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November 30, 2011

私を飼うのも大変ですが、よろしくお願いします

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11月最後は「税金のお話」をお伝えしましょう。

日本でも、いよいよ消費税率アップの議論が具体化してきましたが、皆さんはオーストリアには「犬の税金」(Hundsteuer)があるのをご存じですか?

この「犬の税金」ですが、ウィーンでは、これまでの年間43.60ユーロから72ユーロと、65パーセント値上げされることが決まりました。

値上げ後、ウィーン市に年間400万ユーロが入るそうですが、それでも赤字だとか

なぜなら、市内にある大小140カ所のドッグランの維持費、約3000基のウンチ処理用のプラスチック袋(無料)スタンドなどの維持費、死体の無料処理などで年間750万ユーロもかかるそうです。

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72ユーロといえば、現在のレートで8000円弱。結構な金額ですね。なお、オーストリアでは、アウトバーン年間通行ヴィニエットの料金とほぼ同額になります。

実は、このブログでもご紹介したことがありますが、お年寄りの中には、犬だけが話し相手という孤独な方もいらっしゃいます。

Hundsteuer

「犬の税金」値上げを受けて、こちらの週刊誌には、写真のように愛犬を抱いて崖から飛び降りようとしているおじいちゃんの風刺画が掲載されていました。でも、笑えませんねぇ‥

なお、この「犬の税金」は地方税なので、地域によって異なります。ちなににザルツブルクでは 1頭目56ユーロ、 2頭目77ユーロ、 3頭目103ユーロだそうです(数頭数が増えるほど、割増とは )。

また、高いのはインスブルックで頭数にかかわらず1頭82.4ユーロ。逆に安いのはクラーゲンフルトで、1頭40ユーロ(頭数にかかわらず)となっています。恐らく犬の頭数や各種施設にかける費用が異なるためなのでしょうね。

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なお、お隣のドイツにも「犬の税金」があります。ドイツでは、人々が無責任に犬を飼わないようにするために設定しているようで、犬の頭数を間接的に制限し、飼い主に責任感を植え付けるという役割も担っているとか‥

ドイツでも「犬の税金」は、地方自治体税なので、税率は、地方により異なるそうです。

では、日本ではどうか? 実はあったのですよ。その昔‥

昭和30年には、全国約2700の自治体が、「犬税」を設けていました。今でこそ、珍しい税に見えますが、当時は特に注目される税でもなかったようです。

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「犬税」は、税目としては「法定外普通税」で、法律によらずに市町村が自治大臣(現在の総務大臣)の許可を受けて設けることができる税だったそうです。なお、日本の「犬税」は昭和57年、長野県四賀村を最後に、廃止されました。

調べたところでは、当時、長野県四賀村では、4月1日現在で、生後3ヶ月以上の犬を飼っている場合、1頭につき年300円の税金をかけていたそうです。

日本の「犬税」は、江戸時代から明治時代にかけて存在していた、いくつかの動物税の名残だとか‥オーストリアとは性格が異なりますね。

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Comments

Feriさん、初めまして!

うちにも犬がいますので
この値上げは痛いです。

ウンチ袋の設置は有り難いですけれど
各自が自分で用意すれば足りることなんですけどね。
それが、できないんでしょうねぇ。。

以前に比べると
路上に放置される犬の糞は
確かに減ったように感じますから
実際、良い案でした。

ウィーンもそうですが、ザルツブルグも
2頭目からは、割引になるのではなくて
反対に高くなるようですよ。
1頭目が56ユーロで
2頭目は77ユーロ
2頭飼っていたら
両方足した金額になるわけです。

こういうところでも
多頭飼いを牽制しているのかな。

Posted by: マダムKenwan | November 30, 2011 18:25

マダムKenwanさま、コメント、ありがとうございます。

多くの飼い主さんはしっかりしていると思うのですがねぇ。しかし、ドッグランなどの施設が充実している点は、日本よりもすばらしいですよね。また、市内で見かける犬たちも、躾が行き届いて好きです。

ところで、税金が割増になるとは予想もしていませんでした。

今後とも、お気軽にお立ち寄りください。

Posted by: Feri | December 01, 2011 16:36

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