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March 18, 2012

フォルクスオーパー「外套/ジャンニ・スキッキ」

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しばらくぶりに「音楽の話題」をお届けしましょう。

なかなかタイミングが合わずに観ることができなかったフォルクスオーパーのオペラに「外套/ジャンニ・スキッキ」がありました。

今回、やっと観ることができたのでご紹介しましょう。ご存じのように、この作品はプッチーニのオペラですが、1幕もので短いため、通常、「二本立て」で上演されるのが一般的ですよね。以前、国立歌劇場で観たときは「道化師」と「ジャンニ・スキッキ」という組み合わせでした。

で、なぜ観たかったかというと、両演目ともRobert Meyerさんが演出をしているからです。それにしても多彩な方ですねぇ。

さて、feriが観た日の指揮はAlfred Eschwéさんでしたので、演奏は安心。キャストですが「外套」は、キャストは船長ミケーレがSebastian Holecekさん、ジョルジェッタがMaida Hundelingさん、ルイージがMehrzad Montazeriさんという面々でした。

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一方、「ジャンニ・スキッキ」のキャストはジャンニ・スキッキがMartin Winklerさん、ラウレッタがAndrea Bognerさん、リヌッチョがZitaJörg Schneiderさんでした。

「外套」「ジャンニ・スキッキ」とも舞台装置は、以外と写実的でまともでした。以前、国立歌劇場で観た「ジャンニ・スキッキ」は「抽象的な舞台の代表」みたいなもだったので、正直、意外な感じががしました。

外套」はセーヌ川に浮かぶ艀と桟橋が舞台ですが、それなりの雰囲気が出ていました。お話も暗いですが、それを体現するように舞台も暗め。ただ、演出も比較的オーソドックスで、安心して観ていられる舞台でした。

お話の筋もオリジナルどおりのようです。さて、今回、オペレッタでもご活躍のSebastian HolecekさんとMehrzad Montazeriさんが出演されましたが、お二人とも見事なお芝居と歌いぶり。船長ミケーレのSebastian Holecekさん、良かったですねぇ。

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また、ジョルジェッタのMaida Hundelingさんも見事な歌いぶりだったと思います。なお、日によってはMelba Ramosさんがジョルジェッタを務めることがあるようです。この演出だとMelba Ramosさんはピッタリな感じがします。

休憩を挟んで、後半は「外套」とは打って変わってコミカルな「ジャンニ・スキッキ」。舞台は死に瀕している富豪ヴォーソの部屋です。面白いのは写真のように大きな枠が取り付けられており、その中に舞台装置が組み込まれています。いかにも「戯曲」という雰囲気が出ていますね。

ところで題材はダンテの有名な「神曲・地獄篇第30歌」から採られているため、舞台装置の上部には「地獄」と最初は表示されています。が、お開きになる直前には、その表示が「天国」に切り替わっていました。どのタイミングで切り替わったのかは、見逃してしまったので、残念。演出も極端に奇をてらっておらず、オリジナルに忠実な感じがしました。

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シリアスな「外套」と異なり、「ジャンニ・スキッキ」はコミカルなオペラなので、正にフォルクスオーパー向きです。これ、日本で上演したら受けそうな気がしたのですがねぇ。ところで、「ジャンニ・スキッキ」と言えば、ラウレッタが歌うアリア「私のお父さん」が有名ですね。オペラはご存じない方も、この歌だけは知っているという人が多いと思います。今日はferiのお気に入り、Andrea Bognerさんだったのですが、歌は今ひとつだった感じがしました。お芝居は良かったのですがねぇ。残念。

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逆にジャンニ・スキッキのMartin Winklerさんは、お芝居も上手で、なかなか魅せるものがありました。また、リヌッチョは体格がよろしいテノールのJörg Schneiderさんだったので、存在感は抜群。「愉快なニーベルンゲン」「こうもり」などオペレッタにも多数出演しているだけに笑いの勘所は良くつかんでいる感じがしましたね。また、Andrea Bognerさんとの呼吸もピッタリでした。

ところで、最初からベッドで横たわっていて、途中、遺書を偽造するためジャンニ・スキッキと入れ替わり、納戸に押し込められるヴォーソはてっきりダミー(人形)かと思っていたのですが、何とカーテンコールでGherardinoのMax Schachermayer(子役)が、納戸を開けると歩いて登場。後でプログラムを再確認したらHermann Lehrさんという方でした。しかし、死人の役は大変ですよね。動けないから‥ 

どちらの作品もコンパクトにまとまったオペラで、フォルクスオーパーの特長を押さえた演出だと思います。「外套」が黒い世界、「ジャンニ・スキッキ」が白い世界で、この対比も面白いですね。機会があったら、ぜひご覧ください。

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