« こうやって固定します | Main | 変わったお店シリーズ23 巨大なたばこ屋さん »

July 28, 2011

一応、現役のフラックタワー

Img_111_05_7725_001

今日は「防空要塞 フラックタワー(Flaktürme)」のお話です。

フラックタワーの話題は、当ブログでも何回か取り上げているのですが、先日の東日本大震災後、フラックタワーが検索キーワードの上位に来たことがあります。

どういう理由なのかはわかりませんが、耐震性の高い建築物であること、一部は災害時の拠点となっていることなどから調べた方がいらっしゃるのかもしれません。

今日、ご紹介するのは7区のマリアヒルファー通り横にある「現役のフラックタワー」です。まず、フラックタワーの「おさらい」から 。フラックタワーとは、第二次世界大戦中に建設された「防空要塞」です。

Img_111_05_7726_001

高射砲陣地、対空レーダー・聴音施設、指揮所、弾薬庫、シェルターなどを一体化させた巨大な構造物で、第二次世界大戦中にナチスドイツが、ベルリンやウィーンに建設しました。重厚長大なものがお好きな当時のドイツらしい発送です。

ウィーンには現在、4基が3箇所に6基が残っていますが、若干形が異なっているようです。基本的には上部に四隅に張り出しがあり、戦時中は、ここに高射砲が設置されていました。

Img_105_12_2378_001c

民生用に転用されているのは、マリアヒルファーシュトラーセ横にある「海の家」(水族館)ですが、その近くには一般人が立ち入ることができないフラックタワーがあります。

というのは、このフラックタワーはオーストリア連邦軍の施設内にあるためです。通常はフラックタワーの内部どころか、軍事施設であるため、敷地内に入ることすらできません(2枚目の写真は、オーストリア連邦軍施設の玄関です)。

Img_105_12_2378_001b

上空から見ると、中層の建物で囲まれた中庭にあるので、余計に目立ちません。実際、周囲の道路からは写真のように、頭の部分をちょっと見ることができる程度です。そのため、付近を歩いていてもフラックタワーの存在に気づく人は少ないようです。

何となくミステリアスな施設であるため、時々、こちらのマスコミなどでも「潜入レポート」のような感じで取り上げられます。

Img_111_05_7745_001

当然、Feriは入ったことはありませんが、マスコミの記事によると、内部は機密文書資料保管庫、非常時の閣議用施設、非常時食料倉庫などに使われています。写真は新聞に取り上げられた際のものですが、内部の居室などが紹介されていました。

Feriは遠くから見ただけですが、万が一の非常設備として位置づけられているためか、よく見ると頂部には各種のアンテナが設置されていることがわかります。是非、機会があれば内部を見学したいものです。

それにしても、よく見ると周囲の建物とは、明らかに異質な感じがしますね。まぁ、純粋な軍事施設ですからやむを得ないとは思いますが‥

Img_105_12_2378_001

基本的に耐震性をあまり考慮しない建物が多いヨーロッパですが、このフラックタワーに関しては敵の攻撃にさらされることを前提に建設された「防空要塞」なので、非常に頑丈です。逆に頑丈過ぎて、取り壊すこと自体が事実上、不可能という皮肉な施設でもあります。

まぁ、ウィーンで何か非常事態が発生し、こういった施設が脚光を浴びることにならないに超したことはありませんね。


※「人気ブログランキング」に登録しています。この記事がお気に召しましたら、下記のバナーをクリックしていただくとFeriの励みになります

Br_decobanner_austria_001

街角の話題 |

« こうやって固定します | Main | 変わったお店シリーズ23 巨大なたばこ屋さん »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« こうやって固定します | Main | 変わったお店シリーズ23 巨大なたばこ屋さん »