カイザー、シシィのお散歩
今日は8月16日から18日にかけてバード・イシュルで開催された「イベントの話題」をお届けしましょう。
これは8月18日がフランツ・ヨーゼフⅠ世の誕生日(1830年)にあたるため、毎年、この時期、バード・イシュルではカイザーにまつわるイベントが行われます。
16日にはカイザー・ガラというコンサートも行われていますが、Feriは諸般の事情でパス。翌、17日には「KAISERBUMMEL」というイベントが市内で行われました。
直訳すると「カイザーの散歩」となりますが、最初は何のことかわかりませんでした。が、当日、旧市内の主要な道路は自動車の乗り入れが全面禁止された上に、赤じゅうたんが敷かれていました。
いわゆる歩行者天国状態なので、各お店とも臨時の屋台を出して、観光客の皆さんで賑わっていました。
さて、そんなとき、突然、現れたのが写真のお二人。そう、カイザー・フランツ・ヨーゼフⅠ世とエリーザベトのそっくりさんではありませんか。また、まわりに付いている「おつき」も当時に衣装に身を包んでおり、雰囲気を盛り上げます。当たり前ですが、絶好の記念撮影対象 。
赤じゅうたんの上を歩いているそっくりさんを見つけては、皆さん、記念撮影大会となります。散歩なので、大名行列のように、全ての「おつき」を、ぞろぞろと従えて歩く訳ではなく、「おつき」だけが歩いているケースもありました。
しかし、この日は、 快晴で非常に暑かったので、このコスチュームでは大変だったことでしょう。
おもしろかったのは、「お出まし」になるタイミングが事前に公表されていないため、突然、出てくる‥というところでしょうか。観光客の皆さんも、さながら“カイザーとシシィを捜せ”状態でしたね。
ところで、市内に敷かれた赤じゅうたんには、おもしろいエピソードがあるのですが、これは後日‥
さて、お誕生日の18日には、朝、当時の軍服に身を包んだ皆さんが、朝、劇場があるKurparkに大集合。ここから、音楽隊を先頭に、旧市街をStadtpfarrkirche St Nikolaus前の広場までパレードをしました。
当然、これは観光客の皆さまに大人気。そうそう、レハール・フェスティバル「白馬亭にて」に参加していた「金の髪飾り」をつけたおばさまたちもパレードに参加していました。お忙しいことです。それにしても、古式ゆかしい格好で、BILLAの前をパレードする姿が、いかにもオーストリアらしいというか…
かなりの「部隊」が参加したため、広場が一杯になってしまうほどでした。ただ、いずれも古式ゆかしいコスチュームをお召しになっているので、参加している皆さまは大変。女性などの中には、ぐったりしている人も見かけられました。
「全部隊」が集結したところで、観閲式が行われ、その後、旗手が教会の中へ。カイザーの誕生日記念ミサが行われました。
しかし、これだけの部隊を作るのですから、結構な地元の皆さまが協力しているようで、朝から準備が大変だったようです。
バードイシュルは「kaiserstadt」という名称があるように、カイザーを完全に観光資源として活用しています。確かにカイザー・ビラもありますしね。
皆さまも、一度、バード・イシュルでカイザーと記念写真をお撮りになりませんか。ただし、来年になりますが…
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