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December 18, 2010

国立歌劇場 新演出の「ドン・ジョヴァンニ」

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2010/2011シーズンの国立歌劇場で注目されている作品が新演出によるモーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」です。

何しろ、モーツァルト作品については一家言あるウィーンの皆さま 。正直、モーツァルトものでコケると、マスコミなどからフルボッコにされる危険性があります。ある意味、非常にリスキーな演目です。にも関わらず、新音楽監督のFranz Welser-Möstさんは、果敢にも「ドン・ジョヴァンニ」を新演出にしました。

feriは、あまりモーツァルトのオペラは好みではないので、旧演出の「ドン・ジョヴァンニ」を観たことがありません。そのため新旧の比較をすることができないのですが、感想をご紹介しましょう。

プルミエは12月11日(土曜日)に行われたので、新聞評は週明けの13日に掲載されました。詳しく見たわけではありませんが、演出に関してはボロクソだったようです。

feriはプルミエではなく、通常公演を観たのですが、当日の指揮は音楽監督のFranz Welser-Möstさんでした。主なキャストは、ドン・ジョヴァンニはIldebrando D`Arcangeloさん、ドンナ・アンナはSally Matthewsさん、ドン・オッターヴィオはSaimir Pirguさん、ドンナ・エルヴィーラはRoxana Constantinescuさん、レポレッロはAlex Espositoさん、騎士団管区長はAlbert Dohmenさん、農夫マゼットはAdam Plachetkaさん、村娘ツェルリーナはSylvia Schwartzさんという面々でした。

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さて、開演直前、劇場係員が登場し、またまたお詫び。どうやらドンナ・アンナ役のSally Matthewsさんが体調不良のようです。皆さん、風邪には気をつけましょうね

さて、中身ですが、確かにコスチュームが中途半端な感じがしました。というのは全員最初から最後までスーツ姿という完全な近代演出という訳でもなく、適度に古いイメージを残しているからです。スーツ姿あり、当時の服装あり、Tシャツありで、何を訴えたいのかがよくわかりませんでした。また、演出面ではドン・ジョヴァンニたちが女性たちに迫る場面は異様にリアルな仕草でしたね

舞台装置は基本的にシンプルなもので、リアルな写真を転写したスクリーンを使って変化をつけていました。また、仕切りを使って舞台を前後に分けているのが興味深かったですね。

最後の場面、石像が左右に割れて中から、騎士団管区長のAlbert Dohmenさんが出てきて、ドン・ジョヴァンニはIldebrando D`Arcangeloさんを地獄へ引きずり込むのですが、思わず笑ってしまうような妙な演出でした(やっている方は大まじめなのでしょうが…)。なお、エンディングは舞台の後ろにドン・ジョヴァンニの像がシルエットで出てくる仕組みになっていました。

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演奏については、以前のものを聴いていないので比べようがないのですが、モーツァルトの作品にしては全体的に固いような感じを受けました。

歌手陣ではドン・ジョヴァンニのIldebrando D`Arcangeloさんは、歌では頑張っていたが、お芝居が今ひとつのような感じでした。でも、なかなかのイケメンです。このほか、男性歌手ではドン・オッターヴィオのSaimir Pirguさんが意外と良かったですね。

女性歌手は、皆さん、標準的な出来だったような気がします。そんな訳で、カーテンコールも「ごく普通」でした。ただ、有名な演目と言うこともあり、日本の方も含めて、お客さまは多かったですね。

なお、指揮者Franz Welser-Möstさんの新聞評が気になったのですが、ニューイヤーコンサートを控えているためか、目立ったコメントはありませんでした。これまでのところ、蜜月期間だったこともあり、好意的に受け止められていましたが、今回、本当はどんな評価だったのでしょうね


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