番外編 メルバ・ラモスさんも登場
今日は番外編です。austria-fan.comさんでも紹介されていますが、今、日本全国ではオーストリアから来日したカンパニーによるニューイヤーコンサートが花盛りです。まさに「クラシック音楽輸入大国」の面目躍如…といったところでしょう。
内容をチェックすると、フォルクスオーパーの皆さんも、結構、別のカンパニーで来日しているようです。
そんな中、Feriが気になったのは、フォルクスオーパーで活躍するソプラノ歌手Melba Ramosさんが参加したUwe Theimerさん率いるウィーン・オペラ舞踏会管弦楽団(Wiener Opernball Orchester)です。カメラータ・トウキョウさんが招へい元ですよね。
Melba Ramosさんの歌声は、昨年12月、フォルクスオーパーで開催された「オットー・ニコライ生誕200周年記念カンマーコンサート」で聴いているのですが、オペレッタものが聴きたくなったので、出かけてきました。
今回、Melba Ramosさんが歌ったのは「ジプシー男爵」から“ジプシーほど哀しい運命を背負ったものがない”、「チャールダーシュの女王」から“ハイア、ハイア、ハイア、山こそ我が故郷”、「世界は美しい」(レハール作曲)から“私、恋に落ちたの”、「ジュウディッタ」から“熱き口づけ”の四曲でした。Feriの期待通り、見事な歌いぶりでした 。
ご存じの方も多いようにMelba Ramosさんは、体格が良いので、声量は抜群です。まぁ、音域の広いタイプの歌手ではありませんが、オケに負けない押しの強さは良いですね。
また、さすがにフォルクスオーパーで活躍しているだけあって、“ハイア、ハイア、ハイア、山こそ我が故郷”では、出演した男性バレー団と踊りながら歌っていました。とくに「ジュディッタ」はMelba Ramosさんとイメージがぴったり合っていたように感じましたね 。
なお、アンコールはオペレッタものではなく、シュトルツの“プラター公演は花盛り”を歌ってくれましたが、こちらもなかなか聴かせるものがありました。
ところで今回は、演奏でも「パリの生活」序曲、「伯爵令嬢マリッツア」序曲というオペレッタものが演奏されるなど、Feri好みの選曲でした。ただ、この手のコンサートは、オペレッタファンばかりではないので、一般のお客さまにとって良い選曲だったかどうかは、正直疑問ですが 。でも、Feriは満足です
ところで、ウィーン・オペラ舞踏会管弦楽団(Wiener Opernball Orchester)ですが、名前だけ見ると「怪しげなカンパニー」のように感じますが、実は本当のオーパンバル(ウィーン国立歌劇場の舞踏会)で演奏しているのですよね。このカンパニーのWebサイトを見ると、オーパンバルの際、ミッテロジェに陣取って演奏している写真が紹介されています。
オーケストラのメンバーを見ると、フォルクスオーパーでよく見かける方もいらっしゃいました。指揮のUwe Theimerさんもかつてはフォルクスオーパーで指揮をしていましたから、フォルクスオーパーから派生したカンパニーと言うことができるかもしれません。
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Comments
Feriさん、こんばんは。Steppkeです。
Wiener Opernball Orchesterですが、実は、最初に来日した際は「怪しげなカンパニー」だったらしいのです。
この楽団は、1982年4月に初来日していますが、その時の名称はVienna Pops Orchestraでした。
イタリアの映画音楽作曲家でポップス系の指揮者でもあったRiz Ortolani(とその奥さんである歌手のKatyna Ranieri)に率いられて来ており、オペラ座舞踏会で演奏することになった新設の楽団で、日本でその立ち上げ公演をするとかいう触れ込みでした。
ところが、どうもそういう事実は無く、単なる寄せ集めの団体だったらしいと、一部で問題になりました。
しかし、暫くすると、本当にオペラ座舞踏会で演奏することになったと伝わって来ました。
どうも、「いんちき」とされたので、オーストリア側で、本当にオペラ座舞踏会で演奏させることにした、と、確か、このような内容で新聞か何かに載ったと思います。
私は、横浜であった演奏会に行ったので、以上のような情報に興味があって憶えているのですが、かなり以前で記憶があやふやなのと、今と違ってインターネット等の情報伝達手段も無かったので、正確なものかは分かりません。(書いておいて、いい加減ですが..)
触れ込み通り、本当にオペラ座舞踏会で演奏する目的で編成された楽団だったのかも知れません。
Posted by: Steppke | January 12, 2011 16:10
Steppkeさま、興味深い情報、ありがとうございます。
さすがに今はカメラータ・トウキョウさんが招聘しているので、内容はしっかりしているようです。
ただ、常設の楽団でないことだけは、事実で、フォルクスオーパーのメンバーにフリーに奏者を加えた編成でした。
Posted by: Feri | January 13, 2011 03:31