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April 24, 2012

フォルクスオーパーの「Wiener Musik und Melange」

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cafe 今日は4月22日にフォルクスオーパーで行われたちょっと変わったコンサートの話題をお届けしましょう。

4月22日、11時から12時30分まで、フォルクスオーパーで「Wiener Musik und Melange」というコンサートが行われました。このコンサートですが、「150 Jahre Julius Meinl Kaffee」という副題がついており、かの有名なJulius Meinlの創業150周年記念のコンサートです。

ウィーンのカフェ文化を支える企業とは言え、一企業の創業記念コンサートを有償で行うというのはたいしたものです。しかもお値段はカテゴリーA(一番良い席が80ユーロ)です。ところが、この価格設定には理由があり、フォルクスオーパーの近くにあるSt.ANNA子供病院への支援コンサートになっているのです。入場料の50%はSt.ANNA子供病院に寄付する旨が事前に公表されていました。

これならば、「一企業の150周年記念コンサートとは何事だ」という批判は出ないでしょうね。

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まず、10時30分過ぎに劇場へ行くと、劇場前でJulius Meinlの各種カフェとブロートが無料で振る舞われていました。さすが太っ腹。当然、Feriもいただきました。正にお祭りですね。実際、Julius Meinlが招待しているお客さま(お得意先かな?)も多いようでした。

当日の指揮は、Guido Mancusiさん、プレゼンターはおなじみのChristoph Wagner-Trenkwitzさん、ピアノ伴奏はBéla Fischerさんでした。

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当日出演した歌手の皆さんは以下の通りです。
Andrea Bognerさん
Cornelia Horakさん
Kristiane Kaiserさん
Renate Pitscheiderさん
Boris Ederさん
Axel Herrigさん
Sebastian Reinthallerさん
Vincent Schirrmacherさん

さて、通常、フォルクスオーパーで、この手のコンサートを行う場合、オーケストラピットをジャッキアップし、舞台と一体にして、舞台上にオーケストラを上げるのが一般的です。

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が、今回はオーケストラピットは通常通り残していました。これは、当日の晩、バレエ「カルミナ・ブラーナ」の上演があるため、舞台の改装を最小限で止めるためだと思われます。

気になる曲目ですが、フォルクスオーパーの強みを最大限発揮した興味深いプログラムになっていました。実は通常のコンサートと異なり、オペレッタやミュージカルの一場面を再現したパターンが多かったのですが、主にお芝居の中でカフェを飲む場面をセレクトしていました。また、カフェやお茶にまつわる曲も取り上げられました。オペレッタから、オペラ、ミュージカルまでこなせるフォルクスオーパーならではですね。

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最初の曲はオペレッタ「こうもり」序曲。が、緞帳が上がると、そこにはJulius Meinlが歴代使ってきたロゴマークが一覧で表示されています。これには客席からも笑いが‥

そして、ロゴマークが映っていた幕が上がると、そこには前日の21日に行われた「チャールダーシュの女王」の舞台装置が登場。1幕2場に出てくるオルフェウム劇場のロビーです。もちろん、シルヴァの看板もちゃんと掛かっていました。オルフェウム劇場のロビーで、色々な曲目が展開される訳ですから、二度とない体験ですね。

最初の曲は「こうもり」の1幕、アイゼンシュタイン(Sebastian Reinthallerさん)とロザリンデ(Kristiane Kaiserさん)が一時の別れを惜しむシーン。今回はスペシャル版なので、コーヒーを飲みながら別れを惜しむという演出に変更。当然、アデーレ(Andrea Bognerさん)も居ます。しかもコンサートなのに衣装付き。このあたり、凝っていますね。

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以下、当日、演奏された曲目ですが、

「The Sound of Music」から「und kein mensch kann es ändrn」
「Der Traummann」から「Milch und Kaffee」
「How to succeed in business without really trying」から「coffee break」
「Im Weißen Rössl」から「Ist einmal im Leben so」

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「Lieder」から「Meinl-Lien In einem kleinen Café in hernals」
「Tea for two」(オーケストラによる演奏)
「Das Land des Lächelns」から「Bei einem Tee à deux」(このときは中国茶。芸が細かい)。
「Dschainah,das Mädchen aus dem Tanzhaus」から「Ohne Liebe kann ein Herz nicht glücklich sein」

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でした。そして、最後は何とビックリ、「ばらの騎士」から「Ist ein Traum,kann nicht wirklich sein」が披露されました。

なぜ、「ばらの騎士」なのかは、ウィーン国立歌劇場バージョンをご覧の方ならピンとくることでしょう。そう、Julius Meinlのシンボルマークになっている「あの人」が登場するからです。実際、「ばらの騎士」だけはJulius Meinlがスポンサーになっていますよね。当然舞台にも登場。落としたハンカチを捜して、拾い上げてお開き‥という展開でした。

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また、途中、St.ANNA子供病院のドクターとスタッフが登場し、寄付を訴える場面もあり、その場でJulius Meinl側から寄付金の目録贈呈も行われました(金額は8524.50EUR)。

なかなか趣向を凝らしたコンサートだったのですが、終演後、ロビーにSt.ANNA子供病院への寄付ブースが特設されたのですが、皆さん、寄付のために行列をしていました。

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今回は20ユーロ寄付すると特製「ブタのぬいぐるみ」がもらえるという趣向もあったのですが、それにしても寄付をするのに行列ができるとは‥寄付が文化として根付いているオーストリアらしいところです。

昨年は「東日本大震災復興支援コンサート」を開いてくれたフォルクスオーパー。やはりチャリティーコンサートというのが、ある意味で定着しているようです。なお、当日はダイレクターのロベルト・マイヤーさんもロージェで鑑賞していました。

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Comments

Feri様

初めまして。私日本在住の、
TV東京系列「和風総本家」という番組担当の橋本と申します。

弊社の企画で 「世界で見つけたmade in japan」というテーマで、日本の職人さんが製造した物が、海外で販売・使用されているという事例を探しています。

そして今回第4弾で、「ウィーン」を取り上げようと決まり、ご連絡させて頂きました。

そこで、ウィーン在住のFeri様にお聞きしたいのですが、ウィーンにある意外なmade in japanをご存知ないでしょうか?

例えば、街中にあるお土産屋でお饅頭が売っているとか、些細なことでも大丈夫です。

あと、音楽が人々の生活の一部ということを表現したいので、例えばお知り合いのスペイン人のご家庭で、家族揃って楽器が演奏でき、家族だけでもプチ演奏会が開けるようなご家庭を探しています。
(知り合いを食事に呼んだ後の一幕みたいな・・)

変な質問でお手数をお掛けしてしまうかと思いますが、
ご検討の上、お返事を頂けたらと思っております。
何卒ご協力よろしくお願いいたします。

テレビ大阪 東京制作部 「和風総本家」
東京都中央区銀座3-10-7銀座東和ビル3階
080-4109-7842
橋本 昌典

Posted by: 橋本昌典 | April 24, 2012 at 09:13 PM

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