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March 28, 2012

フォルクスオーパーの「カルミナ・ブラーナ」旋風

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今日はフォルクスオーパーで上演されている「モダンバレエのお話」です。

2012年3月2日にプルミエを迎えたウィーン・シュタットバレエ(ウィーン国立バレエ団)の「カルミナ・ブラーナ」ですが、こちらでは大変注目を集めています。実際、フォルクスオーパーでは珍しい満席が続いているのですよ(当日売り、ゼロ)。

実は、feriは4月に観る予定にしていたのですが、何と楽しみにしていた「微笑みの国」が「カルミナ・ブラーナ」に演目変更となり、半ば強制的に観る羽目になりました

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牧神の午後への前奏曲」は男女のダンサーによるバレエなのですが、幕が開くと、男性ダンサーが足を天井に向けてポーズをとっており、ここから踊りが始まります。事実上、衣装を着けていないので、体の線が勝負。途中から女性ダンサーも加わります。

バレエ通のはっぱさんによると、最初は演奏がこなれていなかったようですが、feriが観たときは見事に決まっていました。やるねぇ、フォルクスオーパー。feriが観たのはセカンドクルーだったようですが、比べようがないのでまずは合格点。ちなみに二枚目の写真は「牧神のごとへの前奏曲」のカーテンコール。

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続いて「ボレロ」は男女のダンサーによる群舞です。「ボレロ」ってなぜか日本人が好きですよね。

最初から最後まで、群舞なのですが、振付が独特。一度観たら忘れられない感じです(イメージが崩れるといけないのですが、相撲の四股を連想させるスタイルです‥)。文章では表せないので、ぜひ観てください。

しかし、フォルクスオーパーで「ボレロ」を聴くとは思いませんでした。「ボレロ」は、はじめにソロの演奏があるので、ソロ担当の人は結構、プレッシャーがかかると思います。おなじみの奏者が多いのですが、さすがに「ボレロ」の時には良い意味で緊張していたようです(ただ、ご本人はリラックスしていたかもしれませんが‥)。

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「ボレロ」が終わったところで、休憩。普通、幕間のカーテンコールでは指揮者は出ないのですが、なぜか、今回は指揮者のGuido Mancusiさんも登場(もちろん、後半も同じ指揮者です。3枚目の写真が「ボレロ」のカーテンコール)。

第二部がカール・オルフ作曲の「カルミナ・ブラーナ」。事前にはっぱさんのブログで情報収集をしていたので、驚きませんでしたが、フォルクスオーパーのオーケストラが爆発していました。

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酒や男女の睦み合いなどを歌った詞に、強烈なリズムが印象的な曲です。特にコーラスが良い味を出していましたね。通常、バレエでは歌手による歌はありませんが、この演目はソプラノ、テノール、バリトンの三人、更に少年少女合唱団が参加するというゴージャスな展開。

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そのため、舞台がかなり変化に富んでいました。正直、余り品の良い演出ではないところ(教会から文句がきそうな感じ)もあるのですが、元々が「世俗的歌集」だから、これで良いのかもしれません。ちなみに4枚目の写真が、話題の「修道僧のお食事」場面。中央にバリトン歌手が扮する「鳥」がいます‥

この「鳥」ですが、食事の途中で逃げ出して、黒鳥(男性のダンサー)とばったり。同じ境遇であることに意気投合。一緒に逃げ出すという展開です。黒鳥の登場シーンは少ないのですが、結構、人気を集めていました。

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ところで、比較的最初のシーンに年老いた男女のカップルが出てきますが、最後の最後でフォルトゥーナによる別れが待っているのです。二人で手を取り合って進むと、途中で分断。女性は一挙に未亡人に‥お歳を召した方には何となく人生の無常を感じさせる場面です。

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「カルミナ・ブラーナ」ですが、お客さまの人気は高く、最後のカーテンコールでは、フォルクスオーパーでは珍しい「床鳴らし」(素晴らしい公演の時には、拍手に加えて床をドンドンと踏み鳴らすことをferiは「床鳴らし」と言っています)を体験しました(ちなみに「床鳴らし」はグルベローヴァさんの時くらいしか経験がありません)。

確かにダンサーをはじめ合唱も含めると人数が多いので、今までに見たバレエとは趣が違う迫力がありますね。かなり大胆な演出、振付もありますが、注目に値する仕上がりになっているのは事実です。

ただ、feriが唯一不満なのは、演出や振付ではなく、発売開始後の演目変更です。4月も「チャールダーシュの女王」が突然、「カルミナ・ブラーナ」にチェンジ。6月も「微笑みの国」が再びチェンジ。さらに6月はバレエ同士とは言え、演目変更がありました(ちなみに「カルミナ・ブラーナ」の追加公演分は、すでにチケット発売開始)。

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歌舞伎のつもりで劇場に行ったら、モダンバレエだった」という感じです。せめて、1ヶ月前の一斉発売までに演目変更は決めて欲しいですね。feriはフォルクスオーパーのファンですが、発売後の演目変更は正直「詐欺まがい商法」だと思います(言いすぎかな?)。

実際、当日も「微笑みの国」のチケットをもって来場しているお客さまも多数いらっしゃいました。また、ロビーでは開演前に、「微笑みの国」のチケットを転売しているご年配のファンも見かけましたね。こんなことをやっていると、前からチケットを購入している熱心なファンが離れてしまいますよ、Robert Meyerさん。

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しかし、そんなに人気があるのだったら、5月のフォルクスオーパーの日本公演の間、ミュージカルの「サウンド・オブ・ミュージック」ではなく、「カルミナ・ブラーナ」を上演していれば良いのにねぇ。誰も文句を言いませんよ(恐らく‥)。が、それができないのはオーケストラとコーラスの大半が来日してしまうからでしょうね。

ところで、フォルクスオーパーでは、最近、演目ごとにスポンサーが付くことがあります。「カルミナ・ブラーナ」にはVerbundという新しい電力供給会社(100%水力発電から電気を供給しているのが売り)がスポンサーになっています。この会社ですが、電力関係の多角的な事業を展開しているようで、ウィーンの中心部に本社とショップがあります。


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