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April 16, 2011

4月から新メンバー フォルクスオーパーの「微笑みの国」

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おかげさまで10日にフォルクスオーパーで行われて「Kibo-Hoffnung Konzert fürJapan(東北大震災復興支援チャリティーコンサート)」の記事には、多くの方にアクセスをして頂き、ありがとうございます。

ただ、さすがに動画や音声のご紹介はできませんでしたが、ORFがWebサイトでニュース映像を放映しています(期間限定ですが)。アドレスをご紹介しますので、ぜひ、ご覧ください。サイトはここです。例の「君が代」を聴くことができます(もちろん、一部ですが)。

さて、当ブログを古くからごらんの方は、Feriが同じオペレッタを何度も観ているのをご存じだと思います。「演出も変わらないのに、なぜ、何度も観るの?」と思う方も多いことでしょう。実は、出演者が変わると作品の仕上がりが全く変わることがあるからです。これが「はまる」理由の一つでもあるのですが…

特にシーズンをまたいで上演される作品の場合、次のシーズンではほかの演目との関係もあり、出演者が変更されることが多いものです。そうなると「また観たくなる」のがFeriの困ったところ。

レハールの名作「微笑みの国」ですが、この4月からスー・チョン王子とグスタフという主要な男性キャスト二人が交代しました。作品の鍵を握る二人なので、どのように仕上がっているか、興味があったので、またまたフォルクスオーパーへ足を運びました。

さて、当日の「微笑みの国」ですが、指揮は久しぶりのAlfred Eschwéさんです。キャストは、リーザはUrsula Pfitznerさん(プルミエと同じ、12月も同じでした)、リヒテンフェルス伯爵はPeter Piklさん(スー・チョン王子の伯父チャンと二役、12月と同じ)、グスタフはMichael Havlicekさん(今回初登板、ウィーン生まれらしい)、スー・チョン王子はLuis Limaさん(この方もお初、何とびっくりKSです)、ミーはJohanna Arrouasさん(お久しぶりです)、リヒテンフェルス伯爵の友人にあたる将軍(二幕以降は、宮殿の宦官長役、二役)は怪人Gerald Pichowetzさんという顔ぶれでした。

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さて、演奏ですが、指揮がAlfred Eschwéさんだけあって、メリハリの付いた見事なものでした。全体的なまとめ方も、ツボを押さえており、さすがです。

ところで「微笑みの国」はオペレッタですが、オペラ並みに「聴かせるアリア」が多数入っているため、歌の仕上がりが作品全体の仕上がりを大きく左右します。また、コミカルな演技が少ないため、「歌で勝負できる歌手」を起用した方が、評価が高まる傾向があります。

そんな観点から、歌手をチェックすると、当日、一番出来が良かったのはリーザのUrsula Pfitznerさんでした。12月同様、一幕から最後まで、見事な歌いぶりでしたね。やはり同じ役を継続して担当していることから、感情表現を含む「役の理解」が深くなっていることも影響しているようです。安心して観ることのできる見事な歌役者さんですね。

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4月から起用されたスー・チョン王子のLuis LimaささすがにKS、歌はなかなか見事でした。特に声量があるため、存在感は抜群です。スー・チョン王子の仕上がりを決定づける「君はわが心のすべて」は、期待通りの見事なできでした。ただ、起用されてから日が浅いためか、細かい部分は、まだこなれていないようで、修正の余地がありました。しかし、今までフォルクスオーパーで観た現在の「微笑みの国」では、一番良いスー・チョン王子だったと思います。しかし、よくぞKSを引っ張り出したという感じがしますね。これで、リーザとのベストカップル誕生といった感じです。

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同じく4月起用メンバーのグスタフのMichael Havlicekさんは若手なので、はつらつとした演技が光りました。若い分、一幕でリーザに軽くあしらわれるところが、やけにリアル。今まで見たグスタフはThomas Sigwaldさんでしたが、細かいお芝居などは彼の方が上だが、役の雰囲気としてはMichael Havlicekさんも有りかな…という感じでした(ただ、軽すぎるという見方もありますが)。今後、色々なオペレッタで脇役として起用されそうな感じがします。

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ところで、今回、予想以上(と言っては失礼ですが‥)の出来だったのが久しぶりに観たJohanna Arrouasさんです。ミーの雰囲気にぴったりと合っているだけではなく、歌唱力と演技力が抜群に良くなっていました。フォルクスオーパーの「アントニーと鬼」で主役を務めたり、バーデンなどへの出演で、自信が付いたのかもしれません。特に声が非常に通るようになり、存在感を増していました。実際、カーテンコールでもたくさんの拍手が寄せられていました。このように大きく成長した歌役者さんに出会えるとオペレッタファンとして喜びを感じますね。

宮殿の宦官長はGerald Pichowetzさんですが、例によって「怪しげな雰囲気」(怪人的な雰囲気)が印象的です。やはり、12月に見たGerhard Ernstさんよりは雰囲気が合っていますね。

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現在の演出はエキゾチックな雰囲気を前面に押し出しており、きれいな舞台が印象的です。楽しめる舞台になっていますが、オペレッタとして笑いの要素が若干少ないような気がします。ただ、これはオリジナルの作品が、そうなっているのだから仕方がないですね。

気になるのは来シーズンの「微笑みの国」です。今回、引っ張り出してきたKSのLuis Limaさんが、そのまま起用されるのか‥という点です。ちなみに今シーズンは、Luis Limaさんの起用は16日までで、それ以降の公演では、おなじみのMehrzad Montazeriさんが出演する予定です。もし、一部の公演でも、Luis Limaさんが出演することになれば、また人気を集めることになると思います(というか、また観たいですね)。

さて、こぼれ話を一つ。当日は、ロジェに何とびくり、ホーレンダー氏ご一行がいらっしゃいました。フォルクスオーパーにご来場とは、珍しいですね。

で、お開きの後、Feriが近くのカフェ(ワイマールではありません)でクールダウンをしていると、、ホーレンダーご一行がLuis Limaさんと共に登場。どうやらLuis Limaさんはホーレンダー氏がご推薦した歌手のようです。途中で主役にKSを投入するケースは少ないので、ホーレンダー氏が動いたことは間違いないでしょう。これで、フォルクスオーパーへ来場した理由がわかりました。皆さん、コーラを飲みながら歓談していましたね。

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しかし、普通ならば雰囲気の良いワイマールを利用すると思うのですが、庶民的なカフェとは…。やはりお金持ちはお金の使い方がシビアなのでしょうかね。

そこへ、今度はルフテンシュタイナーさんが登場。カフェのオーナーさんとお知り合いのようで、しばしご歓談。その後、ルフテンシュタイナーさんはホーレンダーご一行に挨拶をしていました。

最近、出番が少ないルフテンシュタイナーさん。若い頃のボニ役は、フェリ・バチ役のネメスさんとともにはまり役でしたね。しかし、身近なところで有名人を見かけるところが、ウィーンらしいところです。

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