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March 24, 2012

フォルクスオーパーの「ルサルカ」

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今日もフォルクスオーパーの話題ですが、実は、3月はオペレッタの上演が少なく、feriとしては不満です。しかも、演目差し替えがあり、ただでさえ少ないオペレッタが減ってしまいました‥トホホ。

という訳で、今日は「外套/ジャンニ・スキッキ」に続いて、ドヴォルザーク作曲のオペラ「ルサルカ」です。

feriが観た日は、なぜかはっぱさんと一緒だったようです(公演後に判明)。指揮は、このところ常連のAlfred Eschwéさんだったので、演奏は安心。事実、ポイントを押さえた見事な演奏でした。

主なキャストは王子がCraig Berminghamさん(セータを着ている男性)、外国の公女がAdrineh Simonianさん(人間の顔の入ったドレスをお召しになっている人)、ルサルカがKristiane Kaiserさん、水の精のおじいさんがDimitry Ivashchenkoさん(一番右側の男性)、魔法使いイェジババがDubravka Musovicさん(右から2番目の人)、森番がSokolin Asllaniさん、料理人の少年がMara Mastalirさん、狩人がThomas Zistererさん、木の精がHeidi Wolfさん、Elvira Soukopさん、ElfeMartina Mikelicさんでした。

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音楽的な評価や突っ込みは「はっぱさん」のブログに詳しいので、私は別の角度から‥もともと「荒唐無稽なお話」(ファンタジーの世界)なので、演出が妥当なのかどうか、難しいのですが、森の中にゴミが落ちていたり、結構示唆に富んだ展開です。

1幕で面白いのは、ルサルカが住む「湖底の家」が最初に登場します。この「湖底の家」は結構、凝った作りをしているのですが、スクリーン越しに見えるようになっているため、雰囲気が出ています。で、この家が奈落の底へ沈んで、ここからルサルカが湖上へ顔を出す‥という展開。そうそう、手間のスクリーンは写真のように、これまたオペラの内容を示唆したもの。

「森の精」のコスチュームも、これまた凄い。いかにも「はい、森の精でございます」といった感じです。最近、この手の特殊メイクが流行のようです。

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2幕の「王子の城(庭)」、結婚式の場面に出てくるダンサーは特殊メイクをしており、かなりインパクトがあります。まるで映画「バットマン」に出てくる悪役ジョーカーを思わせる姿(こちらは女性ですが)。どうも人間の世界は、こういったどろどろした欲望に満ちているということを表現したかったようです。

実際、整形するために巨大な注射を打ち合う場面があり、ダンサーがルカルサに“あんたも1本どう”みたいに働きかけるのですが、ルカルサが逃げ回るという場面があります。実際、それを見て、ルカルサが人間界にショックを受ける展開になっていましたね。

なお、結婚式の場面では、背景に花火の映像が流れるのですが(ここはメルビッシュか)、はっぱさんの話によると、湖面に花火が映り込むようになっているとか‥(feriは「かぶりつき」だったのでわかりませんでした。はっぱさん、感謝)。

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結局、王子に裏切られ、人間界にも失望し、「水の精」にもどりたくなったルサルカ(安易な判断は破局を招くというケースですねぇ)なのですが、3幕で王子を殺さないともどれないと魔法使いに言われ、ゴミから拾った瓶の破片を手渡されるのですが、愛する王子を殺すことができません。が、接吻をするとなぜか、王子が死んでしまいます。そして、鬼火となって湖へと着て行きます(鬼火は電飾です)。

お話の内容がファンタジーですから、舞台装置は抽象的なもので、1幕から3幕まで基本は同じです。ただ、スケートボードのコースのように左右が大きく弯曲しており、実際にダンサーが、このカーブを使って踊る場面もあります。その他は、上に載せるものと背景を入れ替えることで対応していました。

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2シーズン目なので、キャストはかなり変わっているようですが、ルカルサのKristiane Kaiserさんはしっかりと声が出ていた上に、安定感もありました。その他のキャストもレベルが揃っていて、まず水準に達していたと思います。また、王子のCraig Berminghamさんは、今日がフォルクスオーパー初登場でしたが、ちょっと間張りすぎかな‥ 

水の精のおじいさんDimitry Ivashchenkoさんですが、ルカルサのお父さん役(後見人といった感じかな)といった役柄なのですが、良い味を出していましたね。

なお、フォルクスオーパーのオペラでは珍しく1幕後、2幕後にそれぞれ休憩が入りました。少数の歌手が歌う場面が多いので、歌手への負担軽減かもしれません。

なかなか楽しめるオペラなので、機会があったら、皆様もぜひどうぞ。


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