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May 13, 2012

2012フォルクスオーパー来日公演初日「こうもり」

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今日はフォルクスオーパー来日公演初日の模様をお伝えします。

今回は地方からのお客さまを考慮して、マチネ公演が中心となっています。実は、関係者の方から伺ったお話では、日本では、最近はご年配のお客さまも増えていることから、マチネ公演の方が入りが良いそうです。なるほどねぇ。

さて、5月12日の指揮はアルフレート・エシュヴェ(Alfred Eschwé)さん。主なキャストは以下の通りです。

アイゼンシュタイン:イェルク・シュナイダー(Jörg Schneider)さん
ロザリンデ:メルバ・ラモス(Melba Ramos)さん
アデーレ:エヴァ・リーバウ(Eva Liebau)さん
イーダ:マルティナ・ドラーク(Martina Dorak)さん
ファルケ博士:マティアス・ハウスマン(Mathias Hausmann)さん
オルロフスキー公爵:アンティゴネ・パポウルカス(Antigone Papoulkas)さん
アルフレート:メルツァード・モンタゼーリ(Mehrzad Montazeri)さん
イワン:マムカ・ニコライシヴィリ(Mamuka Nikolaishvili)さん
フランク:マルティン・ヴィンクラー(Martin Winkler)さん
フロッシュ:ロベルト・マイヤー(Robert Meyer)さん
ブリント博士:ジェフリー・トレガンツァ(Jeffrey Treganza)さん

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まず、舞台装置や衣装は現在、ウィーンで上演されているものと基本的に同じです。演出も基本的には同じなのですが、二幕が若干ひねってありました。というのは、今までフォルクスオーパーで上演されている「こうもり」二幕では、マスクを付けているのはアイゼンシュタインに面が割れているロザリンデだけでした。

ところが、今回は夜会の参列者の半数がマスクを付けていました(合唱団ですね)。また、アデーレも最初はマスクを付けて登場。ただし、アデーレは夜会の後半でマスクをハズしましたが‥

Feriが3月下旬に観た「こうもり」では、二幕でマスクを付けているのはロザリンデだけだったのですが、4月下旬に上演された「こうもり」では日本公演と同じようにマスクを付けていたそうです(Feriは見ていないので伝聞)。もしかしたら、日本スペシャルの予行演習だったのかもしれません。この演出がウィーンの来シーズンに反映されるかどうか、興味深いですね。

三幕については、演出は基本的に同じでしたが、フロッシュのカンテラを使ったお芝居などが省略されていたようです。これはロベルト・マイヤーさんがフロッシュを演じたため、お芝居の内容を若干いじった可能性がありまさんすね。このあたりはアドリブの世界ですから‥

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気になる舞台ですが、ゲネプロの問題点が見事に修正されていました。さすがです。また、歌手の仕上がりも全体的に良かったですね。

まず、アイゼンシュタインのシュナイダーさん。今日はお茶目ぶり全開。彼は巨漢ながら、軽い身のこなしが特長です。二幕や三幕でも軽やかなダンスを披露してくれました。また、表情が豊かなので、細かいお芝居も目立ちます。従来のアイゼンシュタイン像とはちょっと異なりますが、子供が大きくなったようなやんちゃなアイゼンシュタインも魅力的です。

ロザリンデのラモスさんも、見事な歌いぶりでした。この役は向いていないのですが、今日は全力投球でしたね。ラモスさんも体が大きいので、シュナイダーさんとのコンビもバランスがとれていました。

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アデーレのリーバウさん。ゲネプロでは体調不良のようでちょっと心配だったのですが、今日は元気な姿を見せてくれて安心しました。ただ、アデーレはもう少しお茶目な方が雰囲気にあっているような気がします。

イーダのドラークさん。笑顔が素敵な歌役者でFeriのお気に入りです。個人的にはイーダよりも「メリーウィドウ」のヴェランシェンヌの方が好きです。今日もお芝居は良かったのですが、二幕の「ピチカートポルカ」の踊りでは、無難にこなしていたものの、バレリーナ出身のKlaudia Nagyさんと比べると印象が薄いですね。「メリーウィドウ」に期待しましょう。

ファルケ博士のハウスマンさん。安定した歌と演技でしたね。シュナイダーさんとの呼吸もピッタリでした。

オルロフスキー侯爵のパポウルカスさんは、若干押しが弱いような感じがしましたね。やはりクルーゼさんの方が適任かと思います。もちろん、これは個人的な感想ですが‥

アルフレートのモンタゼーリさんは、余裕の演技でした。しかし、その昔「ルクセンブルク伯」でデビューした頃に比べると、堂々たる歌いぶりになりましたね。

フランクのヴィンクラーさん。4月にウィーンで同じ役を観ています。無難なできでしたが、逆に個性が弱いような感じがしましたね。とくに三幕の一人芝居は、今ひとつ。

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フロッシュのマイヤーさんは、三幕の主役。例によって見事なお芝居で舞台を締めていました。なお、今回は日本語の台詞が少なく、現地の雰囲気を良く出していましたね。Feriとしては、この方が好きです。

