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December 08, 2010

考え方の違いにビックリ 中央修理工場にて…(その2)

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今日は、昨日に引き続いて「Wiener Linienの中央修理工場の話題」をお届けしましょう。

3.比較的古い車両も徹底的に修理している
上の内容とも関連しますが、路面電車では超低床式のULFに世代交代が進んでいるにもかかわらず、「前の世代」(E2やC2)の車両についても徹底した補修や修繕を行っていました。

路面電車の場合、どうしても道路上で自動車と接触することがあるため、本線を走る車両に比べて車両が傷みやすいという問題があります。今回、工場内を見学したとき、E2の修繕場面を目撃しました。痛んでいたと思われる車体外版を一部切り取り、新しい鉄板を溶接している途中でした。

車内の方は手を入れていませんでしたが、その徹底した修繕ぶりに、Wiener Linienの「これからもしばらく使う」という意思を感じましたね。電機部品なども徹底的に補修しているのでしょう。こういった徹底した修繕があってこそ、長い期間運用できるのだと思います。これは地下鉄車両にも言えるようです。

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あと、面白いのは、日本の場合、車体の大規模修繕を行う場合、通常はシートをはじめとする車内設備を撤去してから行うことが多いようです。それに対して、こちらでは車内に関係しない場合、設備はそのままにして工事を行っていました。

もちろん、修繕内容によっては、完全に分解して行うこともあるようで、工場内では骨組みだけになったULFも見かけましたね。

4.どこから地下鉄車両を工場へ運び込むの?
この工場ですが、現在、路面電車の線路は71系統・6系統とつながっています(営業運転はしていません)。そのため、路面電車の場合は、自力で工場まで回送することが可能です。

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ところが、地下鉄車両はどうやって工場へ運んでくるのでしょうか。実は、これは、後で気づいてことなので、現場で確認することができませんでした(工場職員に質問すれば、簡単に教えてくれたと思うのですが…)。

地下鉄の最寄り駅はU3のSimmeringですが、ここから工場までは3km強あります。日本の感覚だと、終点から工場まで専用線を設けて、ここを通って工場への入出場を行う…となります。確かに、この可能性もあるのですが、そこで疑問が…

というのは、Simmering駅とHauptwerkstätte Simmeringの間には、あの有名な中央墓地があります。仮に線路がつながっているのであれば、中央墓地前に駅を作ると思います。わざわざ路線を延長するほどの需要はないかもしれませんが、工場まで線路が伸びているのであれば、駅を作ってもたいした費用にならないと思います。この間は、広い道路があるので、道路下に地下鉄を通せば、大きな問題も起こらないような気がします。

しかし、Feriが見学した範囲では、地下鉄が工場内に顔を出すようなトンネルは発見できませんでした。では、どうやって地下鉄車両を入出場させているのでしょうか? 考えられる可能性としては、「裏にOBBの線路が通っているのでOBBを使う」、「線路の幅が同じなので、深夜時間帯に路面電車の線路を使う」という二つです。その昔、日本で「地下鉄はどこから入れるの」という漫才がありましたが、それに近いですね。

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路面電車の路線を経由して地下鉄へ運ぶというのは、一見、非常識なような感じがしますが、ウィーンあたりだとやりかねません。また、今回、見学した際、事業用車両も展示されていたのですが、この中に地下鉄と同じ連結器を装備した路面電車の車両がいました。

構内を移動させるだけでしたら、電車よりも機関車の方が有利なので、ふと、「路面電車の路線を経由しているのではないか…」という考えが浮かんできたものです。この疑問解消は、宿題としておきましょう。

また、地下鉄U6の車両もどうやって入出場させるのかがわからないのですが、こちらは路面電車に近い形(ウィーン・ローカルバーンの新型車両と基本設計は同じ)ですし、路面電車の線路とつながっている場所があるので、もしかしたら路面電車の路線を経由して入出場をしている可能性が考えられます。

さて、この「謎解き」は、しばらくとっておくことにしましょう

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