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September 28, 2011

番外編 おばさま降臨 バイエルン国立歌劇場「ロベルト・デビュリュー」

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Feriがオペラにはまるきっかけを作って頂いたエディタ・グルベローヴァさん。最近では、年に数回は公演を鑑賞していますが、今年はなぜかFeriのホームグラウンドであるウィーンでのオペラ公演がありません。

というわけで、引っ越し公演ではありますが、バイエルン国立歌劇場の「ロベルト・デビュリュー」は外すわけにはいきません。ちなみにFeriは、グルベローヴァさんのことを親愛の情を込めて「おばさま」と読んでおります。

当初、ロベルトには最近、おばさまのお相手を務めることが多かったホセ・ブロスさんが起用される予定だったのですが、こちらも怪我でアレクセイ・ドルゴフさんに交代となりました。ある意味、最近売り出し中のアレクセイ・ドルゴフさんが、どの程度の実力なのかを観る良いチャンスです。

また、ノッティンガム侯爵もパオロ・ガヴァネッリさんから、デヴィッド・チェッコーニさんに交代となっています。

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ちなみにChristof Loyさんの演出による「ロベルト・デビュリュー」ですが、Feriは2007年2月にバイエルン国立歌劇場で観ていますが、それと同じ演出、舞台装置でした。日本国内では、写真撮影厳禁なので、冒頭の写真はバイエルン国立歌劇場で観た時のものです。でも、舞台は、サイズ以外はほぼ同じです。

指揮は、おばさまのご主人、Friedrich Haiderさんです。当日のキャストは、エリザベッタが Edita Gruberovaさん、ノッティンガム公爵がDevid Cecconiさん、サラがSonia Ganassiさん、ロベルト・デヴェリューがAlexey Dolgovさん、セシル卿がFrancesco Petrozziさん、グァルティエロ・ローリー卿がSteven Humesさん、ロベルトの召使がNikolay Borchevさんでした。

余談ですが、2007年2月に観た時の共演者は、ノッティンガム侯役はPaoloGavanelliさん、サラ役はJeannePilandさん、ロベルト役はZoranTodorovichさんでしたね。

また、カバーでノッティンガム侯爵を担当したDevid Cecconiさんは、2009年のサンクト・マルガレーテンの「リゴレット」に出演していた方なのですが、Feriが観た日は別の方が入っていたので、今日がお初です。

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演出に関しては、衣装がスーツということもあって戸惑っていたお客さまも多かったようです(中には、日本だから時代設定に合った服を用意できなかった‥と勘違いしている方もいらっしゃったようです。日本語字幕がオリジナルの役柄設定ですから、余計混乱します)。ウィーン国立歌劇場の演出もちょっと変わっていますが、Feri個人としては、エンディングはウィーン版の方がドラマチックなような気がします。

さて、お目当てのグルベローヴァさんですが、声に艶はさすがにちょっとなくなってきているように感じましたが(会場の関係という可能性もありますが‥)、音域の広さと、声の強弱(いわゆる歌唱技術)、そしてお芝居は見事でした。エリザベッタは年齢的にも近いこともあり、3幕後半は精神的に不安定になっているエリザベッタを見事に演じきっていました。この演技力は、何回観ても凄まじいものがありますね。魅了されます。当然、カーテンコールではブラヴァの嵐‥

お相手役ロベルトのAlexey Dolgovさんは、なかなかいい男で、おばさまのお相手をするだけあって、歌も聞かせるものがありました。ただ、比較的スリムな体のためか、声量が今ひとつ‥という気もしましたが‥ ただ、若いだけあって、お芝居のレベルアップが今後の課題でしょうね。しかし、今後が楽しみな若手歌手の一人と言えそうです。

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サラのSonia Ganassiさんは、小柄ながら体格の良い方だったので、声量も十分。また、お芝居でも魅せるものがありました。イタリアオペラを得意としている方なので、役の理解も含めて、見事でしたね。

ノッティンガム公爵のDevid Cecconiさんは貫禄があり、役柄にピッタリ。ただ、バリトン歌手の割には、押し出しが弱いような気もしましたが‥(ただ、これは演出の関係かもしれません)。

演奏に関しては、振り慣れている Haiderさんだけに、そつなくまとめている感じがしました。ただ、ウィーン国立歌劇場の演奏に比べると、ちょっと堅いような気がしましたが‥好みの問題でしょうかね。

Feriの予定では、今年はこれでおばさまの公演は見納めとなってしまうため、公演終了後、楽屋口に周りサイン会に参加してきました。

バイエルン国立歌劇場やウィーン国立歌劇場の場合、サイン会を行うのはグルベローヴァさんだけというケースが多いのですが、来日公演なので、グルベローヴァさんに加えて、指揮のFriedrich Haiderさん、Devid Cecconiさん、Sonia Ganassiさん、Alexey Dolgovさん、Nikolay Borchevさんが参加していました。まぁ、おばさまが出るのに、キャリアの浅い他のソロ歌手が先に帰るわけにいかなかったのかもしれません。

おばさまは終始ご機嫌で、今日の公演が、ほぼ満足の行く仕上がりだったことがわかりました。そうそう、今回はおばさま大サービス。ウィーン国立歌劇場のオフィシャルフォトに予めサインを入れたものを数種類持参し、ファンに配っていました。中にはツェルビネッタの写真がありました‥

さて、グルベローヴァさんですが、2011/12シーズン、ウィーン国立歌劇場への出演は、5月下旬から6月上旬にかけて上演される「ロベルト・デビュリュー」です。ウィーン国立歌劇場版では、衣装は時代設定に沿ったものですから、雰囲気は出ています。もしかするとウィーンでの「ロベルト・デビュリュー」出演は、これが最後になる可能性もありますね。

しかも、この公演、日本を代表するバリトン歌手、甲斐 栄次郎さんがノッティンガム侯爵として出演予定です。Feriとしては、必見の公演。今から楽しみです。

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Comments

 今、福岡です。 関西地区はいらっしゃらないグルベローヴァさんのリサイタルを聴いてきました。 アンコールの1曲目がまさかのキャンディード。おば様のお茶目いっぱいのキャンディードを聴けるとは。。。天国のバースタインも驚いているかも?? 福岡のホールも降臨で熱狂的なカーテンコールでした。

Posted by: heibay | October 05, 2011 23:50

heibayさま、コメント、ありがとうございます。

今回、グルベローヴァさんは、関西地区のリサイタルがありませんね。関西地区の方は残念に思っていると思います。

福岡の盛り上がりが手に取るようにわかります。それにしても、アンコールが「キャンディード」とは。良く「こうもり」からアデーレの曲を取り上げるケースが多いのですが‥新バージョンですね。

Posted by: Feri | October 06, 2011 11:10

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