« 速報 フォルクスオーパー2011/2012シーズン・プログラム発表 | Main | ウィンナ・オペレッタ150年ガラ・コンサート »

April 09, 2011

ついに「こうもり」で親子共演が実現 フォルクスオーパーの快挙

Img_110_04_6476_001

今日は特別に二本立てでお送りします。オペラ歌手以上にオペレッタ歌手の方には世襲が多いようです。オペレッタ歌手は「歌役者」ともいわれるように、ある種、「独特の世界」ですからね。

そんな中、ついにフォルクスオーパーの「こうもり」で親子共演が実現しました。実は、昨年12月に予定されていたのですが、出演者の都合で「順延」になってしまった公演です(律儀に顔を出すところが、「オペレッタにはまっている男」の面目躍如)。

今回の親子共演ですが、お父さんはKSのHeinz Holecekさん、息子さんはフォルクスオーパーで活躍中のSebastian Holecekさんです。しかも、今回の公演は、Heinz Holecekさんの舞台デビュー50周年を記念するものです。

Img_110_04_6370_001

当日の指揮は巨匠Rudolf Biblさん。キャストはロザリンデはUlrike Steinskyさん、アデーレはBernarda Bobroさん、イーダはKlaudia Nagyさん、オルロフスキー侯爵はAlexandra Klooseさん、アイゼンシュタインはSebastian Holecekさん(息子さんですね)、ファルケ博士はDaniel Schmutzhardさん、アルフレードはJörg Schneiderさん、イワンはHeinz Fitzkaさん、フランクはMartin Winklerさん、フロッシュはHeinz Holecekさん(お父さんですね)、弁護士ブリントはJeffrey Treganzaさんという面々でした。今のフォルクスオーパーの「こうもり」では、最高に近いキャストです。

その上、記念公演ということで、出演者の皆様は120%の力で当たっていました。とにかく、歌、お芝居、踊り、どれをとっても見事の一言。特に親子共演となる3幕は、Heinz Holecekさんが出ただけで、盛大な拍手がわき起こりました。フォルクスオーパーでは珍しいですね。

Img_110_04_6403_001

3幕は、いつも以上の「アドリブ大会」です。また、Heinz Holecekさんご本人もノリノリでした。ちょうど、こちらでは汚職問題が出ているので、当然、その手の話題はてんこ盛りです。しかも、通常の演出とは異なり、フロッシュが服に隠していた酒がなくなると、何と本棚に入っている本をくり抜いて隠してある酒を出してきて、一杯‥という展開もありました。とにかく出演者の皆様がこころから楽しんでいることが、伝わってくる舞台でした。

この手の記念公演では、カーテンコールが見物です。フォルクスオーパーでは珍しいのですが、客席からHeinz Holecekさんに大量の花束が投げ込まれました。当然、ダイレクターのマイヤーさんから花束贈呈があることは予想していたのですが、何とびっくり。写真のように舞台で出番がないにもかかわらずマイヤーさんは、フロッシュの衣装で登場しました。しかも、国立歌劇場の衣装です。

Img_110_04_6434_001

国立歌劇場のフロッシュから、フォルクスオーパーのフロッシュへ敬意を込めて花束贈呈。マイヤーさんの役者魂全開です。しかも、花束贈呈のあと、「そういえば、さっき、お酒がなくなってしまいましたね」と、マイヤーさんが懐から酒瓶を出して、Heinz Holecekさんに渡します。客席の盛り上がりも最高潮。

Img_110_04_6452_001

その後、Heinz Holecekさんから、ご挨拶がありましたが、マイクを使わず、長時間にわたる挨拶でした。しかも先輩歌役者の話から始まり、息子が立派になったことまで、なかなか聴かせる内容でした。息子さんのSebastian Holecekさんも我慢できずに、ご挨拶に乱入。お父様の偉業を讃えていました。そして、熱い抱擁。当日は、お孫さんも鑑賞にいらっしゃっていました。

芸能の世界では世襲は珍しくありませんが、ウィーンの音楽界では実力がなければ、「親の七光り」だけで長く舞台を務めることは困難です。そういう意味で、親子でオペレッタに出演したHolecekファミリーは特異な存在かもしれません。こういった貴重な場に立ち会えたことは、「オペレッタにはまっている」Feriとしては最高の経験でした。

※「人気ブログランキング」に登録しています。この記事がお気に召しましたら、下記のバナーをクリックしていただくとFeriの励みになります delicious

04_br_banner_geranium


オペレッタ |

« 速報 フォルクスオーパー2011/2012シーズン・プログラム発表 | Main | ウィンナ・オペレッタ150年ガラ・コンサート »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 速報 フォルクスオーパー2011/2012シーズン・プログラム発表 | Main | ウィンナ・オペレッタ150年ガラ・コンサート »