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December 01, 2010

番外編 リーデル家10代目当主によるグラス・テイスティングセミナー

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12月最初の話題は「番外編」です 。神出鬼没のFeriですが11月30日は、東京・汐留のコンラッド東京に現れました。 リーデル家10代目当主ゲオルグ・リーデル氏によるグラス・テイスティングセミナーに参加するためです。

11月30日に恒例の「オーストリアを味わう試食・試飲会2010」が開催されましたが、今回はそれに合わせて、新機軸としてワイン関連のセミナーが開催されました。このセミナー、関係者対象のため一般のお客さまの入場はできなかったのですが、Feriは、Austria-fan.comさん経由で参加することができました

「ワインのセミナー」というのは、比較的多く開かれていますが、グラス・テイスティング、つまりグラスの観点からワインを味わうというのは、珍しいですね。さすが、老舗ワイングラスメーカーさんだけのことはあります。

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さて、セミナー会場に入るとテーブルには白ワインが入ったグラスと、赤ワインが入ったグラスが各二脚、置かれていました。写真のようにいずれも形が異なります。また、プラスチック製のコップも一つ置かれています(コースターにはJOKERと書かれていました )。

グラスによってワインの香りや味わいが全く変わってしまうので、飲むワインに合ったグラスを選ぶことが大切”…というのが本セミナーのコンセプトです。

Feriは平素、ホイリゲで安いワインをマグカップで飲んで、満足しているような人間なので、にわかには信じられませんでした。白と赤で、形の違うグラスを使う程度の知識はありましたが、同じ白でもグラスを使い分ける必要がある…というのは、正直、驚きです

さすがはゲオグル・リーデル氏は、グラスメーカーのオーナーさんだけのことはあります。この話を、実際のテイスティングを通じて実感してもらおうという企画です。

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まず、向かって左側のグラスがシャルドネ用、左から二番目がグリュナー・ヴェルトリーナー用だとの説明がありました。グリューナー・ヴェルトリーナー用のグラスがもっともポピュラーですね。それぞれにグラスで、注がれているワインを飲むと普通なのですが、途中で、グラスを入れ替えてテイスティングをします。そうするとビックリ仰天。グリューナー・ヴェルトリーナーをリースリング用のグラスで飲むと、同じワインなのに香り、味ともに違うのです。

ワイングラスの形により、口の中で、ワインの広がりが変わるため、味覚に変化が出るそうです。香りについては、グラスの大きさが鍵を握っているとか…なるほどねぇ。奥が深いですね。

一番驚いたのは、プラスチック製のカップにグリューナー・ヴェルトリーナーを入れてテイスティングをしたときです。何と、全くといって良いほど、香りがしません。そして、プラスチックのカップから再び専用グラスに注ぎ直すと、何と不思議なことに、すばらしい香りがよみがえります。ちなみにシャルドネの銘柄はBründlmayter Chardonnay Barr2007、グリューナー・ヴェルトリーナーはWeingust Franz Hirtzberger Grüner Veltliner Rotes Tor Federspiel2008でした。

続いて、赤ワインのテイスティングです。今回、用意された二種類の赤ワインですが、それぞれ特徴が異なります。奥がBründlmayter Cécile Barr2005、手前がEsterházy Wein Tesoro2008でした。

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それぞれ個性が異なるワインなのですが、同じ赤ワイン用でもグラスを入れ替えると、あら不思議。香りや味が異なるのです。さらに、ゲオルグ・リーデル氏は、あえて白ワイン用のグラスに赤ワインを入れて、テイスティングをさせます。リースリング用のグラスで、Bründlmayter Cécile Barr2005をテイスティングすると…香り、味ともに正直、悪くなってしまいました(ご本人曰く、“最悪の組み合わせ”だそうです )。

これらの香りや味の変化は、実際に様々なグラスを使ってテイスティングをしないとわからないですね。このほかにも、なぜ、グラス形状が違うのか、ワインの味と香りの要素は何からできているのかなど、興味深い内容の連続でした。
セミナーは1時間45分、休憩なしで行われたのですが、テイスティングが加わっているため、短く感じるくらいでした。
また、途中、デキャンタを使うと味が変化するという実演も行われています。しかし、本格的なレストランでないと、このようにワインの種類に合わせてグラスをチョイスしてくれないでしょうね

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なお、最後に、ワイングラスに注ぐワインの最適量について質問がありました。Feriも聞いてみたかった話なのですが、ゲオルグ氏によると、グラスの大きさに関係なく100ミリリットルから150ミリリットルが適切だとのお話でした。つまり、オーストリアで一般的なワイン提供の単位である1/4リットルの根拠がここにあったのですね

なお、午後からはワインジャーナリストの岩城ゆかり氏による「オーストリアワイン入門講座」も開かれました。こちらは、産地別、ブドウの種類別の特徴を、テイスティングを交えて紹介するものでした。ブドウを栽培する土壌の話などもあり、こちらも大変興味深かったですね。

惜しかったのは、いずれにセミナーも業界関係者向けだったということです。ご参加になった皆さまの評価は高いと思うのですが、問題は、それを一般の消費者へ伝えてくれるかどうかです。有料でも良いので、一般の愛飲家を対象に実施したら、大変喜ばれた上、オーストリアワインのさらなる普及に弾みがついたような気がします。

さて、当ブログをご覧の皆さん、是非、日本でも オーストリアワインをお楽しみください。結構、良い銘柄が、お手頃な価格で入っていますよ

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