グラーツ シュロスベルクのリフト
一つ目はシュロスベルク広場から階段を徒歩で登る(数えたわけではありませんが、260段あるそうです)、二つ目は旧市街の裏側の道路(自動車も通行できます)を使う、三つ目はシュロスベルク広場の月上がりにあるリフト(エレベーター)を使う、四つ目はカイザー・ヨーゼフ・カイからSchlossbergbahn(ケーブルカー)で登る方法です。
このSchlossbergbahnですが、最急勾配610%で、117年前から運転されている歴的な鉄道としても有名です(もっとも2004年にリニューアルされて、新しい車両が使われています)。
この中で、一番新しい設備が2000年にシュロスベルクの中をくり抜いて作ったリフト(エレベーター)でしょう。ガラス張りのリフトが二基装備されており、短時間で、時計塔の脇まで登ることができます。
以前は無料だったらしいのですが、現在では90セントの料金が必要です。シュロスベルク広場の洞の窟奥にある乗り場には、係員が待機している料金所や自動券売機が設置されています。
昨年の12月、グラーツを訪れた際、天気が良かったのでシュロスベルクまで登ってみることにしました。根性がないFeriは、徒歩ルートは却下。リフトかケーブルカーか迷ったのですが、リフトの方が時計塔に近いので、こちらを利用することにしました。
洞窟の中に入り、係員のおじさんからチケットを買おうとしたところ、なぜか“今日は、タダだから、そのまま乗って良いよ”とのこと。理由はよくわかりませんでしたが、お言葉に甘えて無料でリフトに乗りました。ちなみにリフトの入り口には路面電車などでおなじみの刻印機が設置されています。
お客さまの中には、料金表示を見てリフトの利用をあきらめてしまう人もいるようです(まぁ、徒歩で登る分には無料ですからね)。
総ガラス張りのリフトというと、ウィーン中央駅建設現場を一望できるSüdtirolerPlatzにある展望タワーBahnoramaのものを思い浮かべます。ただ、あちらはタワーにへばりついていましたが、こちらは洞窟の中を垂直に上って行きます。そのため、こちらの方が早そうに感じますね。ちなみに定員は15名です。
ところで、山頂はどうなっているかというと写真のように、表にガラス張りの乗り場が設置されています。そのため、リフトの直上に巻き上げ機が設置されているタイプではなさそうです。
ところが、こちらには係員のいる料金所や券売機はありません。どうも下りたときに下で払うようですね。
ところで、シュロスベルクの中は第二次世界大戦中、防空壕として使用された洞窟(4万人収容可能だったとか‥)が残っていて、いまではイベントなどに使われているそうです。
そうそう、夏にはGRAZER SCHLOSSBERG-GROTTENBAHNという子供さん向けのおとぎ列車も走っているようです。
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