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June 07, 2011

日本人ダンサーも大活躍 バレエ「ル・コンクール」(Le Concours)

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今日は久しぶりに「バレエの話題」です

ウィーンでは、現在、国立劇場とフォルクスオーパーのバレエ団が一緒になりウィーン・シュタット・バレエという組織になっています。そのため、両劇場のバレエ公演は、基本的にはシュタット・バレエが主催する形になっています。

さて、2010/2011シーズン、フォルクスオーパーで上演が始まった新プログラムに「ル・コンクール」(Le Concours)があります。この作品は、日本でもおなじみのフランスのバレエ振付家モーリス・ベジャール(Maurice Béjart)の作品です。

モーリス・ベジャールさんは、東洋の思想や日本文化への関心も高く、東京バレエ団に三島由紀夫をテーマにした「M」、「仮名手本忠臣蔵」を下にした「ザ・カブキ」などを振付けています(最もFeriは観たことがありませんが‥ )。

この「ル・コンクール」(Le Concours)は、バレエコンクールを舞台にした殺人事件を題材としたストーリーです。時代設定は、一応、現代となるのでしょうかね。

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被害者は、世界的なコンクールで優勝が期待される若手のバレリーナ。という訳で、コンクールの舞台裏などが元ネタとしてちりばめられています。そのため、バックステージには出演者のステージママ(もちろん、こちらもダンサーですが)も登場します。

ストーリーですが、バレエコンクールの予選会の途中で優勝候補のバレリーナ・アダ(Ada)が何者かに殺害されます。殺人事件と言えば、トレンチコートに身を包んだ警部がさっそうと登場 さっそく捜査を始め、アダと関係の深い容疑者6名が浮上します。この作品では、容疑者6名とアダとの関係が、バレエを通じて再現されるという展開になっています。

まず、興味深いのはバレエコンクールの審査員です。フランス人やロシア人はわかるのですが、アメリカ人(2枚目の写真で中央の女性がアメリカの審査員、両側が日本の審査員。お辞儀に注目です )と日本人も加わっています。しかも日本人は男女、二人。もちろん、審査員もダンサーですから、舞台上でしっかりと踊ります。日本人を審査員に加えたところは、日本と関係の深いベジャールさんらしいですね。

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ところで、容疑者6名も個性的な人ばかり。アダの母親(偉大なイタリアのバレリーナ)ラ・プランピッラ、ロンドンのバレエ教師ミス・モード、ロマンチックな若い男アイビー、テレビの振付家、地方出身のマジシャン(アダが一時期、アシスタントをしていました)、ショービジネスのスターであるエンジェル・ベン(アダも一緒にステージに立っていたこともあります)。

それぞれアダを殺害する動機があるというわけで、最後に霊となったアダが殺害現場を再現し、真犯人がわかる筋書きになっています。

ベジャールの作品なので、演出もどちらかというと斬新です。なお、音楽については、それぞれ既存のものが使われます。ちなみに曲が使われている作曲家は、Hugues Le Bars、Peter Iljitsch Tschaikowski、Cesare Pugni,、Ludwig Minkus、Adolphe Adam、Riccardo Drigo、Alfons Czibulka、Leo Delibes、Johann Strauß、Gioachino Rossini、Paul Lincke、Karol Kurpinski、Hector Berliozです。ほとんどはフォルクスオーパー・オーケストラによる生演奏ですが、一部の効果音などはテープを使っています。またバレエでは珍しく、台詞が入っているのですよ。これにはビックリ

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お話の内容から群舞も多い上に、場面転換が早く、変化に富んでいるので、観ていても飽きることはありませんね。とくに日本の審査員は、日本人から観ても「日本人の特長」を良くつかんだ振り付けで、笑ってしまいました。
ただ、演出というか振り付けが今風なので、お歳を召したお客さまの中には、お好みに会わない方もいらっしゃるようです(Feriのお隣にいたご夫婦は、終始、おしゃべりに興じておりました)。逆に若い方には、受けが良い感じがしました。なお、この作品ですが、休憩なしで一気に最後まで行きますから、ご注意ください。

ちなみに、Feriが観た日はGuido Mancusiさんが指揮を務めました。主なキャストは、フランスの審査員がSamuel Colombetさん、ロシアの審査員がOleksandr MaslyannikovさんとUnaZubovicさん、アメリカの審査員がMarie-Claire D'Lyseさん、日本の審査員がKeisuke NejimeさんとYuki Sentoさん、ディレクターがBernhard Bläueさん、四人の友人がZuzana Kvassayovaさん、Richard Szabóさん、Florian Hurlerさん、Masayu Kimotoさん(バレエ版「こうもり」にも出演していましたね)、被害者のアダ(Ada)が Maria Yakovlevaさん、アダの親友Ihreが Erika Kovácováさん、アクロバットダンサー)がDavide Datoさん、警部(実際は捜査官)がKirill Kourlaevさん、アダの母親がKetevan Papavaさん、少女時代のアダがLina Hoydaさん(いわゆる子役です)、ロンドンのバレエ教師Miss MaudがSusanne Kirnbauerさん、ロマンチックな若い男Ivy,がAlexandru Tcacencoさん、テレビの振付家がEno Peciさん、地方のマジシャンがFabrizio Coppoさんという面々でした。

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キャストをご覧になればおわかりのように、この作品には、日本人のダンサーが準主役クラスで活躍しています。とくに男性が出てくるようになったのは、頼もしい限りです。今後の活躍に大いに期待したいところです。

Feriは一回しか観ていないので、はっぱさんと違って出演者による仕上がりの違いはコメントできないのが残念なところ。しかし、昔だったら絶対に行かなかったと思うのですが、どなたかの影響か、だんだん染まってきましたねぇ。

ところで、「ル・コンクール」には、落ちがあって、5月になってフォルクスオーパーから、スペシャルオファーがありました。何と「1枚分の料金で、2枚のチケットが買える」というものです。もちろん、公演日限定でしたが、皮肉なことにFeriが「定価」で買った日も含まれていました。涙目です

「ル・コンクール」は、2011/2012シーズンも継続上演されることが決まっていますので、皆さまもチャンスがあったら、足を運んでみるのはいかがでしょうか。


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