« 特報Sándor Némethさん70歳お誕生日記念「チャールダーシュの女王」 | Main | フォルクスオーパーの「Wiener Musik und Melange」 »

April 23, 2012

ケーゼクライナー騒動、勃発 “我々はマスタードの最後の一滴まで戦う”

Kaesekrainer_001

今日は「ブルストにまつわるお話」です。

ウィーンっ子大好き、ポピュラーなブルストに「ケーゼクライナー」(Käesekrainer)があります。

ケーゼという名前が示すとおり、粗挽きの豚肉にサイコロ状のケーゼ(チーズ。エメンタールなど)を10~20%ほど加えて作るものです。

こちらのブルストスタンドではポピュラーなブルストで、油で焼くがグリルするのが一般的です(いわゆる焼きソーセージの一種です)。とくにホットドッグ(Käsekrainer Hot-Dog)にすると美味しいので、ブルストスタンドの定番メニューになっています。

Img_1847_001

ところで、ケーゼは良いとして、後ろのクライナーとは何でしょうか? 実はこれはオーストリアのお隣スロヴェニアの地名クライン(歴史的な地区)に由来しているのです。

ただし、このブルストを開発したのはオーストリアですが‥

ところが、先般、スロヴェニアがEUに「ケーゼクライナー」を商標登録したため、オーストリアではこの名称が使えなくなる可能性が出てきました。三枚目の写真はウィーンのBILLAで売られていたケーゼクライナーです。まだ、当然、オリジナルの名前で販売中。

Img_101_04_1612_001

当然、地元では、「天下の一大事!」と大騒ぎです。ただ、クラインは、その昔、ハプスブルク領だったため、話がややこしくなってしまいます。

また、スロヴェニアがEUに加盟した際、リピッツァ馬のデザインを入れたユーロ通貨を発行したのですが、これでもオーストリアと喧嘩。というのは、今はスロヴェニア領ですが、リピッツァも元を正せばハプスブルク領内。

Img_101_04_1608_001

ほんとに暇というか平和というか‥ ORFも新聞も、この話題沸騰です。ある新聞の見出しが「我々はマスタードの最後の一滴まで戦う」となっていたという「平和な国」のお話です。

で、この話ですが、どうもオーストリアの旗色が悪いようで、新聞では新名称も紹介されていました。新しい名称は「Käsegriller」だそうです。

Img_101_04_1609_001

一方、商標登録したスロヴェニアでは、さっそく自国製のケーゼクライナーの製造を始めたという記事も‥

しかし、新聞の一面を丸々つかって紹介しているので、本当に一大事‥という感覚が伝わってきますね。地名に由来した商品名は、今の時代、難しいようです。


※「人気ブログランキング」に登録しています。この記事がお気に召しましたら、下記のバナーをクリックしていただくとFeriの励みになります

Br_decobanner_201105_b_3

街角の話題 |

« 特報Sándor Némethさん70歳お誕生日記念「チャールダーシュの女王」 | Main | フォルクスオーパーの「Wiener Musik und Melange」 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 特報Sándor Némethさん70歳お誕生日記念「チャールダーシュの女王」 | Main | フォルクスオーパーの「Wiener Musik und Melange」 »