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January 01, 2012

出発進行 Westbahn

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2011年は「激動の年」でしたが、皆さまは、どのような2012年をお迎えになりましたか。

ところで、今年のウィーン・フィルのニューイヤーコンサートですが、なかなかプログラムが発表されず、ちょっと心配になってしまいました。指揮のMariss Jansonsさんが体調不良なのでは‥という心配も頭をよぎりました。

最終的には年末になって、公式発表されましたが、なぜ、発表が遅れたのでしょうね。ところで、某レコード会社では、公式発表前にプログラムが出ていたという話を聞きました。それは、それで問題ですが‥

さて、2012年、最初のエントリーは、ÖBBの路線上を走る「私鉄」Westbahnの話題です。

この鉄道(というか運行会社)ですが、このブログでもお伝えしたようにÖBBの線路を借りて、列車を運行するため、色々と制約があるようです。

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まず、ウィーンの始発駅である西駅には案内所やキップ売り場はありません。これは、駅施設を借りるとレンタル料金が高いためと思われます。一応、駅にある発着案内表示にはWestbahnの列車も表示されていますが、ÖBBの係員に聞いても、冷たい対応(当たり前でしょうが)で、詳しく教えてくれません。

西駅の場合、列車の出発に合わせて係員がWestbahnの案内リーフレットを配布していました。また、街中には、トップ写真のようなPR看板が多数掲げられています。

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さて、Feriが西駅に行った時、2番線にザルブルク行きの列車は止まっていました(専用ホームではありません)。赤系統に統一されているÖBBの車両に比べ、白をベースにしたブルーとライトグリーンのカラーは、目立ちます。

入り口付近には、客室乗務員が待機しており、乗客の案内に当たっていました。ちなみに、この客室乗務員が乗車券の販売も行うため、ハンディーターミナルを持っています。

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気になる車両ですが、完全二階建ての6両編成で、こちらでは珍しい電車仕様でした(機関車が客車を牽引する方式ではありません)。

号車番号はWagen100~600となっており、Wagen100~300までがSektorB、400~600までがSektorAと名付けられています。車内設備ですが、中間車(200~500)には全車にカフェが設けられています(場所は車端部分)。

Wagen400には喫煙コーナー(車端部分が喫煙客室になっています)、車いす対応設備などがあります。当たり前ですが、完全空調方式となっており、エアコンは車端部分の屋上に設置されています。

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このほか、電気を取り入れるパンタグラフは先頭車の連結面よりに取り付けられていましたが、電機部品がいったいどこに付いているのか、よくわかりませんでした。先頭車両の連結面寄りは機械室になっているようでしたので、ここに一部の機器が搭載されているのはわかるのですが、このスペースだけで機器をすべて収納するのは困難なような気もします。何となくJR東日本の二階建て新幹線電車E1を思わせる仕様ですね。

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車体に表示されている番号や記号をチェックすると、CHの文字が‥車籍はスイスにあるようです。もしかしたら、車両そのものはリースかもしれません。鉄道ファンが気になる車両の形式は4010型で、4010-100と600が先頭車、中間車は200~500と、車両番号と同一でした。

表記によると最高速度は200km/hとなっています。完全、二階建てで200km/hというのは、こちらではなかなかの性能です。

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客室ですが、写真のように大型テーブルを挟んだ四人がけが基本になっています。日本では、最近、団体専用列車以外では、この手の四人席は相席になる確立が高いため、敬遠される傾向があります。このあたり、考え方の違いが出ているような気がします。

現在、サービスを始めたばかりなので、車内でのチケット販売に手間取るなど、こなれていない部分もあるようですが、これはやむを得ないでしょう。

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なお、開業記念で格安運賃も提供されているようですが、今後、コストを削減してサービスレベルを上げるために、恐らくチケットはインターネット販売を基本にしていくものと思われます。

ところで、2013年にはウィーン中央駅が開業する予定ですが、開業後、ÖBBはザルツブルク方面の列車も、現在の西駅から中央駅へシフトするものと思われます。

逆にWestbahnが西駅に残ることになると、意外と利用者が増える可能性があります。このあたりも見込んで、運行を始めた可能性もあります。今後の動向に注目しましょう。

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鉄道のお話 |

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Comments

あけましておめでとうございます。
ニューイヤーコンサートを見ると
いつも優雅な気分になります♪
新国立劇場の「こうもり」、去年の12月も行けず
次回やる時には必ず行きたいです。
その前にフォルクスオーパも行きたいのですが
なかなか子育て中だと難しい…。

ウィーンは駅の開業で色々変化している時期なのですね。
こういった詳しい状況を知れるのは嬉しいです。
今年も色々な記事楽しみにしています。

Posted by: ゆーか | January 01, 2012 at 11:22 PM

ゆーかさま

新年早々、コメント、ありがとうございます。

私もテレビでニューイヤーコンサートを観ていましたが、珍しい曲目が多くて、なかなか面白かったですね。

また色々な話題をご提供したいと思います。お楽しみに。

Posted by: Feri | January 01, 2012 at 11:28 PM

初めまして、新潟在住の「おざきとしふみ」と申します。
今回の「Westbahn」ですが、ユーレイルパスやユーレイルセレクトパスと言った、通常の鉄道パスは使用不可な列車ですので困った話ですが、インターシティーやレイルジェットと言った通常のOBBの列車があるので、パス所有者はそちらを使うのが良さそうですね。特にレイルジェットはかなり速いですし。
今回、初めて私鉄が登場したとなると、これからサービスやスピードでOBBと張り合う事になります。双方、激しいバトルになるか、それとも上手く棲み分けされるのか、気になる所です。

Posted by: おざきとしふみ | January 24, 2012 at 11:43 AM

おざきとしふみ様

ユーレールパスは私も昔はお世話になりました。何しろ、気が向いたときに下車できるというのが最大のメリット。友人と旅行中、途中で「ここで下りない?」とか言って、バタバタ下車した記憶が沢山あります。

オーストリアの鉄道網は、2013年にウィーン中央駅が開業すると大きく変わると思います。恐らくÖBBはザルツブルク方面も中央駅発着になると思うので、その後をWestbahnが狙っている気もします。

まぁ、お互いが良い意味で競争すると、面白くなりますね。

Posted by: Feri | January 25, 2012 at 08:24 AM

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