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December 26, 2011

ウィーンのクリスマスミサ<動画付き>

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今日、12月26日、オーストリアでは「サンクト・シュテファンの日」で祝日です。

キリスト教の信者が減少傾向にあるのは、ヨーロッパ共通の問題なようです。その中でも、オーストリアはキリスト教、とくにカトリックの信者がまだまだ多い国だそうです。

キリスト教では、宗教的には復活祭の方が重要な行事なのですが、何と言っても知名度から考えるとクリスマスの方が一般的です。当然、クリスマスミサには観光客をはじめとする、本来の信者ではない方(教区の信者ではないという意味です)が多数、参列されます。

というわけで、ウィーン旧市街の中心にあるシュテファンドームで行われたクリスマスミサの模様をご紹介しましょう。

まず、12月24日の深夜0時に始まるミサから。「深夜のミサ」なので、一見すると参列者が少ないようなイメージがあるのですが、実は、日本の初詣でではないのですが、このミサを目当てにしている人が非常に沢山いらっしゃいます。

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今年は23時まで礼拝堂の中には入ることができず、シュテファンプラッツで並んで待機することになりました。あの広いシュテファンドームが満席になるばかりか、立ち見も多数。

通常、カトリックとプロテスタントでは、ミサや礼拝で演奏される賛美歌が異なります。が、クリスマスミサの時だけは、ほぼ同じ賛美歌が使用されます。もちろん、カトリックの場合、儀式の進め方が独特なので、それに合わせて独自の曲を使いますが‥

Feriの実家は、プロテスタントだったので、カトリックの賛美歌には馴染みがないのですが、クリスマスの時期だけは、特別です。やはり感慨深いものがありますね。

今年は、聖歌隊に加えて金管楽器が加わっていました。ミサそのものは0時から始まりますが、実際には10分くらい前から聖歌隊による合唱や、金管楽器、パイプオルガンによる演奏などが始まります。日本でも良く知られている賛美歌が演奏されると、場所柄、心に響くものがあります。

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深夜のミサであるにもかかわらず、ほぼ通常のミサと同じ、式次第で行われるため、お開きとなるのは深夜1時30分頃です。そのため、観光客の方の中には、途中で出て行ってしまう方も多く、何となく落ち着かない感じがします。

別に観光目的で行っているミサではありませんが、宗教的な儀式と言うより、イベント的な雰囲気が強くなってしまうのは、場所柄、やむを得ないかもしれません。ちなみに同じ観光地でも、以前、ザルブルクのドームで経験したミサは、もっと厳かな感じがしました。

翌、12月25日は、10時15分からクリスマスの正餐が行われます。こちらは大司教様が司るミサで、教区信者の方の参加も多いようです(もちろん、観光客の皆様も多数、参列していますが‥)。

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こちらは、聖歌隊に加えてソリスト(ソプラノ、メゾソプラノ、テノール、バリトン)とオーケストラが加わっていますので、不謹慎な言い方ですが「宗教音楽の演奏会」といった趣です。もちろん、コンサートではないので、途中では一切拍手は行わないお約束‥(最後に司教からの謝意に合わせて全員で拍手をします)。

今年は比較的気温が高かったので、オーケストラ奏者の皆さんも大丈夫だったと思いますが、寒い時の演奏は本当に大変です。

通常の式次第と異なり、単独の演奏なども入るため、ミサは2時間ほどになります。大司教が執り行うミサは、年間に数回しかないため、熱心な信者の方は大司教にお目にかかるためにいらっしゃっている方もいるようです。クリスマスミサなので、賛美歌の一部はプロテスタント教会のものと一緒ですが、ハイドンやバッハなどの宗教音楽が単独で演奏されるところが、昨晩とは異なります。

ところで、オーストリアの教会で行われるクリスマスミサは、最後に「NACH DEM SEGEN」、つまり「きよしこの夜」を演奏する教会が多いようです。

何と言っても、母国発のクリスマス向け賛美歌ですから、誇りを感じていることでしょう。「NACH DEM SEGEN」で締めるところに、オーストリアのこだわりを感じます。

ステファンドームでは24日深夜のミサでは、演奏の途中から礼拝堂の照明を一部、消して「NACH DEM SEGEN」の演奏が行われました。パイプオルガンの伴奏に合わせて、聖歌隊だけではなく、参列者も歌います。正式な信者でなくても、この場面ではジーンときます。また、25日の正餐でも、締めくくりは「NACH DEM SEGEN」でした。

皆様へのクリスマスプレゼントとして、25日に演奏された「NACH DEM SEGEN」をお目にかけましょう。


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