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March 20, 2012

演劇博物館で開催中「WELT DER OPERETTE」

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今日は「オペレッタファン注目の展覧会の話題」です。

現在、ウィーンにある演劇博物館で「WELT DER OPERETTE」(オペレッタの世界)という企画展が開催されています(会期は9月24日まで)。ぜひ、観たいと思っていたのですが、やっと先日、訪問することができました。

実は、当日、たまたま近くで、このブログにオペレッタに関するコメントをお寄せいただくSさんとバッタリ。Sさんは、別の日に見学する予定だったらしいのですが、feriが頼み込んでご一緒に「WELT DER OPERETTE」を観ることになりました。

会場は演劇博物館の二階フロアを全て使って行っています。当初、オペレッタの作品解説的な企画展かと思っていたのですが、実は、feriのイメージとはかなり趣が異なっていました。

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まず、オペレッタ発祥の地、パリから始まり、ウィーン、そしてベルリン、海を渡ってアメリカ、さらにフィルムの世界まで、オペレッタの歴史的変遷を、作曲家のエピソードを交えて紹介するという「かなりディープな内容」です。

会場入り口のボードにには「そもそもオペレッタとは」と言った解説が描かれているのですが、パリで生まれた頃は、オペラが「社交の場」(お見合いの場としても使用されたとか‥)であったのに対し、オペレッタは「基本的に男性しか来ない出し物だった」とか。

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なぜかと言えば、男性の興味をそそる「かなりきわどい内容」だったそうです。言葉は悪いですが、ス○リ○プ小屋みたいな内容だったとか‥じゃあferiは、スケベ親爺ということになってしまいますねぇ。

それが、ウィーンへ来てから、スッペやシュトラウスの尽力で、徐々に舞台芸術に生まれ変わったようです。当時、ウィーンにはヨハンシュトラウス劇場、フォルクスオーパー、アン・ディア・ウィーン劇場をはじめ、オペレッタを頻繁に上演する劇場が沢山あったようで、以下に庶民の人気が高かったかをうかがい知ることができます。

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ところで、面白いエピソードが紹介されていました。スッペの遺品から「ガイコツのネクタイピンと棺桶型のたばこ入れ」が展示されていました。かなり悪趣味だと思ったのですが、何とビックリ。当時、アン・ディア・ウィーン劇場の地下に棺桶型のベッドをしつらえて、スッペはそこで休んでいたとか。かなりの奇人ですねぇ。

また、ベルリンオペレッタについては、ウィーンなので抑え気味の紹介でしたが、ドイツ人が好きなレビューに発展していった過程などが紹介されていました。当時のポスターやブロマイド写真なども展示されており、知っている人が観ると、興味深い内容です。

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ただ、レハールの遺品については、レハールビラから借りることができなかったのか、展示されていませんでしたね。

ご存じのようにオペレッタはアメリカに渡って、最終的にはミュージカルに昇華するのですが、アメリカ時代のオペレッタに関する展示も興味深いものがあります。

日本では「陽気な未亡人」という原題よりも「アメリカの題名」の方が有名になってしまった「メリーウィドウ」。当時、アメリカで以下に人気を集めたのかをうかがい知れるエピソードが展示されていました。

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それは、大ヒットしたオペレッタにあやかった「メリーウィドウ○○」とあらゆる商品にメリーウィドウの名前が付いているという風刺画です。ヒットに便乗するのは、いつの世も同じなのですね。アメリカで上演されたプログラムのレプリカなども展示されていました。当然、feriも初めて観るものばかり。

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そして、ウィンナオペレッタ黄金時代のスターを紹介するコーナーもあります。残念ながらferiが知っている方は、紹介されている歌役者さんの1/3にも満たないのですが、いかにもオペレッタに出てきそうな粋な感じの男女が出演していたことがよくわかりますね。

最後の映画から現代に至コーナーでは、なぜかセラフィンさんの巨大な写真が‥しかも足元にはユーロが山盛りになっています。メルビッシュで沢山、儲けたでしょ‥とでも言いたいのでしょうかね。

会場内には、オペレッタの名曲が流れており、オペレッタファンのferiとしては、つい体が動き出してしまいました。パブリックのガイディングツアーやガイディングイヤホンの貸出なども行っているようです。

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なお、この企画展に合わせて、「OPERETTEN Café」なる催しも行われています。これは、オペレッタに関係する有名人をお招きして、カフェを飲みながらお話を伺う‥という大変魅力的なプログラムです。

フォルクスオーパーのダイレクター、ロベルト・マイヤーさんは3月8日に出演したようです。今後も9月まで毎月、ゲストを変えて実施する予定で、4月には、ハロルド・セラフィンさんが登場するようです。こちらの入場料は10ユーロ(お年寄りは8ユーロ)で、演劇博物館二階のホールで行われています。

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どなたにもお勧めできる展示会ではありませんが、オペレッタファンならば、一度は観ておいて損はない…そんなディープな世界です。また、ミュージアムショップでは「WELT DER OPERETTE」の内容をまとめた書籍も販売しています。ただ、ちょっと重いのでねぇ‥

ところで、Sさんとferiが訪問したのは、土曜日だったのですが、結構、お客さまが入っていらっしゃいました。いるんですねぇ。こちらにはオペレッタファンが‥

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今回は、「同好の士」のSさんとご一緒だったので、大変楽しい一時を過ごすことができました。まさか、ここでオフ会になるとは思ってもみませんでした。

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オペレッタ |

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Comments

Feri さん、こんばんは。
演劇博物館でご一緒したSです(笑)。

なかなか面白い展示でした。
一緒にあれこれ言いながら見たので、独りで行くより何倍も楽しめましたね。

ところで、ベルリンの処で発見して私が興奮していた写真は、「Ich bin die Marie von der Haller-Revue(私はハラー・レビューのマリー)」という曲を歌ったマリーのものです。
http://wn.com/Ich_bin_die_Marie_von_der_Haller-Revue__Lea_Seidl で聴くことができます。

Posted by: Steppke | March 26, 2012 at 10:15 PM

Steppke様

突然のおさそいにもかかわらず、同行を快諾いただき、感謝しております。

しかし、あの展示会を見て、オペレッタは奥が深い「舞台芸術」だと思いましたね。こういった歴史を知ると、また楽しめます。

Posted by: Feri | March 27, 2012 at 09:21 AM

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