ところでオーケストラの配置も現地とは若干、異なっていました。Feriが気がついたのは、ティンパニーとトランペットの位置です。通常、フォルクスオーパーでは客席から見て左側奥にトランペット、トロンボーンなどが配置され、ティンパニーは客席側(手前)の左奥に設置されています。ところが、今回はティンパニーが舞台側、トランペットが客席側に入れ替えられていました。これは、恐らく会場の音響を考慮したものだと思われます。しかし、芸が細かいですね。

ちょっと残念だったのは、初日にもかかわらず、空席が目立ったことです。もしかするとご招待のお客さまがお越しにならなかったのかもしれません。

なお、プログラムによると2012年5月13日(つまり本日)の「こうもり」が、フォルクスオーパー来日公演通算100回記念公演になるそうです。以前は公演回数が多かったため、今回の8回目の公演で、100回を記録することになったのでしょうね。

Feriは、残念ながら仕事の関係で、13日は鑑賞できませんので、もしご覧になった方がいらっしゃったら、ご感想をお寄せいただければ幸いです。

Feri個人としては、TOKYOの楽屋口でロベルト・マイヤーさんと再会できたことが嬉しかったですね。


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Comments

Feri さん、こんにちは。

昨日(12日)は、日本では初めてお会いし、幕間にいろいろとお話できて愉快でした。

終演後の楽屋口も、なかなか盛り上がったようですね。
Dorak さん(ですよね?)の笑顔が素敵ですね。ただ、間近で撮られるとちょっと歳月を感じさせるものがあって、今後の役をどうされるのか余計なことを考えてしまいます。

(お話ししたことと重複しますが、感想を少々..)
演奏は、なかなか気合が入った、来日公演らしい素晴らしいものでした。
普段ヴィーンではかぶりつきの席なので分かりませんでしたが、昨日は5階(それでも値段は一緒)だったので、舞台の後ろの方でもいろいろと演技(細かな冗談)をしているのが見え、そちらでも楽しめました。
Jörg Schneider さんのお茶目ぶりは、本当に面白かった。Melba Ramos さんも声はしっかりしているので、安心して聴いていられます。
Mehrzad Montazeri さんは、あまり声が大きくないほうという印象があったのですが、しっかり通って聞こえたのには驚きました。(席のせいかも)
残念だったのは Frank の Martin Winkler さんで、第3幕は自分のものにしていない感じで、セリフも間違えてました。3月の Gianni Schicchi では、題名役を好演していたのに..
Nikolaishvili さんの Iwan も普段あまりされない役なのか、Orlofsky との間がいま一つで、面白味に欠けました。

次は Die lustige Witwe ですが、新演出になって1度しか観ていないので、楽しみです。
特に、27日の Morten Frank Larsen さんの Danilo(交代になりませんように!)は、Feri さんも書かれているように、あの演出でどのように演じられるのか興味津々です。(はっぱさん、いいでしょう..)

Posted by: Steppke | May 13, 2012 at 04:17 PM

Steppke様、昨日はお世話になりました。

昨日は初日にしては珍しく終演後、レセプションがあったようで全員バスで某所へ移動したようです。
そのため、全員揃わないとバスが出発できず、団員の皆さまは、カバーの方も含めて楽屋口付近でブラブラしていました。

Feriとしては、マイヤーさんとTOKYOでご挨拶ができたので満足でした。私も素顔のドラークさんは初めて見ましたが、気さくな方でした。

ところで、Morten Frank Larsen さんの Daniloですが、2011/12シーズンの「Die lustige Witwe」から若干、演出が変わっているような気がしています。とくにDaniloの性格付けを軌道修正しているような気がしています。ただ、2011/12シーズンは、「Die lustige Witwe」を2回しか見ていないため、断言できないのですが‥

Posted by: Feri | May 13, 2012 at 05:15 PM

昨日VolksOperシーズン初日のこうもり観て来ましたが、アデーレを含めて夜会の参列者の半数がマスクを付けていました。ファルケのみんなで(Sieではなく)Duと呼ぼうの歌のところでロザリンデ以外は仮面を外していました。これもこのブログで教えていただいていたので演出の変化に気がついて楽しめました。ありがとうございました。
今日は昨日の勢いに乗って当日券買ってカルメン観てきました。

Posted by: HUNGER | September 03, 2012 at 07:31 AM

HUNGERさま、コメント、ありがとうございます。

少し演出に手を加えたようですね。情報、ありがとうございます。今週は「ワルツの夢」のプルミエがあります。これも楽しみです。

Posted by: Feri | September 03, 2012 at 02:45 PM

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