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December 28, 2011

さようならダニーロ、もうマキシムへ行けない そして‥

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今日は悲しいお知らせです。

ウィーンでも著名なオランダ出身のオペレッタ歌手ヨハネス・へースタース(johannes-heesters)さんが、108才でお亡くなりになりました。

もうマキシムへ行けない」はオーストリアを代表する新聞クリーエの見出しですが、彼の名を聞くと、ウィーンの皆様は、即「メリーウィドウのダニーロ」を思い浮かべるでほどの有名人です。

その昔、バードイシュルで「メリーウィドウ」に出演した際、レハール本人が観て、“君は私のダニーロのイメージにピッタリだ”と言わしめたという逸話が残っているほどの方です。

もちろん、フォルクスオーパーにも出演されており、同劇場でのデビューが、ブレイクしたきっかけになったと地元の新聞では報道しています。お写真は90歳を過ぎてからのものだそうですが、いかにも「伊達男」というイメージが伝わって来るではありませんか。こういった人がダニーロをやると、粋なのですが‥

何と、100才過ぎてからも、こちらのテレビにゲスト出演していましたが、Feriも残念ながら「生の舞台」は知りません。なお、一部では107歳まで舞台に立っており、「現役の歌役者としては、世界最高齢だった」と報道されています。

余談ですが、108才誕生日を前にした12月初め、“愛する妻のために禁煙する”と言って話題になりました。そういえば、ORFでは追悼番組として、ヨハネス・へースタースさんが出演したオペレッタ映画「白馬亭にて」を放送していました(この時期、クリスマス休暇に入っている人も多いので、早朝に古い映画を放送しています)。

このお歳ですから、大往生とは言え、謹んで、ご冥福をお祈りします。

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さて、話は変わりますが、フォルクスオーパーの2011/12シーズンの「メリーウィドウ」は年内で上演終了となります。2012年前半は、お楽しみ、日本公演での上演だけなのですよ。

本来は30日がシーズン千秋楽なのですが、Feriは諸般の事情で26日に観てきました。ヨハネス・へースタースさんへの追悼という意味ではありませんが‥

当日の指揮はお久しぶりのMichael Tomaschekさん、ツェータ男爵はAndreas Daumさん(Kurt Schreibmayerさんでなくて残念)、ベランシェンヌはMara Mastalirさん、ハンナはAlexandra Reinprechtさん、ダニーロはMarco Di Sapiaさん、ニェーグシュはRobert Meyerさん、カミーユ・ド・ロションはVincent Schirrmacherさん、カスケード子爵はMichael Havlicekさん、大使館員クロモフはGeorg Wacksさん、クロモフの妻オルガがSusanne Litschauerさん、三幕で登場するソロダンサーはGleb ShilovさんとUna Zubovicさんという面々でした。

9月バージョンに近いキャスティングです。なお、当初、ベランシェンヌにはFeriが好きなMartina Dorakさんの起用が予定されていましたが、当日にカバーのMara Mastalirさん交代しました。今、ウィーンは風邪が流行っていますから、カバーの登場が多いですね。本当に残念です。

指揮はMichael Tomaschekさんだったので、舞台とのタイミングの取り方は見事でした。また、演奏も9月に比べると格段に良くなっている気がします。

ツェータ男爵はAndreas Daumさんは、正直、Feriの好みではないのですが、良い味を出していました。これは好みの問題ですからね‥ 

ベランシェンヌはMara Mastalirさんは、かわいらしい人で、ベランシェンヌの雰囲気にピッタリ。若いだけあって派手な踊りも上手です。細身の方だが、歌も意外と良いのですよ。今後、こういった役に起用される可能性がありますね。でも、ベテランMartina Dorakさんのベランシェンヌも観たかった…

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ハンナのAlexandra Reinprechtさん。9月はシーズンはじめと言うこともあり、調子が今ひとつでしたが、今日は歌、お芝居とも申し分ない仕上がりでした。ただ、若干コンビネーションに問題がありますね。また、一瞬、プロンプターのお世話になっている場面を発見。華のある歌手なのですが、安定感が若干不安です。

ダニーロはMarco Di Sapiaさん。椅子から転げ落ちながら歌うなど、体当たりの演技、一生懸命さは非常によく伝わってきます。しかし、ハンナ役のAlexandra Reinprechtさんのような華がありません。かといって、母性本能をくすぐるような「お坊ちゃまタイプ」でもありません。前バージョンのダニーロのイメージを若干引きずっていることもあり、役の立ち位置がはっきりしない気がしましたね。正直、「ハンナが惚れる男には見えない」のが最大の難点でしょうか。

結局、Robert Meyerさんの「一人舞台」という感じでした。実際、他の弱いところを、彼一人で十二分にカバーしている感じがします。ただ、カバーで別の人が入った時、いったいどうなるのか‥ということを考えると、マイヤーさんに依存しすぎた展開が気になります(余計なお世話ですが‥でも、心配です)。

いずれにしても、次の「メリーウィドウ」は日本公演になります。今回、改めて見てみると、舞台装置は、サイズ的にも、そのまま日本に持ってきて使えそうな感じがします。半年近くあるので、舞台装置が船でのんびりとやってくるかもしれませんね。


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