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April 06, 2011

大胆なマリアヒルファーシュトラーセ・リニューアルプロジェクト

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昨晩(4月5日)、アンナ・ネトレプコさんとエリーナ・ガランチャさんの共演で話題沸騰の「アンナ・ボレーナ」がORF2でテレビ中継されました。プラチナチケットを入手できなかった方が多いので、このテレビ放送を楽しんだ方が多かったことでしょう。という訳で、冒頭の写真は、その広告です。しかし、日本では考えられないくらい、巷では大きな話題になっています。

ところで、この放送、国立歌劇場では19時だったのですが、放送は20時15分からでした。いわゆる「時間差ライブ」という方式で、生放送時のトラブルを避けるために行われることがあります。なお、カラヤン広場のライブビューイングについては、19時から映像が流れていたようです。ご覧になった方が、うらやましいですが、いかんせん、Feriは資金不足でお手上げです。

さえ、今日は、現在検討されている「アッと驚く都市計画の話題」をお伝えします。

観光客の皆さまは「ウィーンの目抜き通り」と言えば、旧市街のケルントナーシュトラーセやグラーベンが思い浮かぶと思います。確かに、有名なお店が建ち並び、いつも人で賑わっていますね。さらに、これからの季節になると屋外のカフェも盛んになり、本当に賑やかです。

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一方、地元の人がたくさん集まるショッピングスポットが、このブログでも時々紹介しているマリアヒルファーシュトラーセ(Mariahilfer Strasse)です。ミュージアムクォーター横のリンクと西駅を結ぶ通りで、現在は地下鉄U3が通っています。

このマリアヒルファーシュトラーセですが、地下鉄が開通し、路面電車が廃止された際、車道を拡張するのではなく、歩道を拡張したため、両側の歩道幅が非常に広いのが特長です(2011年1月29日付けの当ブログもご覧いただければ幸いです)。

これは、「買い物を楽しむ皆さんに、ゆったりと歩いてもらおう」という趣旨なのですが、それでもアドベントの時期などは人出が多く、週末は自動車の通行を禁止しているくらいです(日本で言うところの「歩行者天国」ですね)。

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さて、地元の人で賑わうマリアヒルファーシュトラーセですが、最近、大胆なリニューアルプロジェクトの検討が始まりました。

現在は、色々なプランを検討している段階なので、実施の可否や具体的な内容は決まっていませんが、基本的には「マリアヒルファーシュトラーセから自動車を追放してしまおう!!」という大胆なものです。

マリアヒルファーシュトラーセにあるショッピングセンターのロビーや西駅コンコースなどに検討中のプランがパネルになって紹介されていました。

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Feriも興味があったので、色々とチェックしてみましたが、なかなか大胆なプランが並んでいましたね。検討段階なのでプランはいつくかあるのですが、現在の車道に木を植えて公園のようにする、車道を分割してイベント広場やカフェなどに転用するといった、様々なアイデアが紹介されていました。いずれにしても、単純に車道を歩道に転用しようというものではないようです(活性化を狙っているのですから、当たり前ですが )。

このリニューアルプロジェクトを推進しているのは、現在、ウィーン市議会で連立を組んでいる環境保護政党の「緑の党-緑のオルタナティヴ(Die Grünen - Die Grüne Alternative)」だそうです(二大政党が議席を大幅に減らしたために、連立に加わりました)。

最近、ドイツでも原子力発電所の廃止などを訴えていますが、環境保護の観点からマリアヒルファーシュトラーセから自動車を追放しようというのでしょう。そういえば、市議会議員選挙の時、同党は選挙運動として地下鉄の チケットを無料配布していましたね。

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しかし、現実問題として、マリアヒルファーシュトラーセを全面歩道化してしまうと、商業施設への荷物の搬入が困難になってしまいます。この点が気になるのですが、マリアヒルファーシュトラーセの場合、両側に平行して通り(幅は狭いですが)があるため、こちらを使うことを考えているようです。

今でも、荷物の搬入に平行する通りを使っているケースも見られますが、やはり自動車を完全に追放してしまうとなると、色々と新しい工夫が必要でしょうね。まぁ、歩行者の方は、地下鉄も走っているので、問題は少ないと思いますが‥

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さて、「緑の党」では、マリアヒルファーシュトラーセからの自動車追放にとどまらず、何とバス路線13A(Alser Straße-Südbahnhof間、8区、7区、6区、5区、4区などを横断する主要路線です)を「路面電車に転換せよ!」と訴えているとか。

確かに路線距離も長いので、路面電車に置き換えができそうな気もしますが、実は、こちらは大きな問題があります。というのは、13Aが走る区間は坂が非常に多い上に道が狭く、路面電車向きのルートではありません(だいたい、路面電車化できるのならば、とっくに当局が考えていたと思います)。仮に路面電車化するとなると、ルートの大幅な見直しや地形の改良が不可欠です。従って、Feriとしては、こちらの方は「かけ声倒れ」に終わる可能性が高いと思います。

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最初にご紹介したように、この計画は、まだ基礎的なプランニング段階で、実施が確定したものではありません。また、「緑の党」が連立に加わっているとは言っても、議席数が少ないので、二大政党の支持が得られるかどうかも重要でしょう。もしかすると、アドベント期間中のように、「自動車通行止めの設定」という線に落ち着くかもしれません。これからの動きに注目したいところです

まぁ、日本ならばさしずめ「東京の銀座通りを終日、完全歩行者天国にしてしまおう」というプランですから、かなり大胆なものですよね。

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