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June 10, 2011

変わったお店シリーズ16 懐かしの写真専門店

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今週の「変わったお店シリーズ」は、ちょっと懐かしい写真店をご紹介しましょう。

私事で恐縮ですが、Feriは今でも写真を撮っていますが、その昔は日本の某出版社で8年ほど社員カメラマンをしていた時期がありました。社員カメラマンなので、使う機材は総て会社所有のものでしたから、アマチュアカメラマンが使う機会が少ない値段の高い機材も使っていました。

当時は、銀塩写真(いわゆるフィルムを使う写真のこと)全盛期だったので、ブローニー版(と言っても、今の若い方はピンとこないかもしれませんが‥)はハッセルブラッド(レンズはカールツァイス製でしたね)、さらにシートフィルムを使う4×5というカメラも使っていました(写真館などで使うタイプの大型カメラで、フィルムサイズが4インチ×5インチであることから、仲間内ではシノゴと呼んでいました。ちなみにカメラはドイツのリンホフという機種でした)。

ちょうど20代でしたから、体力もあり、カメラ数台を持って一人で取材に行っていましたね。懐かしい青春の思い出です。デジカメ全盛時代の今では考えられませんが、当時は、「フィルムを選ぶ」というのが重要でした。とくに印刷用原稿となるポジカラーフィルムの場合、製造ロットにより色が変わるため、会社では製造番号を選んでフィルムを買っていました(それくらい厳密な色が求められていました confident )。

さて、前置きが長くなりましたが、先日、ウィーンの街中でFeriにとっては懐かしい写真専門店を見つけました。

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写真専門店と言っても、写真館ではありません。カメラやレンズ、撮影用照明器具をはじめとする写真機材を扱っている小売店です。ショーウィンドウには、日本では考えられませんが、フィルムのパッケージがディスプレイされています。

その中には、ブローニー版や4×5版のフィルムが並んでいるではありませんか happy01 。4×5では白黒フィルムのコダックTXP(トライ-Xプロフェッショナル)が87ユーロ(50シート入り)、同じくコダック製のカラーネガフィルムEktar100が47ユーロ(10シート入り)となっていました。後日、日本の価格を調べたところ、量販店でTXPは7000円強、Ektar100が3000円強だったので、ウィーンの方が値段は高めです。

ショーウィンドウで見つけた機材で懐かしかったのは露出計です happy01 。今の人は露出計と言ってもピンとこないと思うのですが、中判や大判のカメラは自動で露出を計算してくれる機能がなく、専用の露出計で光線を測ってから、カメラのシャッタースピードと絞りをセットしていました。こちらは、今でも正確な露出が要求されるプロの世界では、使っている人が多い機材です。この露出計ですが、左下 downwardleft の写真のように沢山の種類が並んでいました。露出計には日本製も多いのですよね(専門メーカーがあるのですよ catface )。

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このほか写真専門店なので、当然、現像液や定着液といった薬品類や、現像や引き伸ばしに必要な道具も販売していました。

冷静に考えてみれば、ウィーンでも昔から写真が普及していましたから、こういった写真材料や機材のニーズは、当然ありますよね。ただ、日本では残念ながら、大手量販店の進出以来、普通のお店(いわゆる路面店)で、この手の写真材料を扱っているところは非常に少なくなりました。それだけに懐かしさを強く感じましたね。

ウィーンでは、どのようなお客さまがお買い求めになっているのか、非常に興味がありますね。
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なお、日本でフィルムを使う銀塩写真が急速に衰退した一つの要因が、現像液の廃液処理が難しくなったことが上げられています。昔は平気で下水に捨てていたのですが、今は当然、御法度です。さらにデジタルカメラの性能が飛躍的に向上したことから、プロカメラマンの方でも銀塩からデジタルへ転向される方が増えているという話を聞いたことがあります。

余談ですが、東京にお住まいで、古くからの写真愛好家の方ならば、今をときめく新宿に本店があるYカメラさんが、昔は路地裏にあった小さな店舗(しかも現品の展示はなく、価格表を見て商品をオーダーするシステム)で営業していたのをご存じかもしれませんね。話が横道にそれてきたので、今日はこのあたりで‥wink


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