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May 18, 2011

アドリブが楽しいオペレッタ 「こうもり」編

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今日は久しぶりに「オペレッタの話題」をお届けしましょう。

今週末はいよいよフォルクスオーパーで「メリーウィドウ」の新演出がお披露目となります。さて、どんな演出になるか、オペレッタには待っているFeriとしては、大変気になるところです。なお、今回は有償の事前公演(料金カテゴリーはB)があるため、公開ゲネプロは行われないようです。ただ、どこかでプレス向けの写真撮影はやっていると思います。

さて、オペレッタの「楽しみの一つ」に当日のアドリブがあります。基本的な演出を踏まえた上で、出演する歌役者の皆さんが、そのときの状況に合わせて台詞やお芝居をアレンジメントする‥という「あれ」です happy01 。一般的には、時事ネタを挟むケースが多いのですが、先日観た「こうもり」でも、楽しいアドリブがてんこ盛りでした。

当日ですが、指揮は若手のGerrit Prießnitzさんでした。主なキャストは、ロザリンデはEdith Lienbacherさん、アデーレはAnja-Nina Bahrmannさん、イーダはKlaudia Nagyさん、オルロフスキーはAlexandra Klooseさん、アイゼンシュタインはThomas Sigwaldさん(お久しぶりです)、ファルケ博士はMathias Hausmannさん、アルフレードはJörg Schneiderさん、イワンはMamuka Nikolaishviliさん、フランクはKurt Schreibmayerさん(ご機嫌です)、フロッシュはGerhard Ernstさん、弁護士ブリントはPaul Schweinesterさんという面々でした。

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アドリブも楽しいのですが、基本がしっかりしていなくては本末転倒です。その点、今回の「こうもり」は出演者の水準が高く、レベルがそろっている上に、それぞれの個性が際立っていましたね。そのため安心して観ることのできる舞台に仕上がっていました。今シーズンも残すところ1ヶ月半。出演者の皆さんも、よい意味で楽しみながら演じているようでした。

特に、細かいお芝居(脇役陣のお芝居や何気ない目配せなど)が充実しており、歌役者の面目躍如…という感じがしました。やはりオペレッタの場合、細かいお芝居が伏線になることが多いので重要ですね。

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二幕と三幕では、アイゼンシュタインのThomas Sigwaldさんと、フランクのKurt Schreibmayerさんとの掛け合いは、息がぴったり合っており、見事でしたね。三幕で、フランクが“アイゼンシュタインならば、昨晩、私が確保して、今、刑務所にいるよ”と言うと、アイゼンシュタインが飲みかけのお茶を吹き出す場面がありますが、当日は、思い切りKurt Schreibmayerさんに吹きかけていました(いつにない量でしたね)。

それから、フロッシュのGerhard Ernstさんも、一人芝居の部分も含めて、いつになくお芝居に気合いが入っていましたね。また、二幕で「ピチカートポルカ」にあわせて偽バレリーナのイーダがバレリーナと一緒に踊る場面がありますが、いつもながらKlaudia Nagyさんのコミカルな踊りは見事でした。

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バレエを崩す」というのは、簡単そうに見えて、難しいのですよね。また、彼女は背が低いので、バレエ終了後、オルロフスキーと話す場面では、つま先立ちをして背伸びをしていました。細かいお芝居ですが、舞台が引き締まります。

さて、今回おもしろかったのが、三幕でアイゼンシュタインが、なぜがフランクフルターを二本お皿に盛って所長室に入ってきました。当然、一本はお召し上がりに…そしてもう一本を手に持ってブラブラさせるという意味深なアドリブ演出がありました。

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いわゆる自虐的な下ネタなのですが、下品にならないラインでとどめているところが、Thomas Sigwaldさんならではですね。しかし、ここまで演出に手を加えてしまっていいのかな‥と心配にはなりましたが coldsweats01

また、フロッシュがアイゼンシュタインを抱えて、牢屋へ連れて行こうとする場面などもありました。さらに三幕の最後、ネタ晴らしを終えて、アイゼンシュタインが囚人服をまといフランクの机の上に立つシーンがありますが、よく見たらイワンがサーベルを抜いて、アイゼンシュタインを威嚇しているではありませんか。それに応じてビビるアイゼンシュタイン。威勢はいいものの、実は小心者のアイゼンシュタインをよく表していたと思います(冒頭の写真が、その場面です)。

何度も観ていると、こういった細かいところが気になるのですが、逆にオペレッタの奥行きが深いことを改めて実感しました。こういった楽しい「小技が冴えるフォルクスオーパー」、どんどん深みにはまっていくのでした delicious


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