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April 11, 2011

速報 Kibo-Hoffnung Konzert fürJapan(東北大震災復興支援チャリティーコンサート)

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当ブログでも紹介したフォルクスオーパーの「日本復興支援チャリティーコンサート Kibo-Hoffnung Konzert fürJapan」が4月10日の11時から行われました。

このコンサートは、震災直後にフォルクスオーパーに所属する日本人メンバーの皆様が、震災支援に何かできないか…ということで自主的にダイレクターのロベルト・マイヤーさんに進言して、実現の運びとなったそうです。

この行動力には頭が下がります。さて、当日、フォルクスオーパーに行くとロビーでいつものようにゼクトを売っていました。が、これがチャリティーになっており、販売価格に加えて寄付金を自主的に設定するようになっていました。やりますね。

さて、今日の指揮はEnrico DovicoさんとAlfred Eschwéさんのお二人でした。全体の司会・進行はChristoph Wagnerさんがつとめました。

出演者ですが、企画から実現まで一ヶ月を切っている中で、なかなか魅力的なメンバーが集まりました。当日の出演者は、Anja-Nina Bahrmannさん、Karl-Michael Ebnerさん、Siphiwe McKenzie Edelmannさん、Ferruccio Furlanettoさん、Otoniel Gonzagaさん、Sayuri Hiranoさん、Yasushi Hiranoさん、Sebastian Holecekさん、Alexandra Klooseさん、Oliver Kookさん、Zoryana Kushplerさん、Luis Limaさん、Marjana Lipovsekさん、Niels Muusさん、Akiko Nakajimaさん、Jennifer O´Loughlinさん、Melba Ramosさん、Alexandra Reinprechtさん、Sebastian Reinthallerさん、Marco Di Sapiaさん、Natalia Ushakovaさん、Martin Winklerさんという面々でした。オーケストラやコーラスに加えて、ピアノ伴奏にも日本人のSayuri Hirano(Yasushi Hiranoさんの奥様)が加わっていました。ただ、オペレッタを中心に活躍するFeri好みの歌役者さんが少ないのはちょっと残念。これは、演奏会の性格上、やむを得ないですね。

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なお、通常、フォルクスオーパーでコンサートを行う場合、オーケストラピットをジャッキアップし、オケは舞台後方に陣取ります。しかし、今日は、夜、通常公演の「トゥーランドット」があるため、準備を短時間で行うことができるように、オーケストラピットを使った方式でした。また、舞台のバックには巨大な「日の丸」が映像で表現されていました。照明を使う関係で、日の丸の地は、完全な白になっていなかったのですが、これはコンサートの性格上、しかたがありません。

最初はAlfred Eschwéさんの指揮で、モーツァルトの「魔笛」序曲から始まりました。これを聴いてFeriはびっくり仰天。大変失礼ながら、今まで聴いたフォルクスオーパーのモーツァルトものの中で、最高の仕上がりでした。とくに弦楽器の響きがすばらしい。オーケストラメンバーに何かが乗り移ったかのようなすばらしい演奏でした。
その後、ダイレクターのマイヤーさんが登場し、本コンサートの趣旨説明に加えて、お亡くなりになった皆様に全員で黙祷を捧げました(当然、全員起立です)。

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続いてNatalia Ushakovaさんによる「ルサルカ」(Mondlied)、Sebastian ReinthallerさんとAlexandra Klooseさん、少年少女合唱団による「エヴァンゲリマン」(Selig Sind,die Verfolgung leiden)、Marjana Lipovsekさんによる「スペードの女王」(Je crains de lui parler la nuit)、合唱団による「ウィンザーの陽気な女房たち」(O süßer)と続きました。

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ここで、指揮者がEnrico Dovicoさんに交代しました。次は、Siphiwe McKenzie Edelmannさんによる「清教徒」(Qui la voce… Vien diletto)、Jennifer O´LoughlinさんとOliver Kookさんによる「リゴレット」(Liede gibt Sonne)、Akiko NakajimaさんとZoryana Kushplerさん、Melba Ramosさんによる「マダムバタフライ」(scuoti quella fronda di ciliegioとUn bel di vedremo)が披露されました。中嶋さんは、見事な着物姿でしたね(しっかりとした着付けで、日本人が見ても文句なし)。なお、「ある晴れた日に」はMelba Ramosさんに譲っていました。その後、Otoniel Gonzagaさんによる「トスカ」(Recondita armonia)が上演されました。

ここで、指揮者が再びAlfred Eschwéさんに代わり、オペレッタの作品が披露されました。最初はLuis Limaさんによる「微笑みの国」(Immer nur lächeln)でしたが、Luis Limaさんは4月からスー・チョン王子として登板しています(後日、こちらの模様はご紹介します)。次は、Ferruccio Furlanettoさんによるミュージカルの「南太平洋」(This Neary was Mine)でした。しかし、Furlanettoさんは地元ではすごい人気ですね。そして、オペレッタの二作品目はAlexandra ReinprechtさんとMarco Di Sapiaさんによる「メリーウィドウ」(Lippen Schweigen)でした。ちなみにAlexandra Reinprechtさんは5月の新演出でハンナを、Marco Di Sapiaさんはダニロを担当するので、一足早いお披露目となりました。期待していますよ。

