と言えるかもしれません。ところで、最近、上演中にストロボを発光させて写真を撮る人を、時々見かけます。さすがにこれは、まずいですね。劇場の雰囲気も壊れますから…

今後も観光客の皆さんが増え続けると、国立歌劇場の雰囲気も、また変わってくると思います。これも時代の流れでしょうかね。


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