« 85歳を迎えたPeter Minichさん | Main | フォルクスオーパーの「カルミナ・ブラーナ」旋風 »

March 27, 2012

開業50周年を迎えたウィーンのSバーン

Img_100_03_0901_001

今日は「鉄道の話題」をお届けしましょう。

ウィーン市内の鉄道というと路面電車や地下鉄を一番先に思い出しますよね。ただ、もう一つÖBBが運行しているSバーン(Schnellbahn)も市内交通の一翼を担っています。このSバーンですが、2012年に50周年を迎えました。

Feriは、てっきり第二次世界大戦前からあったのかと思っていましたが、Sバーンとしての運行が始まったのは、戦後(1962年)なのですね。戦前はStadtbahnが幅をきかせていたことも関係があるのでしょうかね。

Img_100_03_1115_001


路面電車や地下鉄と異なり、ウィーンのSバーンは、主にウィーン中心部と郊外を結ぶ、日本で言うところの「近郊型」の鉄道です。

現在、北へ向かうS1・S2・S3・S5・S7、南へ向かうS6・S7・S9・S15をはじめ、S40、S45、S50、S60、S80などの路線からなっています。

運行はÖBBが行っていますが、Sバーンの駅には、ÖBBのロゴではなく写真のような「S」のロゴが使用されています。

Img_100_03_1152_001

車両は主に4020型電車が使用されていましたが、最近では流線型車体の新型4024型電車が順次投入されるようになりました(左の写真が4024型電車です)。

さて、50周年を迎えて2月から6月にかけて、Sバーンの主要駅で記念行事が行われています。鉄道にご興味のある方は、お立ち寄りになったらいかがでしょうか。

ところで、ウィーンのSバーンは、一般の旅行者には余りご縁がない乗り物かもしれません。というのは地下鉄と異なり、系統番号は付いているものの、路線ごとに色分けされていないので、路線がわかりにくいのです。

Img_100_03_0902_001

ドイツの主要都市にあるSバーンは、路線が色分けされている上に、地下で都心部を縦貫しているケースも多く、重要な市内交通と位置づけられているのとは対照的です。このあたりはSバーンの位置づけがドイツとウィーンでは異なるのでしょうね。

Sbahnnetz_2011

ところで、シュヴェヒャート空港にもSバーン(S7)が乗り入れており、運賃も安いので、地元の人は例のCAT(City Airport Train)よりもSバーンを使う人が多いようです。

このほか、ウィーン市内でも郊外から都心に出る場合、路面電車で行くよりも、途中までSバーンを使った方が早いケースも多いようです。そういう意味では、もう少しわかりやすくしてくれると、旅行者の利用も増えそうな気がするのですがね。


※「人気ブログランキング」に登録しています。この記事がお気に召しましたら、下記のバナーをクリックしていただくとFeriの励みになります

Br_decobanner_201105_b_3

鉄道のお話 |

« 85歳を迎えたPeter Minichさん | Main | フォルクスオーパーの「カルミナ・ブラーナ」旋風 »

Comments

確かに、同じSバーンでも特にフランクフルト、ベルリン、ハンブルク、ミュンヘンの様な大都市で走っているタイプやフランス・パリのRERという高速地下鉄網、イタリア・ミラノのパッサンテ鉄道の様に、中心部は地下鉄の様に地下を走行し、郊外は地上を走るタイプは地元民ばかりではなく、観光客にも分かりやすく、利用価値は高いです。それに比べると、ウィーンの方はあくまでも都心と郊外を結ぶのに徹していて、中心部は地下鉄と路面電車の役目と、ある意味役割が決まっている感が強い気がします。仮にウィーン中心部に東西と南北のSバーンを接続する地下線でも建設すれば、また利用価値が上がると思うのですが・・・

Posted by: おざきとしふみ | March 27, 2012 23:29

う〜ん、地下という表現がどれ位の深さを言うか分からないのですが、ウィーンのSバーンも中心部は地下を走行し、ウィーン郊外から郊外へ抜ける形で運行されていますよ。ただ、中心部というのがリンク内ではなく、現在はWien Mitteになっているから、中心部という捉え方がしにくいのでしょうか?
例えば、Feriさんの言われている空港路線もWien Mitte発着ではなくFloridsdorf発で国境近くのWolfsthalまで運行されています。私がよく利用する南行きも大体、Floridsdorfあるいはもっと北からWien Mitteを通り、Wiener Neustadtまで運行されていますよ。
思うに、知られていないというより、郊外に観光に行く人がいないのかもしれませんね。

