スーパーマーケットよもやま話 その7 お店も色々
シーズン後半になりましたが、フォルクスオーパーのプログラムが一部変更になっています。とくに6月に予定されていたPeter Minichさんのスペシャル・プログラムは中止になったようです。残念
さて、今日はシリーズ企画(大げさ)「スーパーマーケットよもやま話」ですが、第7回は「建物のお話」をご紹介しましょう。
現在、オーストリア国内で営業しているスーパーマーケットの多くは、実は外国資本(主にドイツ資本)だそうです。
最近、やたら目につくのが「黄色い看板に赤い文字」のBILLAでしょうかね。とにかく地方にも積極的に出店しています。
基本的に郊外の新店舗の場合、正面入り口にガラスを多用した機能性優先の建物になっています。だから、目立つのですよ。ただ、逆に「どこに行っても同じデザイン」なので、個性に乏しい点が残念です。まぁ、利用する側からは、あまり関係がないのかもしれませんが
しかし、一番目立つのはシュヴェヒャート空港の駐車場に隣接したBILLAでしょう。ここはドーム式になっており、建物そのものがBILLAカラーですから。何でも、これはテントのような材質でできているそうです。余談ですが、よく仮設建物の宣伝などにも登場しています。
さすがにウィーンの旧市街などでは、既存にビル内に入っているため、近くまで行かないと目立たない店もあります。
ただし、BILLAの場合、ビルディングに入っている店舗でも写真のように入り口には赤いアーチを設置するなど、目立つようにしていますね。また、ウィーンでも比較的再開発が進んでいるマイドリンク周辺地区などでは、ビルディングに入っている店舗でも、ご覧のようにガラスを多用した「今風のデザイン」になっています。まぁ、これがBILLAの標準的なデザインであることがよくわかりますね 。
ところで、BILLAの看板は「買い物袋が回るデザイン」が標準なのですが、バードイシュルの旧市街などでは、昔の商店が使っていたデザインを参考にした別バージョンになっています。このあたり、一応、周囲と調和させようという努力が感じられます。
そういえば、日本でもコンビニエンスストアで、看板を若干地味なデザインにしている例もありますね。
一方、他のスーパーマーケットはどうでしょうか。BILLAとは対照的に、店舗デザインのバリエーションが豊富なのがSPARです。地方にあるSPARでは、周囲に調和した「それなりの形」の建物を使っているケースもありますね。こちらは、ザルツブルク州のある街で見かけたSPARですが、アルペン風のデザインが特長です。
ただ、このテンポの場合入り口はめちゃくちゃ派手ですが… そして、次の写真はウィーン19区にあるSPARですが、BILLAとは対照的に周囲に調和した「お屋敷風」の見事なデザインですね
。看板に気がつかなければ、何のお店だかわかりません。
また、SPARの場合、ウィーン市内のビルディングに入っている店舗もご覧のように、比較的おとなしい感じのデザインですね。この控えめな感じが好きだという人もいらっしゃるようです。なお、BILLAとSPARでは、品揃えにも違いがあるのですが、こちらについていは、いずれご紹介したいと思います。
このほかのチェーンでも、旧市街にある店舗の中には、看板だけしか出ていないところもあります。写真のZielpunktも入り口上に電照式の看板が出ているだけでした。このあたりは、景観維持のために制約があるのかもしれません 。
また、ウィーンの中心部のように敷地面積が限られている場合は、複数階を使用しているケースもありますが、ほとんどのお店が平屋です。
日本でもGMSと呼ばれる総合スーパー以外は、平屋が中心なので、この点は同じです。もっとも、大型のカートで買い物をするのが一般的なので、平屋にしないと不便ですね。品揃えに見るお店の特長は、改めてご紹介しましょう。
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Comments
Feriさん、こんばんは。Steppkeです。
Volksoperの演目変更に関する情報、有難うございます。
Peter Minichさんの特別コンサートのキャンセルは、とても残念です。体調が芳しくないのでしょうか?
これを目当てにWienに行く予定だったのですが、再検討しなくてはなりません。
(ZürichでGarančaの"Anna Bolena"があるので、こちらには行きますが..)
Standbyを入れていましたが、取り消しました。
Standby、Anna Boleneと言えば、4月にWienである、Netrebko & Garančaにも入れてありましたが、駄目とのメールが来ました。
昨年のCarmenと同じで、普通には入手できないのでしょうね。
キャンセルも昨年と同じなどということにならないと良いのですが..
Posted by: Steppke | February 08, 2011 14:04
Steppkeさま
今年のフォルクスオーパーは、プログラムの修正が結構多いですね。当初、3月12日に予定されていた「チャールダーシュの女王」再演初日も、9日に繰り上がっています。
国立歌劇場の「アンナ・ボレーナ」ですが、FAXで依頼した分は、早々に「残念でしたメール」が郵便で送られてきました。
プレミアムが付くので、業者さんが買い込んでいるという噂が…
出演キャンセルの件ですが、ネトレプコさんは、最近、公演を減らしているので大丈夫だと思いますが、ガランチャさんはちょっと心配ですね。
Posted by: Feri | February 09, 2011 00:23