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June 30, 2011

オペラ「アルジェのイタリア女」

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6月最後は「オペラの話題」をお届けしましょう。

2010/2011シーズン、久しぶりに国立歌劇場で上演された演目にロッシーニのオペラ「アルジェのイタリア女」(L’ITALIANA IN ALGERI)があります。

1813年に初演されたこの作品は、オスマン帝国のトルコ人がアルジェリアを統治していた16世紀から17世紀頃のお話だそうです(その後、アルジェリアはフランスが占領する訳ですが、その前のお話)。

この後に作曲された「セビリアの理髪師」と一脈通じるコミック的な要素が盛りだくさんのオペラで、Feriは一度観たいと思っていました(ご存じのように「セビリアの理髪師」の方が後から作曲された作品です)。

Feriが観た時は通算75回の上演。プルミエは1987年9月28日という古い作品ですが、20年以上が経過しているにもかかわらず、上演回数が75回というのは少ない方でしょうね。

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なお、古い作品なのでプログラムの表紙は現在のデザインに統一してありますが、日本語版の「あらすじ」は入っていません(あるのですよね。こういう不親切なケースが)。

さて、当日の指揮はBruno Campanellaさんが務めました。キャストですがトルコの太守ムスタファーはMichele Pertusi さん、リンドーロはJavier Camarenaさん、イザベッラ(タイトルロール)はVivica Genauxさん、ムスタファーの妻エルヴィーラはIleana Toncaさん、エルヴィーラの奴隷ズルマはCaitlin Hulcupさん、アルジェリアの海賊ハリーはAdam Plachetka さん、イゼベッラの友人(不良老人)タッデオはKSのAlfred Šramek さん(この人は、こういう役をやるとうまいですねぇ)という面々でした。

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比較的古い演出なので、舞台装置や衣装などは、比較的写実的なものが使われています。ただし、大公ムスタファーの家来たち(トルコ人?)だけは、なぜか顔がでかい「特殊メイク」で出てきます。ちょうど、今流行の「ゆるキャラ風」です

当時、アルジェリアでは海賊が暗躍していたので、このオペラでも、しっかり海賊が登場し、重要なキーパーソンとなります。

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お話の中身はご存じの方も多いと思いますが、すごいお話ですよね。ムスタファーは妻のエルヴィーラに飽きてしまい、海賊ハリーに、若くてきれいなイタリア女を調達してくるように命じます。しかもエルヴィーラをイタリア人奴隷リンドーロに払い下げて、お払い箱にしてしまおと画策しています。

海賊たちが難破した船から連れてきたのが美しいイタリア娘イザベッラという訳です。ところがイゼベッラはリンドーロの恋人だったという「できすぎた話」です。イタリア人たちはアルジェリアを脱出するため、ムスタファー達を欺すのですが、このからくりが、また楽しいですね。

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「パッパターチ」という女性をナンパする集団をつくり、そこにムスタファーを引き込み、大宴会で家来を含めてつぶしてしまいます(パッパターチとは、イタリア語で吸血昆虫のスナバエのことなのですが、「恥も外聞もなく利を求める人」という意味で使われるとか‥ひねってありますねぇ )。

その間にさっさとイザベッラやリンドーロをはじめとするイタリア人グループは、まんまと海路、イタリアへ旅立ちます。そして、一人残されたムスタファーは、妻のエルヴィーラにわびて、再び元のさやに収まる‥という展開です。オペレッタみたいですね

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ある意味、人が死なない楽しいオペラで、実際、大げさな演技に客席からも笑いが出ていました。また、国立劇場らしく、歌手の水準も比較的そろっており、楽しい作品に仕上がっていました。タイトルロールのイザベッラVivica Genauxさんは、「抜群の存在感を示す」というタイプではありませんが、役の雰囲気にはぴったりでしたね。

たまには、こういった軽いオペラもいいです。皆さまも機会があったら、ぜひご覧ください。ただ、上演される機会が少ないのが玉に瑕かもしれません。


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