カールスプラッツで出会った「おーいお茶」「BOSS」
今、ウィーンでは恒例の芸術週間が6月19日までの日程で行われています。音楽や演劇に注目が集まりがちですが、街中でも様々な芸術作品を見ることができます。
今回は日本からの参加も多いようですが、カールスプラッツで興味深い芸術作品を見かけました。題して「個室都市ウィーン」(CONPARTMENT CITY-WIENNA)。作者は日本のAkira Takayama氏です。写真のようにコンテナハウスをつなげたブースが設置されていましたが、どうやら「体験型の芸術作品」のようです。
で、ふと見ると、日本でおなじみの自動販売機が3台、設置されているではありませんか。あまりにも日本のものに似ているので、近づいてみると、何と、日本で通常使用されているものでした。
しかも自動販売機の見本を見て、さらにビックリ。何と「おーいお茶」「伊右衛門」「午後の紅茶」「BOSS」といったおなじみの商品が並んでいるのです。お値段はユーロではなく、100円になっていました。
つまり、日本の機械を中身ごと持ってきたという訳です。さすがにFeriが見たときは、金銭投入口にはテープが貼ってありましたが、もしかしたら体験展示中は、実際に動かしているのでしょうかね。後で写真を見たら、売り切れ表示のLEDが点灯している「商品」もありました。展示期間中に見に行けば良かったのですが、バタバタしていて失念してしまいました。残念。
フェスティバル/トーキョーのオフィシャルブログでは、以下のように紹介されています。
フェスティバル/トーキョー09秋、池袋西口公園にオープンした「個室ビデオ店」で話題をさらった、高山明(Port B)の『個室都市 東京』が、ヨーロッパ屈指の舞台芸術祭「ウィーン芸術週間」に招聘されます!オペラ座に程近いウィーン中心地のカールスプラッツ広場に、日本文化の象徴ともいえる狭い個室ブースが連なるネットカフェを模したインスタレーションが、『個室都市ウィーン』として出現。2週間ものあいだ、24時間に渡ってオープンするという、前代未聞のプロジェクトに挑戦します。そのコンセプトは『個室都市 東京』バージョンから引き継がれつつも、ヨーロッパの歴史の重みを感じさせるきらびやかな都市ウィーンで、この作品をインストールするにあたって、さまざまなバージョンアップが試みられます。
『個室都市』の作品体験としては、3つのパートがあります。顔写真とともにパッケージされたインタビューDVDを選び、個室ブースで鑑賞できる「個室ビデオ店」、そこから避難経路図のようなマップを持ち歩き、避難訓練を模した「ツアー」に出発し、そして最後は謎めいた「出会いカフェ」で締めくくられます。
実際にFeriは体験していないので、詳しくご紹介できないのが残念ですが、ウィーンの皆さまが、この自動販売機などにどんな反応を示すか、興味がありますね。
なお、ウィーン芸術週間関連で、グラーベンには写真のような作品が陳列されていますが、こちらは観光客の皆さまにとって絶好の被写体になっていました。この時期、興味深い作品が街の中にあふれています。
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