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July 07, 2011

四阿 いろいろ

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今日は「七夕」ですね。日本では、きれいな星空を見ることができるようなお天気でしょうか。という訳で、今日はロマンチックな雰囲気がある「庭にある四阿(あずまや)の話題」をお届けしましょう。

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オペレッタファンのFeriは、四阿と言えば、レハールの名作「メリーウィドウ」の第二幕をすぐに思い浮かべます。そう、ベランシェンヌとカミーユ・ド・ロションが逢い引きをする場所が、ずばり四阿でした。

しかも、この四阿でツェータ男爵とダニーロ、ニェーグシュが、祖国の窮状を救うための「密談」をする段取りになっていたため、さぁたいへん。ニェーグッシュの機転がなければ、妻の浮気がツェータ男爵にバレてしまうところでしたね。まぁ、ハンナが入れ替わってしまったことで、また一悶着あるわけですが…

写真は四阿のイメージが強かったフォルクスオーパーの舞台です。Feriが好きだったRobert Herzlさんの演出による舞台です(。1992年9月27日から2004年6月までに合計181回上演されたバージョン)。Feriは、これで「オペレッタにおける四阿のイメージ」が固まりましたね。

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また、ヨハン・シュトラウスのオペレッタ「ウィーン気質」でも、三幕で「カジノの庭園」にある四阿に伯爵がペーピを連れ込んで、くどく場面がありました。その後も、四阿は搭乗時運物が密会をする舞台となっています。

つまり、庭にある「四阿」というのは、こちらでは「秘密の場所」という趣があるようです。ある種の「怪しげな雰囲気」も良いのでしょうね。

映画の方でも、「ザ・サウンドオブミュージック」で、マリアとフォン・トラップ大佐が結ばれるのも四阿でしたね。月夜の四阿というロマンチックなシーンでした

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ただ、オペレッタの舞台では、最近、舞台装置の簡素化が進んでしまい、四阿のセットが見られなくなってしまったのは、残念でなりません。Feriは、趣があって好きだったのですがね。3枚目の写真は、2007年のメルビッシュ「ウィーン気質」から、四阿が出てくる三幕の場面です。ここは夜間、しかも屋外ということで、まるで日本の○○ホテル風の電飾が施されていますが、まぁ、「密会の場所」という怪しげな雰囲気はよく出ています。

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さて、本物の四阿はどうでしょうか。実際に広い庭園などでは、四阿が建てられているケースがあります。最初の写真は、バードイシュルのカイザービラ庭園内に設置されている四阿です。カイザービラから見ると、山の中腹にあるためでしょうか、周囲に壁がない展望台様式です。このほかにも、広い庭がついている貴族や大富豪の邸宅では、ゴージャスな四阿が建っているのをよく見かけます。

アイゼンシュタットにあるエスターハージィ城に隣接した巨大なお庭(シュロースパーク)にも立派な四阿風の建物がありますが、ただ、四阿と呼ぶには立派過ぎるような気もしますが、皆さまは、どう思いますか? こちらは、窓がなさそうなので、逢い引きOK

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次にご紹介するのは、ウィーンに近いバーデンのクアパークにある四阿(風建物)です。ただ、こちらも宮殿風の形なので、「秘密の場所」と呼ぶにはイメージが異なるかもしれませんね。

おもしろいのは、世界の観光地、ザルツカンマーグートでは、幹線道路沿いで「四阿風の観光案内所」をよく見かけることです。ザルツカンマーグートの場合、街の景観を守るため、幹線道路はバイパスさせるのが一般的です。

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そのため、観光案内所も幹線道路沿いに設置している街が多くなっています。当然、観光客の目にとまりやすく、かつ雰囲気を盛り上げるため、四阿風にしているのでしょう。写真をご覧になればわかるように、確かに周囲の景観にマッチしていますね

ところで、昨年、シュタイヤマルク州ムールタールで、個人宅の庭にある四阿を見かけました。こちらは、立派な壁で覆われており、当然、窓も付いています(窓があったら逢い引きなどの密会がバレそうですが‥)。

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ただ、このお宅ですが、広大なお庭がある訳ではなく、すぐ目の前が母屋になっていました。庭の面積も決して広くありません。どういった理由で、四阿を建てたのかはわかりませんが、日本の「離れ」に近い感覚なのかもしれません。

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さて、最後にご紹介するのは、ウィーンにある本物の四阿です。以前、当ブログでもご紹介した世田谷公園に設けられているもので、日本から材料を運び、日本の大工さんが建てただけあって、純和風の見事な仕上がりです。

余談になりますが、ドイツ語では「四阿」のことをPavillonと言うようです(英語はpavilionですが‥)。日本人の感覚ではパビリオンというと、博覧会の展示会場みたいなイメージがあって、Feriは「四阿」とはつながりません。

ただ、今日ご紹介した「立派な四阿」を改めて見ると、「Pavillon」という言葉の方がしっくり来るような気がします。このあたりは、感覚的なものなので、しょうがないですね


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