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そして、オペレッタの三作品目はMarco Di Sapiaさん、Alexandra Klooseさん、Zoryana Kushplerさん、Alexandra Reinprechtさん、Sebastian Reinthallerさん、nja-Nina Bahrmannさん、Martin Winklerさんとコーラスによる「こうもり」(Brüderlein und Schwesterlein)でした。

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ここからは、ピアノ伴奏による歌唱となります。最初はAkiko Nakazimaさんによる「Madame Chrysanthéme」(Le jour sous le soleil béni)でした。次がサプライズ。何と、少年少女合唱団による「赤とんぼ」が完全日本語バージョンで披露されました。ウィーン少年合唱団は日本公演が定期化しているので、日本語の唱歌はお手のものですが、短い準備期間で、よくこのレベルまで仕上げたと思います。すばらしい。とくにソロのお嬢さん、がんばりましたね。

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最後は、Hiranoご夫婦による「Das Lied des schiffers von Matusima」(山田耕筰さんの作品)でした。ご主人のYasushi Hiranoさんが抜群の歌唱力を披露していましたね。ちなみにHiranoさんも発起人の一人だそうです。Feriが初めてHiranoさんを観たのは、デビューした年の「クリスマスコンサート」でした。その頃に比べると存在感を増しています。

ところで、今回の選曲は、基本的に歌手の皆さんに合わせた感じがします。ただ、2012年の来日公演で上演される「こうもり」、「メリーウィドウ」、「ウィンザーの陽気な女房たち」を入れたのは考えましたね。

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途中、Christoph Wagnerさんから日本赤十字社へ寄付する総額が発表されると、会場から大きな拍手が巻き起こりました。本当に有り難いことです。

しかし、最大のサプライズは、この後にやってきました。今日の出演者全員が舞台に登場し、いわゆる「アンコール」になったのですが、何と日本の国歌「君が代」だったのです。

最初はオーケストラによる演奏版、続いて、オーケストラの伴奏による出演者全員による歌唱版(もちろん日本語、一番です)となりました。異国で聴く「君が代」はジーンと来ると言いますが、Feriは海外で生演奏の「君が代」を聴いたのは初めてです。なお、国歌の演奏時は、お客さま全員が起立していました。これもすばらしいですね。Feriも思わず口ずさんでしまいました。

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それにしても、フォルクスオーパーで生の「君が代」を聴くことができるとは、予想もしていませんでした。フォルクスオーパーをホームグラウンドとしているFeriにとって、貴重な一日となりました。その後は盛大なカーテンコールとなったのは言うまでもありません。

今、日本は元気がなくなっていますが、今回のコンサートを聴いて、ウィーンの皆さんからは、「日本はもっと元気になって」というメッセージをもらった気がします。フォルクスオーパーの2012年来日公演までには、元気な日本を実現しましょう。

ダイレクターのマイヤーさんをはじめ、色々と水面下でご尽力いただいた日本人メンバーの皆様に、心からお礼を申し上げます。ところで、NHKさんあたりが、本来ならばビデオ収録し、日本で完全放送すべき内容だと思います。予定はどうなのでしょうかね。しかし、またまたオーストリアが好きになってしまったFeriでした。

最後に「こぼれ話」を一つ。日頃、貴重なコメントをいただくsaraiさまご夫婦とフォルクスオーパーでばったり。しかも、はっぱさんもご一緒ではありませんか。いやいやウィーンは本当に狭いですね。

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Comments

Feriさま、初めまして。上記でご紹介頂きましたHiranoでございます。この度はコンサートにお越し頂きまして、またコンサートの内容を素晴らしいお写真付きでご紹介頂きまして、本当にありがとうございます!!NHKには、早い段階で劇場サイドから打診したようなのですが、昨日クルーが来ていなかった所をみると放送はされない模様です。残念ですね。
今回のコンサートを通じてたくさんの義援金が集まった事自体も素晴らしいことなんですが、Feriさんのおっしゃるように、元気をなくしている日本中のみんなが、そして海外から日本を思い嘆き悲しんでいる日本人のみんなが、音楽を通じてもう一度元気を取り戻して、希望を失わず頑張ろうと思ってくれたら、私たち演奏者は本望だと思います。

Posted by: Hirano | April 11, 2011 at 11:16 PM

HIRANOさま、ご出演者からコメントをいただけるとは感激です。

ちょうど、震災から1ヶ月という時期にコンサートを開催するためには、私どもでは知るよしもないご苦労があったと思います。それだけに、皆さまの思いを強く感じ取りました。

私のブログを通じて、オーストリアでは、こんな形で日本を応援していることを広く知っていただければ、少しは皆さまへの恩返しになるのでは‥と思っております。

今後のご活躍を心からお祈りしております。カンパニーの皆さまにも、ぜひ、よろしくお伝えください。

Posted by: Feri | April 12, 2011 at 09:24 AM

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