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January 29, 2011

マリアヒルファーシュトラーセにみる発想の違い

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今日は「道路交通のお話」をお届けしましょう。

ウィーンで最大のショッピングゾーンとなっているマリアヒルファーシュトラーセですが、歩道の幅は非常に広いのが特長です。車道は片側1車線で、部分的に有料の路上駐車スペースが1車線分設けられています。ですから、いつでも車で混雑しています

このマリアヒルファーシュトラーセですが、現在は地下鉄U3が運行されていますが、以前は52系統、58系統の路面電車がリンク(Dr.-Karl-Renner-Ring)まで走っていました。1993年9月にU3がVolkstheaterからWestbahnhofまで延長されたのに伴って、都心部への乗り入れ区間が廃止されたものです。

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その際、路面電車が走っていたマリアヒルファーシュトラーセの車道をどのようにかつようするかが、当然、議論されたのでしょう。

日本では、路面電車の廃止が盛んに行われていた頃、「路面電車は道路交通の邪魔になる」という理由だったため、何も考えずに車道に転用されています(その後、バス専用レーンなどが設けられたケースはありますが )。

が、このマリアヒルファーシュトラーセでは、何とビックリ、路面電車が走っていたスペースを活用し、歩道を拡張したのです 。その結果、現在のように歩道の幅が車道よりも広いという珍しい構造になりました。

この作戦が功を奏したのか、マリアヒルファーシュトラーセは、今でも買い物客で大変な賑わいです。ウィーンの地下鉄は日本に比べて駅間距離が短いため、マリアヒルファーシュトラーセ界隈では、バスも含めて公共交通機関の利用者が多いようです。

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また、歩道が広いため、比較的余裕を持って歩くこともできます。さらに、地下鉄用のリフト(エレベーター)や駐輪場などを設置しても通行の妨げにはなりません。もっとも歩道に余裕があることをいいことに、歩道上でインチキ賭博などをやっているヤカラも時々見かけますが…

これだけ歩道の幅が広いと降雪の際、歩道全域を除雪するのも大変なようで、写真のように車道側の除雪は後回しにされるケースもあります。

ところで、これだけ歩道が広くても、クリスマスシーズンなどお客さまが集中する時期には大変な混雑になります。そのため、買い物客で賑わうアドヴェントの期間などでは、土曜日は車道を閉鎖し、歩行者用(いわゆる歩行者天国)に解放するという施策も採られています。

日本では、車の乗り入れを規制するという歩行者優先の考え方は最近まで少なかったように思いますが、このあたり発想の違いを感じますね。それにしても、よく自動車側の要望を押さえ込んだものだと思います。どうやって説得したのでしょうかね


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