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May 08, 2012

フォルクスオーパー来日公演 直前鑑賞情報(その1)

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いよいよ5月12日からフォルクスオーパーの来日公演が始まります。来日公演が近づくと、インターネット上で関連情報をググる方が増えてきますので、今日は「フォルクスオーパー来日公演を鑑賞する時の参考情報」を三回にわたってお伝えします。

ご存じのように、今回の来日公演では、オペレッタはヨハン・シュトラウスの「こうもり」、フランツ・レハールの「メリーウィドウ」の2作品、オペラはオットー・ニコライの「ウィンザーの陽気な女房たち」が上演されます。

出演者は当日にならないと確定しませんが、発表されているリストを見ると「来日公演ならではのキャスト」になっています。つまり、ウィーンではなかなか見られない組み合わせが実現する‥という訳です。

それでは、各公演の見どころを‥なお、キャストに対するコメントは、あくまでもFeriの独断と偏見であることをお断りしておきます。また、Feriはカンパニーや招へい元から便宜を払ってもらっている訳ではないので(要するに自腹)、率直な感想をご紹介します。

○こうもり
定番中の定番オペレッタで、現在、フォルクスオーパーで上演されているオペレッタでは、数少ないオーソドックスな演出です。ある意味、安心して見ることができる内容です。

指揮はシュトラウスに似た雰囲気を持つアルフレード・エシュヴェさんが予定されています。彼は安定感抜群で、ウィンナワルツ特有の「こぶし」を見事に再現してくれます。当然、オーケストラメンバーとの呼吸もピッタリ。という訳で、演奏は大丈夫。

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ロザリンデには、メルバ・ラモスさんとエリーザベト・フレヒルさんが起用される予定ですが、正直、ラモスさんは素晴らしい歌手ですが、ロザリンデという役には向いていません(オペラ向きの歌手です)。ちょっと気の毒な感じのキャスティングです。本当はUlrike Steinskyさんが良かったのですがねぇ‥残念。

アデーレはエヴァ・リーバウさんとベルナルダ・ボブロさん。アデーレも色々な歌手が起用されますが、ボブロさんは2011年4月8日のHeinz Fitzkaさんの記念公演で起用されました。なかなかお芝居も上手な方なので、期待が持てます。

オルロフスキー侯爵はアンティゴネ・パポウルカスさんとアレクサンドラ・クルーゼさん。Feriが観ている中では、切れ味が鋭いクルーゼさんの方が役の雰囲気に合っているような気がします(というか最近、お気に入りなので‥)。

イーダは通常、ウィーンではKlaudia Nagyさんが起用されることが圧倒的に多いのですが、今回は残念ながら来日でず‥来日公演ではマルティナ・ドラークさんとベアーテ・リッターさん。Nagyさんは顔立ちも含めて独特のキャラなので、Feriなどはイーダのイメージが固まってしまっています。Feriはマルティナ・ドラークさんのファンですが、正直、イーダではもったいない感じがしますね。

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アイゼンシュタインはイェルク・シュナイダーさんとセバスティアン・ラインターラーさんですが、これはセバスティアン・ラインターラーさんの方がピッタリです。先日もラインターラーさんのアイゼンシュタインを見ましたが、そつなくこなしていました。ただ、女に目がないスケベなおやじ‥という雰囲気がちょっと弱いのですがね‥ トーマル・ジグヴァルドさんも来日しているのですが、「こうもり」に出演されないのが残念。本当はアイゼンシュタインで起用してもらったかったところです。

ファルケ博士はマティアス・ハウスマンさんとダニエル・ツュムッツハルトさん。ハウスマンさんは現地でもよくフェルケ博士に起用されますので、役柄を深く理解しています。という訳で、ハウスマンさんの方がよいかもしれません。

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アルフレートはメルツザード・モンタゼーリさんとヴィンセント・シルマツハーさん。シルマツハーさんは東洋系の方ですが高い歌唱力を持っています。恐らく張り切ると思います。モンタゼーリさんも安定していますので、甲乙付けがたいですね。ただ、モンタゼーリさんは、これだけではもったいないですよね。余談ですがキャストの中では、イェルク・シュナイダーさんがアルフレート向きなのですがね‥

フランクはマルティン・ヴィンクラーさん、クルト・シュライブマイヤーさん、ヨゼフ・フルテンシュタイナーさんの3名。まぁ、お芝居のうまさを考えるとシュライブマイヤーさんの回(5月13日出演予定)がお勧めでしょうか。Feriはルフテンシュタイナーさんも好きなのですが、シュライブマイヤーさんと比べてしまうとねぇ。

フロッシュはダイレクターのロベルト・マイヤーさん。最近では特別な公演でないと出演しないので、これは見物です。芸達者なおじさまですから、絶対、張り切ります。事実上、3幕の主役と言ってもよいでしょう。

さて、「何日の公演が一番良いか?」という問題ですが、日による仕上がりに差がないとした場合、アイゼンシュタインとオルロフスキーを重視すると13日と15日がお勧めということになるでしょう。ただ、この両日、ファルケ博士はダニエル・ツュムッツハルトさん。Feriのお勧めはマティアス・ハウスマンさんなので、悩ましいところです。まぁ、両方観れば一番良いのでしょうがね‥オペレッタファンだと両方観たくなるようなキャスティングになっていると思います。やりますねぇ。フォルクスオーパー。

今回、「こうもり」を最初にもってきたのは、「こなれている演目」なので、来日メンバーの肩慣らしにもちょうどよいと判断したのかもしれません。

notes 明日は「ウィンザーの陽気な女房たち」の参考情報をご紹介しましょう。

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Comments

Feri さん、こんばんは。Steppke です。

Jörg Schneider さんの Eisenstein ですが、つい先日、観ました/聴きました。
私としては、Sebastian Reinthaller さんよりも推したいと思います。

あの体格なのに(Alfred が彼のガウンを着る時にしっかり冗談を入れていました)、動きの軽い Eisenstein には大いに笑えます。
声もよく響き滑らかで、歌良し、台詞も良しという感じです。
Die lustigen Nibelungen(復活してほしいですね!)に私がただ1回行けた際の Siegfried で、そのイメージが強くて、あの Siegfried が..というように見てしまいましたが、ここ数年で私が接した中では最高の Eisenstein だと感じました。(昨年の新国立劇場の Adrian Eröd も良かったですが..)

もちろん、Reinthaller さんの方がはまり役なので、Volksoper や Die Fledermaus にあまり馴染みが無い方にはおすすめですね。
私も12日に行きますが、Schneider さんの予定なので、楽しみにしています。

Posted by: Steppke | May 10, 2012 at 02:15 AM

Steppke様、コメント、ありがとうございます。

Jörg Schneider さんは、個性の強い歌役者さんで、私も好きです。おっしゃるとおりFeriも「Die lustigen Nibelungen」に出演した際の怪演が強く印象に残っています。さて、今週末から来日公演が始まりますが、どうなりますでしょうか?

Posted by: Feri | May 10, 2012 at 07:53 AM

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