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August 24, 2011

メルビッシュ2011「ジプシー男爵」(その2) 花火動画付き

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さて、今日は、昨日に引き続きメルビッシュ2011「ジプシー男爵」の後編をお届けしましょう。また、残暑見舞いとして、花火の動画もご用意しました。最後まで、お付き合いください。

休憩後の二幕は「ジプシーの村」という想定になるため、ジュパーンの住まいがなくなり、代わりに向かって右側に巨大な解体工場のような建物が登場しました。

二幕の冒頭、バイリンカイとザッフィが一夜を明かしたテントをどけると、そこには古い蒸気機関車が(といってもオブジェ風ですが‥)。

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ツィプラのお告げにより、古い蒸気機関車をバイリンカイが探索すると、ボイラーの中などから、トルコ太守が隠した財宝が出てくるというおもしろい設定でした。ご丁寧に dollar 「お札の束」はトランクに入って出てきます。

その後、ジプシーたちが、この古い機関車を解体工場に運び込み、解体する場面で、「鍛冶屋の歌」を合唱する展開になっていました。これは納得の展開です。

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バイリンカイとザッフィの結婚式は「コウノトリの司祭」が執り行ったという話なので、アルゼーナがノイジードラーゼー名物、コウノトリのぬいぐるみを持って登場してくるのがおもしろかったですね。

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そして、ホモナイ伯爵が徴兵官としてやってくる場面は、これまた芸が細かいところがありました。男たちを兵役に就かせるため、大量のキャンペーンガールを連れてくるのはもちろん、兵士姿になった凛々しい姿を写真撮影するサービス部隊(写真屋さん)まで連れてきていました。

兵隊さんの募集業務がたいへんなのは、何処も同じです。

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なお、今回、野外であることから、この場面では「ハンガリー万歳」の曲を使ったダンスシーンが加わっていましたが、華やかな雰囲気になっており、楽しめる展開でした。その後、バイリンカイ、ジュパーン、オットカールをはじめとする男たちは、兵役に就くため、彼女と別れてウィーンへ出発します。

二幕の最後では、オリジナルにはないウィーンでの兵役訓練と戦場へ出発するダンスシーンが加わっていました。これは、「いきなり、戦争を終えて帰ってくるのは変だ」という考えだと思います。また、群舞を入れることで、メルビッシュの場合、舞台に変化がつきますから、それも狙っているのでしょう。

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その後、暗転で女性たちが待つ駅頭の場面になります。最初に帰ってくるのはジュパーンですが、何とトロッコで帰ってきます。ジュパーンに駆け寄るアルゼーナたち。皆、小旗を手にしています。

その後、「兵士たちの入場行進曲」のメロディに乗って貨物列車が駅に到着。負傷した兵士が多いところが、芸が細かいですね。

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さすがに、メルビッシュでは、かつてのフォルクスオーパー版のように「英霊」にはしませんでしたね。徴兵の際にも登場した写真屋さんが、ここでも凱旋記念撮影の準備もしていました。

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その後、ジュパーンとオットカールがつばぜり合いをする場面もしっかりと入っていました。しかもオットカールがバク転などを見せて、「自分はアルゼーナの夫にふさわしい」と自分の実力を誇示していたのが印象的でしたね。ただ、野外なので、こういった細かいお芝居は、双眼鏡を使ってよく見ないと、全くわかりません。

その時、すべてが丸く収まってしまい、自分の面目をつぶされたカルネロ伯爵が、来ていた服を破りながら客席最前列の通路を舞台袖に…さすが、Serafinさん、魅せますね。

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カーテンコールののち、恒例の花火大会になりますが、このタイミングで舞台袖に消防隊員が待機。花火の打ち上げと同時に、舞台装置に散水を始めました。

これは、万が一、火の粉が落下して引火するのを防ぐためでしょう。こういった裏方さんの活躍があって、楽しい公演が実現できることがわります。

さて、出演者の出来映えですが、一番気合いが入っていたのは、Serafinさんなのは言うまでもありません。何となく、気持ちが伝わってきましたね。

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その他の出演者ですが、プルミエの出来はあまり良くなかったという話ですが、後半になってきてだいぶこなれた感じがします。バイリンカイのSteffen Schantzさんものびのびとした演技が印象的でした。

ザッフィのKatrin Adelさん、ツィプラがKaterina Hebelkovaさんなどがなかなか良い仕上がりでした。また、アルゼーナのIva Mihanovicさんは、かわいらしい感じの人で、役にピッタリの印象でした。
今回はマイクを使っているので、歌手の歌唱力はよくわかりませんでしたが、全体的な仕上がりとしては、例年通りのような気がしました。

ビーブルさんが指揮者から降りてしまったのが残念ですが、それに加えてSerafinさんの引退などを考えると、メルビッシュも曲がり角に来ているような気がします。それだけに、来年の「こうもり」については、原点回帰を図ってくるような気がします。

それにしてもNHKさん、日本のオペレッタファンのためにも、是非、放送を再開してくださいね。それでは、フィナーレの花火大会の映像をご覧ください。


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