« クリスマスツリー余話 | Main | フォルクスオーパー「ウィンザーの陽気な女房たち」プルミエレポート(その2) »

December 20, 2010

フォルクスオーパー「ウィンザーの陽気な女房たち」プルミエレポート(その1)

Img_105_12_2528_001

フォルクスオーパーの場合、例年、シーズンはじめにオペレッタのプルミエが行われるのですが、2010/2011シーズンの場合、年内にオペレッタのプルミエはありませんでした。寂しい限りです。その分、オペラのプルミエが多いのですが、12月18日にはオペレッタに近い「ウィンザーの陽気な女房たち」がプルミエを迎えました。という訳で、オペラのプルミエレポートをお届けします。

オットー・ニコライ作曲のオペラ「ウィンザーの陽気な女房たち」は、コミックオペラなので、フォルクスオーパー向きの演目です。過去にも何度が上演されていますが、前回のプルミエは1994年でした。

冬のプルミエでは恒例となった開演前のグリュワインの振る舞い酒ですが、今回はファルスタッフが大酒飲みなので、それに合わせて「sir johans Glühwein」というスペシャルブランドが登場しました (中身はカフェ・ワイマールのものです)。当然、発泡スチロールのカップにはブランド名が印刷されていました。

Img_105_12_2878_001

当日の指揮はSascha Goetzelさんでした。主なキャストは、ファルスタッフはLars Woldtさん、フルートがMorten Frank Larsenさん、ライヒがMartin Winklerさん、フルート婦人がJennifer O´Loughlinさん、ライヒ婦人がAlexandra Klooseさん、ライヒの娘アンナがAndrea Bognerさん、アンナの恋人フェントンがEdelmannDaniel Behleさん、医者のカーユスがMarco Di Sapiaさん、シュペリヒがKarl-Michael Ebnerさん、ファルスタッフの召使い役のウサギ(Hase)がFlorentina Kubizekさんといった面々でした。

オリジナルでは「ヘンリー5世統治時代(1413~1432)のイギリス、ウィンザーの町」という設定ですが、今回の新演出では、どう考えても時代設定は変えているようです。

ちなみにファルスタッフは、フォルクスワーゲンのミニバス(wv-bus T-2)で登場しますし、上空には三葉のフォッカー戦闘機(ご丁寧にドイツ国籍のマーキング)が舞っているので、ドイツをイメージしているのかもしれません。

ただ、ストーリーとキャストの設定に関しては、ほぼオリジナルどおりでした。せっかくなので、舞台の進行に沿ってご紹介しましょう。

Img_105_12_2444_001

○第一幕
序曲の流れる中、さっそくプロローグが始まります。フォルクスワーゲンのミニバスに乗ったファルスタッフが「ウィンザーの森」にやってきます。ファルスタッフは、森の中でウサギと出会い、“ウサギに召使いにならないか”と持ちかけ、話が成立します。さっそく、ファルスタッフはウサギにフルート婦人とライヒ婦人宛のラブレターをタイプさせ、二人に届けさせます。

ここから第一幕がスタートです。フルート家とライヒ家は、移動式の小さなセットで、それを動かしながら、両婦人が、なぜか下着姿で登場します。設定は両家の間にある中庭です。フルート夫人とライヒ夫人はファルスタッフからのラブレターについて話をするのですが、実は全く同じ内容であることがわかります。二人はファルスタッフを懲らしめる相談をはじめますが、合わせて、嫉妬深いフルートの旦那も同時に懲らしめることを考えます。

Img_105_12_2446_001

一方、ライヒの娘アンナに恋しているフェントンはライヒに、アンナと結婚の許しを求めますが、“貧乏な青年はだめ”とにべもなく断られてしまいます。ちなみに、ライヒ婦人は医者のカーユスを、ライヒはシュペールリヒを、それぞれ娘アンナと結婚させようとしているのです。カーユス、シュペールリヒともアンナと結婚するため、ライヒ夫婦にアプローチをかけています。

一方、フルートには「婦人が浮気をしている」という匿名の手紙が届けられます。フルート夫人の甘い返事に呼び寄せられたファルスタッフが登場します。そこへ打ち合わせ通りライヒ夫人がやってきて、“フルートが帰ってくる”と知らせます。フルート婦人とライヒ婦人は用意してあった洗濯籠の中にファルスタッフを隠し、汚れた洗濯物をかぶせ、召使いに川に捨てさせます(オリジナルではテムズ川だそうです)。

Img_105_12_2448_001

そこへ、妻の浮気を疑った嫉妬深いフルートが街の住人を大勢連れてやってくるのですが、家をくまなく探しても何も見つかりません。フルート夫人身は潔白を訴え、フルートは妻に謝罪するはめになります。してやったりフルート婦人

Img_105_12_2450_001

○第二幕
暗転で、第二幕に入ります。翌日の朝。オリジナルでは「ファルスタッフの滞在するガーター館」という設定ですが、今回は森の中に止まっているフォルクスワーゲンのバスが舞台装置です。

Img_105_12_2451_001

川の中に放り込まれ風邪をひいたファルスタッフが、ウサギの一緒にバスに座って、ぶつぶつ文句を言っています。そこに再びフルート夫人からもう一度会いたいという詫び状が届きます。あっという間に元気になったファルスタッフは、居合わせた人と酒の飲み比べをして、“赤ん坊の頃から”を陽気に歌い、自分の酒豪ぶりを証明するのです。このときき巨大なジョッキで酒を飲む場面が面白いですね。

Img_105_12_2454_001

そこにバッハと名乗る人物がやってきます(そういえば、髪型が音楽家のバッハみたいな感じでしたね)。バッハは変装したフルート(旦那)で、妻の浮気を証明するため、ファルスタッフにフルート婦人を口説くように依頼します。高額な謝礼もあってファルスタッフは、バッハの依頼を喜んで引き受けます。

そして、ファルスタッフは調子に乗って、昨日のフルート婦人との一件を、尾ひれをつけて自慢げに話します 。これを聞いて怒り心頭のフルートですが、ここは作戦のため、ぐっと我慢。ここで休憩となります。

明日に続きます


※「人気ブログランキング」に登録しています。下記のバナーをクリックしていただくとFeriの励みになります。

Br_banner_presents_12

オペラ |

« クリスマスツリー余話 | Main | フォルクスオーパー「ウィンザーの陽気な女房たち」プルミエレポート(その2) »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« クリスマスツリー余話 | Main | フォルクスオーパー「ウィンザーの陽気な女房たち」プルミエレポート(その2) »