Posted by: Kino_San | March 28, 2012 08:57

ざきとしふみ様

コメント、ありがとうございます。

ウィーンの場合、都市の規模が比較的小さいので、市内に関しては地下鉄と路面電車、バスで間に合ってしまうところがあるような気もします。

あとウィーンでもVOR(Verkehrsverbund Ost-Region)という組織がありますが、市内に関してはWiener Linienがイニシアティブをとっているような気がします。

Posted by: Feri | March 28, 2012 09:18

Kino_San様

コメント、ありがとうございます。言葉足らずで失礼しました。おっしゃるとおり南駅あたりは地下区間になっていますよね。

まぁ、比較の問題なのですが、ドイツなどだと地下鉄と同じく路線図にラインカラーで表示されているのに対し、ウィーンの場合、VORが発行している路線図でもSバーンはすべて同じ色(ブルー)でちょっとわかりにくいな(というか初めての人には敷居が高いな)という感じがしているものですから。

観光客の皆さんがSバーンをご利用になるとしたら、バーデンかクロイスターノイブルク方面でしょうかね。

Posted by: Feri | March 28, 2012 09:32

Wien Hauptbahnhofが開業したら、もう少し解りやすくなるかもしれませんね。(路線図の色はとにかく)

バーデンは路面電車、クロースターノイブルグはバスの方が本数も多くて便利ですから、あまりSバーンは利用しないかもしれませんね。通勤や通学には便利なのですが、観光的に乗る必用がないのかもしれませんね。

Posted by: Kino_San | March 28, 2012 09:50

Kino_San様

確かに中央駅ができると色々な意味で変わると思います。

ウィーンのSバーンも慣れると使いやすいので、案内次第のような気もしています。

Posted by: feri | March 29, 2012 12:53

Kiro_san様、管理人のFeri様、情報ありがとうございます。私自身、路線図を良く見ていなかった事もあったのですが、言いたかったのは「リンク内を地下で貫通する路線があれば良いのに」という事です。フランツヨーゼフと西駅から中央駅方面に地下で真っ直ぐ結ぶ路線でもあればまた違うと思うのですが、都市の規模や既存の地下鉄や路面電車との競合や歴史ある街並みを考慮してかなり地下深くトンネルを掘る事を考えると、やはり難しい様です。

Posted by: おざきとしふみ | March 30, 2012 00:08

おざきとしふみ様、管理人様、お二人を責めるつもりはありません。不愉快にさせたようで、大変申し訳なく思っています。

ウィーン市内のSバーンというかOEBBの乗り継ぎに関しては、Wien Hauptbahnhofが開業(2014年予定)すれば大幅に改善されると思います。むしろ今は改善の途中と考えた方がいいのではないでしょうか?

また、ウィーンは首都とはいえかなり小規模な都市です。大規模なパリやミュンヘン等と同レベルで議論するのも。。。ちょっと違うような気がします。
私がウィーンに住んでいた頃は地下鉄も3路線しかなく、西駅も路面電車でしか行く事ができませんでした。その頃から思うと、現在でも随分ウィーンの交通は便利になったと思います。また、その頃でもSバーンは市内の一部を地下で貫通していました。
また、今住んでいる京都があの頃から地下鉄1路線しか開通できていないのにくらべて、ウィーンはかなりのスピードで交通網の改善をしていると思います。
オーストリア人もそれなりにというか、かなり頑張って交通網を整備していると思います。

どうか、Wien Hauptbahnhofの開業を温かい目で待ってあげてください。

Posted by: kino_San | March 30, 2012 13:15

kino_San様

色々なご意見や情報はありがたいものです。これに懲りずに、ぜひ、コメントを色々とお寄せくださいね。

Posted by: Feri | April 02, 2012 11:29

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 85歳を迎えたPeter Minichさん | Main | フォルクスオーパーの「カルミナ・ブラーナ」旋風 »